ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アーマード 武装地帯』

2010-01-27 20:58:16 | 新作映画
(原題:Armored)


----また、古めかしい感じのアクションだニャあ
「うん。でもそこがこの映画のいいところ。
物語は、ほんとうにシンプル。
アーマード・トラック=装甲現金輸送車で日々、
現金の警備に命を削る6人のプロフェッショナルが、
輸送車が襲撃されたと見せかけて
その金をそっくりいただいちゃうという計画を立てる。
そのことをマイク(マット・ディロン)から
実行前夜に知らされた
新米のタイ・ハケット(コロンバス・ショート)は、
誰も傷つけないという約束を取り付けた上で計画に加わることになる。
だが、彼らが向かった無人の廃工場にはホームレスが一人。
かくして自体は思わぬ、しかも凄惨な方向へ転がっていく…」

----分かった。仲間割れが起きちゃうんだ。
なあんだ、ほんとうによくある話。
「うん。でも、この映画はそこがいいんだ。
シンプルで飾り気のない話をオモシロく見せるのは、
それ相応の手腕がなくてはならない。
この映画、ほかにもジャン・レノ
スキート・ウールリッチという芸達者が出演。
その演技の掛け合いだけでも見ごたえ十分だけど、
やはり決め手はその演出力だろうなあ」

----監督は誰ニャの?
ニムロッド・アーントル
と言ってもピンとこないと思うけど、
ぼくが珍しく気に入っているホラー、『モーテル』の監督。
あれも、最近のソリッドなホラーを見慣れている人には評判よくなかったけど、
ぼくは、なかなか楽しめた。
『モーテル』が85分で、こんどの映画も87分と、
いずれも90分を切っているところも嬉しい。
短い尺の中、かつてのハリウッドのB級映画をもう一度、
いまの時代に蘇らせてみるという実験でも行っているかのよう。
この脚本は、カナダの無名の新人ジェイムズ・V・シンプソンが、
映画芸術科学アカデミー主催のニコル映画脚本コンペティションに応募したもの。
それに惚れ込んだサム・ライミの製作会社で映画化されたというけど、
ぼくはそれでもやはり監督の方を買いたい。
監督のこと絶賛しているのはぼくだけじゃないんだ。
『クエンティン(・タランティーノ)を思い起こさせた』とは、
あのロバート・ロドリゲスの言葉。
彼の次回作は『プレデター』の最新作というから、
こっちも楽しみだ」



フォーンの一言「その『プレデター』最新作も90分切るのかニャあ」
小首ニャ

※そりゃ、もう一気に終わっちゃう度

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