ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

鬼気迫るリハビリ

2012年08月13日 21時42分38秒 | 生活

今日はお盆。
当然のことながら
盆の入りは毎年ミセスdoironの

誕生日

いつもなら夏を満喫だとばかりに
ウロウロと遊びまわるこの時期も
今日ばかりは
家でできるだけおとなしく過ごしている。

そう、できるだけ、ね。

早朝からは恒例の墓参り。

墓に行って、ご先祖様を家の仏壇に
お迎えするわけだ。

我が家の仏壇には
普段は誰もいない。
doiron家では
50年以上も亡くなった者はいない。
従って、祖母の50回忌を最後に
仏壇は空になったわけだ。

普段は空き家のそんな仏壇にも
盆ばかりは明かりが灯り
お茶やお菓子や果物が供えられ
賑やかになる。

この仏壇に供えられたお茶を
折々に入れ替えるのを
doiron家では「お茶と」と呼んでいます。

お盆らしく
朝、昼、晩に「お茶と」をしつつ
合間に、少しの買い物と
施設に入っている親達と面会し
さらに先日入院した
実父を病院に見舞った。

お盆とはいえ、平日なので
外来も開院している市立病院は
大勢の患者さんで賑わって?いた。

入院している病棟に上がり
部屋を除くと
親父はいなかった。
午前中だし、検査にでも行ってるのかなと
看護師に聞いてみると

「散歩に行かれてますよ」という

すゎんぷぉ

3日前まで、体内に雑菌を貯め
39度の高熱を発していた90歳が

すゎんぷぉ とな

院内散歩(そんな言葉があるかどうか知らないが)
ということなので
手分けして捜索してみると
廊下の奥からひょこひょこ
歩いてくる親父の姿を見つけた。

若干傾いた体でパジャマを着て
点滴棒(これもこう言うのかどうかしらんが・・)を
ガラガラ押しながら
歩いてくる90歳の姿は
さすがに鬼気迫るものがある。
しかもその点滴棒には
抗生剤の点滴バッグと
おしっこを貯めるバッグがぶら下がってるのだ。

声が裏返らないように、冷静さを装い
「無理したらあかんで」というと
「まだ3周しか歩いてない」という。

す、すゎんしゅうも

何も金メダルを目指しているわけでもなかろう。
五輪も昨日終わったし。
本人はケロッとして
「じっとしてたら足が萎えるからな」という。
そして、点滴棒を指して

「これはここんとこに取っ手がついてて
歩きやすいわ」だと。

退院しても、家の周りを
点滴しながら歩くのだけは
やめていただこうと
思わず
ご近所への世間体を考えてしまった
doironなのでした。

着替えや読みたいという本
(これも字の細かい文庫を5冊も)
を渡し、家に帰って、そのことを
ご先祖様に報告した。

さぞや驚いたことでしょうな。

お茶とをするとともに
ご先祖様がびっくりして喉に詰めないように
お供えのおまんじゅうは
食べておいてあげることにした、
そんな盆の入りの一日でした。

おっと、誕生日のミセスdoironには
ちゃんと赤飯を献上したことを付け加えておかねば~。