奈良に住む友達と飲み会をした。
といっても奈良まで電車で
出かけて行って、
そのまま宴会などと
いうことにはならないよ。
いつも早く家を出て、
奈良の各地を歩き、
その勢いで夜間居酒屋でゴール
となるように計画しているのだ。
なので、これまで奈良三山や
談山神社、今井町、高取山などを
歩いて参加したという実積があり、
奈良歩きのとても良い機会となっている。
で、今回はどうしようかな~
と悩んだのだが、残念ながら
ちょっと午前中に用事が出来て、
出かけるのが午後からとなったために、
仕方なくこれまで何度か
バラバラに歩いた「横大路」を
まとめて歩くということにした。
「横大路」は街道名である。
全貌は葛城市の長尾神社から
桜井市の慈恩寺北交差点まで
東西にほぼまっすぐに進む
道のことを言う。
まあそもそも飛鳥京などを
起点とした古い街道である。
むかし、庶民はこの道を
伊勢参りの道として使ったという。
当時の大阪の旅人は
こんな話をしたのだろう。
「じゃあ伊勢へ行こうか。
最初は堺から長尾まで行く
長尾街道を通り、
そこから横大路を経て
桜井から初瀬街道を通っていくんやで」
とねえ。
まあ大事な街道筋であり、
これらを総合して江戸時代には
伊勢街道の道といわれていたそうです。
で、横大路は大体が現在の
国道166号線に平行するか、
国道そのものとなっており、
全長で14キロ程度の部分をいうのだ。
これをできるだけ東の方から
歩き始め、飲み会の八木までを
歩いてみることにしよう
と計画をした。
そう西側はまた別の飲み会の時に
歩くことになるだろうしね。
飲み会なので足は電車である。
いくつか行く方法はあるのだが、
この日は乗りなれた
近鉄電車に乗って
以前の職場であるM原市を抜け、
ゴトンゴトンと奈良に向かって
行くことにした。
途中そのM原市を通る際には
いろんなことが気になったなあ。
あ、こんなところに道ができている、
あああの工場がリニューアルしている、
マンションはここにあったっけ、
みたいなね。
電車はのんびりと走っていくよ。
義母の墓のある当麻寺も通り、
なんか眠くなるような感じで
ゆっくりと進んでいく。
橿原神宮のあたりでは乗り換えもあり、
ここから桜井に向かうのだが、
結構時間がかかったので、
この駅から歩いていくことにした。
距離は大体5~6キロくらいだろう。
う~ん、それにしても「大福駅」とは
なんかいいことありそうな名前の駅である。
宝くじ売り場はないのかなあ。
さあ、ではナビをセットして
歩き始めよう。
といっても、この駅あたりに
横大路の案内板はない。
だいたい線路の南側を東西に
走っている道を目指して歩いていこう。
しばらく南向いて歩いていくと、
東西に一本の道が通っている。
川の流れに沿ってくねーと
曲がっている道だからそうかな
と思いつつ、西向いて
歩いていくことにした。
で、しばらく歩いていると、
もう一本南側にそれっぽい道があるぞ。
ではそちらに行ってみよう。
すると、やっぱりそうです。
道の感じもさらに街道ぽいし、
こんな神社の遥拝所のような
ところがありました。
これはもう間違いないですね。
どんな横やりが入っても、
ここは横大路です。
石標もあるのですが、
むむ~doironには判読不能です。
そしてついに、doironにも
判読可能な旗が出てきました。
まあなんとわかりやすい。
「ここは横大路」
と書かれており、
キャラクター「ひみこちゃん」が
叫んでいます。
え~ひみこちゃん、
doiron家近くの弥生公園でも
ひみこの里ではないのかという
静かな叫びがあります。
なのでかってにここで
ひみこちゃんはないぞー。
このdoironだってひみこの
子孫かもしれんしねえ。
はっきりしたら、
「ひみこdoiron」と名付けてあげるさ~と続く