ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『アンフェア the movie』

2007-02-23 14:48:59 | 新作映画
※映画の核に触れる部分もあります。
『アンフェア』ファンで鑑賞ご予定の方は、
その後で読んでいただたくことをおススメします。


----この映画って、もともとはテレビの人気シリーズニャんだよね。
「そういうことのようだね。
いったん終了したものの、
ファンの熱い声に押されてスペシャル版として復活。
それを受ける形として作られたのがこの劇場版らしい」

---じゃあ、喋るのヤバいんじゃニャイの?
そのパターンって
『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』を思わせるけど、
あの映画ってテレビを観ていないと
十分に楽しめないところがあったよね。
えいはテレビ版は観ていないんだし…。
「う~ん。どうなんだろう?
そのテレビを観ていない立場から言うと、
この映画はそれでもひとつの作品として成り立っていると思う。
ただ、後で調べてみて分かったのは、
主人公・雪平(篠原涼子)の反応の一つひとつが
テレビを観ている人ならばピンとくる設定になっているということ」

----う~ん。遠回しだニャあ。
もっとはっきり言ってよ。
「じゃあ、簡単にストーリーを説明しよう。
雪平の自家用車が突然爆発。
彼女の身代わりとして家政婦が死亡。
さらには娘の美央も重傷を負い入院してしまう。
ところが日本を揺るがす事件は
雪平がその病院を後にしたわずかな時間の間に起こった。
不審な一団が病院に侵入。
散弾銃を発砲して病院を占拠してしまう。
彼らは『警察庁が機密費を不正流用してプールした
裏金80億円を2時間以内に用意せよ!』と要求。
入江次長(大杉漣)はSAT(テロ対策特殊部隊)の突入を指示。
もしSATが突入すれば、娘を危険にさらすことになる。
しかし雪平の要求は一蹴される。
かくして雪平の命を賭した戦いが始まる-----という話だ。
果たしてどこまで話していいのか迷うとこだけど、
今回の事件の構図は
アメリカ映画の『ザ・ロック』と似ている」

----警察内部の腐敗に対する内部からの反乱と言うこと?
「うん。ところが捜査本部の情報が立てこもり犯に筒抜けに。
そこで雪平は、内通者がいるのでは?と
疑い始めるんだ」

----ニャるほど。そのあたりが
テレビシリーズを観ている人なら
もっと楽しめるのでは?ということなんだね。
「そういうこと。
この映画の最大の見どころは<ネズミを探せ>」

----まるで『ディパーテッド』だ(笑)。
「他にもなぜ『キラキラ星』が?…と思ったら、
雪平は捜査前には
殺人現場に遺された死体と同じ姿勢になって、
『キラキラ星』を歌うことで、
被害者が最期に見た風景を確かめる儀式を行うということも、
後で分かった」

----おそらく、えいの気づいていないことがもっと
いろいろありそうだね。
ん?どうしたの?
「あっ、そういうことか!?」
----??????
「いや。始まる前に宣伝部の人が
エンドクレジットの後に
重要なシーンがありますので、
最後までご覧になってくださいと、
あえて念押し。
そうか、この映画はこれで終わりじゃないな。
ヒットするかしないかもあるけど、
続編ができるね。
映画とは限らないかもしれないけど…。
いやあ憎いエンディングだ」


 (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「テレビ版も観なくちゃだニャあ」小首ニャ

※ツッコミたいところもあるけれ度
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