ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『28週後…』

2007-12-01 00:26:09 | 新作映画
(原題:28 Weeks Later)

----この映画ってダニー・ボイル監督『28日後…』の続編だよね。
出ている人とか、前と同じニャの?
「いや。前作とは雰囲気もまったく違うね。
もっとも続編を作るに際しては
いろんなアイデアが出たらしいけど…」

----で、どんなお話になっているの?
「物語は、ある一家を軸に進められる。
でもそこに入る前に、まずは設定からお話ししちゃおう。
ウイルス感染発生から28週後…。
その間、感染者撲滅宣言がなされ、
米軍を中心とする軍隊の厳重な監視のもと、
第一街区という安全地帯が設けられ、イギリスは再建の緒についていた。
その地区統括官の父親ドン(ロバート・カーライル)は
スペインから戻ってきた娘と息子と半年ぶりの再会を果たす。
だが、父には妻アリス(キャサリン・マコーマック)を見捨てたという
後ろ暗い過去があった…」

----ゴクッ。暗い過去って?
「実はこの裏切りの物語は導入部で出てくる。
人里離れた山荘。
ドンとアリスの夫婦は、
他の4人の生存者とともにそこに立て籠っていたんだ。
ところが助けを求める少年を家の中に受け入れたことから
あっという間に感染者たちに強襲されてしまう。
前作『28日後…』を最初観たときも
まずは、それがゾンビ映画の新種だったことにビックリ。
しかも後半では
実は人間が最も恐ろしいという別のドラマが頭をもたげてくるという、
その不思議な構成にさらに驚かされた記憶がある。
今回も、後半では再び広がる感染状況に対して
米軍の<コード・レッド>が発動。
識別不能の人間を感染者もろとも射殺、
汚染区域焼却、そして化学兵器による生物消滅という
米軍主導の作戦が行なわれる。
それらの容赦ない描写を観ていると、
なるほどゾンビが実際にはびこったら、
こういう形で人間は対処するのか…という妙なリアリティを感じた」

----いわゆる危機管理のシミュレーションだニャ。
「うん。
でも、それよりももっとスゴいのはこの冒頭部分。
夫婦の仲睦まじい姿を見せておきながら、
自分が危機に陥るとあっさり妻を置き去りにしてしまう夫。
この部分は、
細かいカッティングと手持ちカメラによる激しいアクションも効果的。
これはとんでもない映画になるぞと…」

----ん?その言い方からすると、そうでもなかったわけだ。
「う~ん。どう言ったらいいんだろう。
久しぶりに往年の<残酷映画>を観た気がしたね。
両目を指で潰したり、
ヘリコプターのプロペラで感染者の首を次々はねとばしたり…。
ちょっと、やりすぎって感じ。
観ている人の中には途中で席を立った人もいたくらいだから」

----あらら、それはそうとうだニャあ。
「そういう意味じゃ、この映画もったいないね。
『バイオザードIII』もビックリの超全速力ゾンビ(感染者)など、
見どころはいっぱいなんだけどね。
そうそう、今回のキーとなる女性の名前がアリス。
思えば、『28日後…」の冒頭って『バイハザード』のラストの街と似ていたし、
この両者は比較してみると、いろいろとオモシロいかも」



(byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ぶるる。目を開けてられないニャあ」もう寝る


※冒頭は懐かしの『ヒッチコック劇場』の雰囲気だ度
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画像はイギリス・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。

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