ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

ああ、ついに…双葉十三郎先生逝く。

2010-01-16 16:08:04 | 映画
「ぼくらにとっては神様。
映画評論家・双葉十三郎先生がおなくなりになりました。
数年前までは、試写室で先生のベレー帽姿を拝見。
同じ時間、同じ空間で神様と同じスクリーンを見つめていることに
ひそやかな歓びを感じていたものでした。
おそらく、多くの映画を愛する方たちが
ぼくと同じ気持ちを共有していたのではないでしょうか?
それほどに双葉先生がぼくらに与えた影響は大きいものでした。

思うに、この『ラムの大通り』の基本ともなっている
“映画は映画であって、それを楽しむことが大事”は、
おそらく先生の書かれた文章(評論)を読んでいるうちに
自然と身についたもののような気がします。

西部劇として、戦争映画として、ラブロマンスとして、アクションとして、
ホラーとして、コメディとして、
それがよくできていれば、それがいちばん。
もし、その映画が自分の好み、自分が抱えている問題と合わないからといって、
映画をけなしてはいけない。、
それは、ただ自分との相性の問題にすぎない。

双葉先生の有名な『ぼくの採点表』
そこにも星(★)の低い映画は、少なかった気がします。
みんなが『007』を、スパイ映画の娯楽作品だからという理由で
ほとんど相手にもしていない頃、
ひとり『007/危機一発』(後『007/ロシアより愛をこめて』に改題)を絶賛。
また、この『ラムの大通り』の監督ロベール・アンリコの代表作『冒険者たち』
すこぶる高い評価を与えてられていたことも、いまは懐かしい思い出です。

先生の訃報についてはオカピーさんのところで知りました。
『プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]』
とても素晴らしい追悼文です。
ぜひ、お読みになってください。

最後になりましたが、
心より双葉先生のご冥福をお祈りいたします」


                   (byえい)

フォーンの一言「また、一人の巨星堕つなのニャ」悲しい


※享年九十九歳。素晴らしい映画人生だった度

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