ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アイ・アム・レジェンド』

2007-12-04 01:08:15 | 新作映画
(原題:I am Legend)

「いやあ、これほど予想を覆された映画は最近なかったね」
----えっ、どういうこと?
これってチャールトン・ヘストン主演の
『地球最後の男オメガマン』のリメイクと聞いていたけど…。
「う~ん。というよりも
リチャード・マシスンの原作『吸血鬼』の3度目の映画化。
吸血ウイルスによって死亡した人間が
その後、吸血鬼として甦る----。
原作は『ゾンビ』の原型みたいなモノだね。
今回のウィル・スミス版では人間が生み出したウィルスがその原因。
彼が演じる主人公ロバート・ネヴィルは
そんな中でただひとり生き残った最後の人間 」

-----あっ、それで『アイ・アム・レジェンド』。
でも“近未来に伝説となる”って、
どこかで聞いたような?
「『マッドマックス2』だね。
あれは最後の子供の目線で描かれていた。
今回もラストはそれに近いかも。
でも、設定自体は『28日後…』にソックリ。
誰もいないロンドンが、ここでは誰もいないニューヨークに。
ウイルスに感染した者たちが
凶暴化して生き残った人間に襲いかかるところも酷似している。
ただ、太陽の光に弱く、彼ら感染者の活動は夜だけ。
そこは原作の『吸血鬼』を継承している」

----ははあ。で、さっきの質問に戻るけど
何が予想を覆されたの?
「ランニングタイム。
お正月映画の大作でありながら、わずか1時間40分。
これは画期的(?)だ」

----でも、人間がひとりしか出てこないんでしょ?
だったら、そうなるのも仕方ないのでは…。
ロビンソン・クルーソーを観ているようなモノだもの。
「いやいや、もちろん他にも出てはくるよ。
彼ひとりになってしまった背景とか、
過去の状況も描くわけだからね。
そういえば、犬も出てきたなあ。
あれがいわばフライデー…」

---うう~ん。ニャんだか歯切れ悪いニャあ。
見どころを教えてよ。
「感染者“ダーク・シーカーズ”が
ネヴィルが隠れている家を探し当てて襲いかかるところかな。
監督がフランシス・ローレンス。
さすが『コンスタンティン』で地獄を描いただけのことはある。
彼らが大挙して壁をよじ登って現れるところなど、
まるで地獄の釜が開いたみたいだったね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「『猿の惑星』に『オメガマン』……。
チャールトン・ヘストン主演のSFもこれで2本リメイク。
となると、次は『ソイレント・グリーン』かニャあ」ぱっちり


※う~ん。う~んだ度

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