ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

開眼、納骨、一周忌

2015年07月28日 21時01分49秒 | 生活

親父の亡くなったのが昨年の8月30日。
まもなく11ヵ月が過ぎる。

そして母親が2月に亡くなって
こちらは6ヵ月が過ぎようとしている。

両親とも本骨は一心寺に納骨したが、
胴骨は「こちらは慌てなくていいですから」と
お寺からもアドバイスをいただいており、
二人仲良く並んで仏壇の前に置いたままにしてあった。

そしてやがて来月、
初盆を迎えることになる。

お盆になると、早朝に御先祖様をお墓に迎えに行って、
帰宅してもらうという人並みのお盆を過ごしてもらうためにと、
この度先祖代々のお墓に納骨することにした。

それに先立ち、まず墓を整備した。

この墓は親父が立てたもので
もう50年以上経っている。

そこで、お寺さんに来てもらって
御魂を抜いてもらってから、
従来の墓石を親父の背中を流すように
ごしごしと洗ってやった。

しかし素人の墓洗いでは、
一向にきれいにならない。

削るように磨けばきれいにはなるのだろうが
それではあんまりだ。

結局、墓石の前に線香台を
置いてもらうための整備をお願いしている石屋さんが、
見積金額には入っていないサービスで
一日かけてきれいに洗い、
最後にコーティングまでしてくれた。

さすがにプロである。

墓は驚くほどきれいになった。
ありがたいことだ。

そしてその墓に、
先日両親の胴骨を納骨をした。

手順は、まず御魂を抜いた墓に
お寺さんに再度御魂を注入(開眼)してもらい、
そこへ納骨をするという段取りだ。

さらにその後、
一周忌を営むという形で進めることになった。

そしていよいよその納骨の日、
その日は朝から土砂降りの天気であった。

梅雨明け10日は晴れるという言葉と
ミセスの晴れ女ぶりに期待していたのだが、
これでもかと降り続ける雨は止みそうにない。

どうしようと不安を抱きつつ、
お寺や会席を既に予約しているので
日延べはできない。

なので雨に供えて、
大きめのビーチパラソルなんかも用意し、
さらに墓に持っていく焼香台や
御供えを黒い服を着て車に積んでいると、
近所の者が通りかかった。

「どこか葬式なん?」
「いや、今日はうちのお墓の開眼式と
納骨式を墓でやるねん」
というと「雨やのに大変やなあ」と言いつつ去って行った。

その後、準備もあるので
早い目に墓に行き、
あまりの激しい雨で車から降りられず
どうしたものかと
途方に暮れているところに、
先ほどの近所の者から電話があった。

「雨で大変やろ。行けるものを集めたから
今からテントを持っていったるわ」とのこと。

いやあ、ありがたい。

持つべきものは幼馴染である。

普段、身内のように親しく付き合いながら、
人のためにといろんな役割を引き受けているのが
こんなことで一気に報われるものだ。

駆けつけてくれた友達と
土砂降りの中、テントを建てて
ようやく落ち着いた頃に、
タイミングよくお坊さんが到着した。

そして小一時間。

開眼、納骨の儀式は雨にも負ケズ滞りなく終わり、
無事両親は墓におさまった。

両親もまた、今日駆けつけてくれた村の人達の
親と付き合ってきたから、
親子して救われた感じだ。
さぞや墓の中で喜んでいるだろう。

再び土砂降りの中、
片付けに行ったろかという友達を制し
ずぶ濡れになってテントをたたみ、
無事に帰宅。

周りのみんなのお情けに
支えられて生きているdoiron家にふさわしい、
感謝感謝の儀式であった。

そのあと、予約したお店で
心ばかりの会席をいただき、
一周忌も無事に終わった。

さあ次は初盆である。

これもまた、初盆飾りをするとともに、
次々に線香をあげに来る村の人達を
迎える準備が待っている。

これが終われば後は母親の一周忌で、
一連の弔い儀式は一区切りとなる。

やれやれと終わり。