ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

獅子舞おしまい

2014年04月30日 20時29分45秒 | 生活

GWのとある一日、我が家に
毎年恒例の獅子舞がやってきた。
doironの住む地域は
獅子舞の檀那場(だんなば)となっている。
ま、言ってみれば氏子のようなものである。
獅子が各戸を回って獅子舞を演じ、
おふだを置いていく活動地域
といえばわかりやすいかもしれない。

「獅子舞が来ます~」と前触れが回ってくる。

そこで「お願いします」というと、
玄関先の目立つところに
白い小さな紙垂をつけていく。

これ。



見れば向かいの家では
植え込みにつけられていた。



で、その紙垂を目印にして
後からやってくる本体が家に入ってきて
獅子舞を舞ってくれるのだ。

doironの村ではたいてい獅子を操作する人と
お囃子をする人2人で回ってくる。
いわゆる小獅子という最小単位で、
獅子舞を演じてくれているわけだ。
そりゃあ、お布施を張り込めば
中獅子、大獅子と豪勢にはなっていくんでしょうが・・・
分相応ということでね。

回ってくる団体は、
重要無形民俗文化財に
国が指定している

「伊勢大神楽講社」。

獅子舞を演じながら檀那場各戸に
かつては伊勢神宮、
現在では伊勢大神楽講社の神札を
配布してまわる人々の集団だ。

毎年の傾向を見れば
GWに集中的に回っているようで、
多分携わる人達も兼業の人が多いのかもしれない。

各戸で竈祓(かまどばらい)を行う際に
玄関や庭で獅子舞を舞ってくれる。



そこではほんの一瞬の舞にすぎないが、
実は神楽の舞そのものは奥が深く、
神社などで舞う場合は
鈴の舞、四方の舞、跳びの舞、扇の舞、剱の舞など
物語に基づいて様々な形での舞が行われるそうだ。

そういえば、子供の頃は
獅子も両手に剱を持って
それをチャンチャン鳴らしながら
踊っていたような記憶がある。

その姿は恐ろしく、
近寄りがたいものがあり、
家の陰に隠れて見ていたように思う。

各戸にやってくる小獅子の舞の
クライマックスは
獅子がその家の人の頭に
かみつくところである。

昨年は、doironが外出中だったために、
「奥さん、噛んだろか」といざなわれて
ミセスは喜んで噛んでもらったらしい。

生まれて初めての経験だったという。

今年はdoironも家にいたので、
しっかり噛んでもらった。

こんな感じ



「毛が増えますように~」。

「それではどなたもお元気でお過ごしください」
と優しい言葉を言い残して隣家に回っていった獅子。

これで獅子舞はおしまい!

置いて行ってくれたお札がこれ。



我が家では毎年同じ場所に掲げて、
そこから家内の安全を見守っていただいている。