ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ゴーストライダー』

2007-02-09 19:51:05 | 新作映画
(原題:Ghost Rider)

----これってマーベル・コミックスでしょ?
ニコラス・ケイジって『スーパーマン』をやるって噂があったけど、
DCコミックスから乗り換えたんだ?
「うん。彼はハリウッドきってのコミック・コレクターで、
その中でも最も気に入っていたのが
この『ゴーストライダー』だったらしい。
しかも無類のバイク好き。
まさにピッタリだったってワケだ」

----だけど、あまりアメコミ・ヒーロー向きの顔じゃないと
フォーンは思うニャ。
「それは言わないって(笑)。
ゴーストライダーは地獄の炎に包まれたドクロのヒーロー。
だからあんまり<素顔>は関係ないんじゃないかな」

----お話は簡単なんでしょ?
「うん。
17歳のとき、病気の父を救うため
悪魔メフィストと取引をしたジョニー・ブレイズ。
いまや過激なバイクショーで人気を集める彼の前に、メフィストが再び出現。
魔界の反逆者ブラックハートを捕らえる使命を言い渡すというもの。
このブラックハートはメフィストの息子。
風、水、土といった元素に身を隠すヒドゥンを従えている。
紅蓮の炎を燃え上がらせたヘルバイクを駆り、
チェーンをうならせて彼らと戦うゴーストライダー。
そこにジョニーの初恋、さらには
かつてメフィストに刃向かい契約書を持ち去った
伝説のゴーストライダーの物語が絡み合う……と、こういう感じかな」

----ふうん。でもその伝説のゴーストライダーの頃は、
まだバイクなんてないよね。
「おっ、鋭いね。
そう、燃える(笑)馬を駆るガンマン。
この役をサム・エリオットが好演。
数多くのTVウエスタンに出ただけあって
雰囲気で魅せてくれる」

----そう言えばピーター・フォンダも出ているんだよね?
「バイクと言えば『イージー・ライダー』。
おそらくその線でのキャスティングだろうね。
ただ困ったことに、彼が悪役にはまったく見えない。
人がいいというのか線が細い。
物語としても
人間界を征服しようとする息子と戦うというものだから、
どうも悪魔の立ち位置がはっきりしないんだ」

----ニャるほど。キャプテン・アメリカに悪魔は向かない(笑)。
バイクもチョッパー型で、
どこか『イージー・ライダー』を思わせるね。
「実際、『イージー・ライダー』でフォンダが乗った
ハーレーがモデルになっているらしい。
無機質な機械でありながら骨格や背骨らしきものがあって、
動物のようにも見えるところがポイントかな」

----最大の見どころは、そのバイクってわけ?
「う~ん。
映画を観ている時、なぜか『デアデビル』が頭に浮かんだ。
で、後でプレスを観たら、なんと監督が同じ。
マーク・スティーヴン・ジョンソンなんだね。
『スパイダーマン』のサム・ライミほど個性のある監督じゃない。
それでも本人の談として
『「ウエスタン」や「荒野の用心棒」といったセルジオ・レオーネの映画から
いちばんいいところを借りてきて、
そこに昔のハマー映画のホラー作品の美学を組み合わせようと頑張ってみたんだ」
と、プレスに書いてある」

----「頑張ってみたんだ」というのが泣かせるニャあ。
「まあ、そう言わないでよ。
いいところもけっこうあって、
たとえばCGで出来たドクロなのに、
なぜかゴーストライダーの感情が伝わってくる。
これは観ている時は気づかなかったんだけど、
感情を炎の色調の微妙な変化によって表現していたらしい。
また、炎の熱で少し揺らいだり、
微妙な影ができることでも表情が変化。
あるいは声を出す時に息で炎が乱れることで
口が動いているように見えるというのも計算しているらしい」

----それもプレスだニャ(笑)。
「mmmmm……」

 (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「そういうCGの使い方もあるんだニャ」ぱっちり

※ピーター・フォンダ、出ているだけで嬉しい度
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