今日は、昨日の取材原稿を仕上げた後、
義母さんが不自由な身体で
丹精込めて育てた小芋の収穫をした。
実は小芋の地上部分が
こんなだとははっきりと認識していなかった。
ニョキニョキッと伸びた茎とも葉っぱともいえる根の周りに
シャベルを入れ、てこの原理で根を押し上げると
根ごとズッポリと抜ける。
土まみれの根っこを掃うと、
中から見事な小芋が現れる。
これは面白い。
庭のあちこちに植えてある株を
夢中で掘り起し、
大量の小芋を収穫した。
よく洗って、これは義母さんの煮物に入る。
手間はかかるけど、
じっくり時間をかけることは
義母さんの得意技だ。
そうして皮をむき、
ことこと煮ると絶品の煮物となる。
あまりにおいしくて
写真を撮るのも忘れたほどだ。
先日は、採りためたむかごで
むかご飯を炊いた。
秋になると、いろんな収穫があるものだ。
そういえば、ここんとこ
神社の鳥たちもとっても喧しい。
木の実の収穫時期だからである。
早朝からピーチクパーチク騒がしく、
小鳥を飼ってる夢を見つつ目が覚めるほどだ。
「あ、エサをやらなきゃ」みたいなね。
ほとんど楽しみもなかった時代に
この収穫の季節を喜び
小躍りして喜んだというのが
きっと秋祭りのルーツなんだろうと思ったね。
そうそう、収穫と言えば
山の中にある公共施設の
フェンスにぶら下がっているアケビも収穫してきた。
これは友達にあげたが、
きんぴらにして食べたら
とてもうまかったそうだ。
今や多くの種類の野菜は
いつでもスーパーにあり、
そういう面での季節感はなくなった。
そんな時代に
こういう季節感たっぷりの
自然の恵みをいただくと、
体の中まで
しっかり秋仕様になっていくような気がするのだ。