仕事で取材に行ったときに、
先方によく驚いたように
「インタビューして記事も書いて、
その上写真まで自分で撮るんですか?」
と言われたりする。
「はあ、まあ小さな新聞ですので何でもやるんです。
記事の作成はもちろん編集もしますし、
場合によっては営業もします」
なんていうと、たいてい「大変ですねえ」と言ってくれる。
まあ、はたから見れば大変なんでしょうが、
大新聞のようにいくつも取材対象を抱えているわけではないので、
そんなふうに全部自分でやった方が、
イメージにあった写真撮影もできるし、
編集もできるからある意味やりやすい
という面もある。
そういう意味で、
取材方針もすべて任せてもらった方が
ある意味創作意欲をかきたてられて
楽しかったりするのだ。
そんなローカルなミニミニ新聞にも
デジタル化の波は押し寄せてきている。
限られた紙面で掲載できる内容は限られてくる。
最近は5大紙でも新聞のデジタル化に力を入れており、
紙の上じゃ見れない内容や写真、
あるいは動画も配信していたりする。
我が編集でもその辺のところは
乗り遅れてはいかんと危機感を感じていたところで、
このたび記事とホームページの連動だけでなく、
QRコードを用いてニュースの映像化
にもつなげて行こうという試みを始めている。
ついては、これまで何でもやっていた
マルチライターなんですが、
このたびは動画撮影もしなくてはならない
ということになりました。
むむ~動画ねえ。
これまでiPhoneの動画撮影機能で
友達のランニングフォームをチェックしたり、
ゴルフのスイングを録画してみたりしたことは
何度かあったけど、
取材仕事の中で
本格的にビデオムービーの機械を使って
動画は撮影したことがない。
かといって「やったことないのでやれません」
じゃマルチライターの名がすたるもんね。
依頼がある以上、
できるだけ応えて行かなくてはならない。
そこで、前からも少なからず興味のあった分野なので、
この際チャレンジしてみることにした。
そのためにも自分の機材は持っておかなくてはと、
動画取材の前日に
慌てて電気屋さんに機械を買いに走ったのだ。
そして買ったのがこれ。
手にいれてからはまず充電。
しかる後に取説を読む。
最近は取説のない機械も多いが
これはある程度添付されていた。
やれやれ。
特に「ビデオを録る」という項目は
何をさておいてもしっかり読んだ。
だって取材は翌日だ。
録画のための基本操作はマスターしておかねばならない。
いざ撮影という時にもたもたしてたら、
信頼を損ないかねないからね。
そして、今回のように
録り直しの許されない動画取材の場合だと、
一撮入魂で気合を入れて録らないといけないから、
機械操作の面で余計な気を遣いたくない
ということもある。
ひととおり、動かし方をマスターした段階で、
次に自分で自分の仕事部屋で
試し撮りをしてみた。
すると・・・
さすがに最近の機種は
露出、ピントとも完ぺきで
その辺の心配はいらないことがわかった。
さすがに日本の技術はすごくてありがたい。
しかし、問題は音声である。
再生してみたら
どうも声が小さくゴニョゴニョしていて聞きづらい。
そこで、取説を見てみると、
なあんや、マイクの設定
なんて項目もちゃんとあるではないか。
マイクに指向性を持たせて、
入力レベルをあげて再度自撮りをしてみた。
おお~、ようやくテイク7で
仕事で使えるレベルにまでなって来たではないか。
前日に機械を買うという
付け焼刃もいいとこのええ加減さで、
あとはぶっつけ本番
気合一発!と取材に臨むことになったのであった。
ハラハラと続く。