ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

母の焼きそば

2012年07月30日 22時15分24秒 | 生活

一昨日は村の盆踊りであった。
そこはdoironにとって
自治会副会長として
村の自治会員と交流し、
祭りの年番長として
若い奴や他の村の人々と交流し、
地蔵盆の”とや”として
村の長老達とも交流をする場でもある。

音頭取りのやぐらの後ろのテントに陣取り、
用意されていたサーバーで
生ビールを注がれるままに飲み続けた。
おかげで家に帰る頃にはフラフラになってた。
まあ、地元なので
もし万一、その辺で倒れていても
きっと家まで送り届けてもらえる
という安心感もある。

なので朝はかなりの二日酔い。

目はショボショボ、
頭はがんがん、
髪はぼさぼさ・・・
え?最後は違うだろうて?

ほっといてんか。

おなかの調子だって悪い。
昨夜は夕食代わりにビールのつまみとして
ごちゃごちゃとなにやらかんやら
出されるままに食べていたもんね。

記憶にある限りでは、
生焼けのカシワ、
湿気たソースせんべい、
こげた餃子、
つまみのするめ、
べちょべちょの焼きそば
なんかを食べていた。

もちろんこれらは、
保健所もくそくらえの
青年団による手作り料理だ。

ワイルドな夕食だろ~。

おかげで翌日の昼に食べた
山かけそばの、
それはそれは美味だったこと。

とまあ、そんな具合に
身体にはあまりよろしくない盆踊りなのだが、
若者達や他町との交流では
大変役に立つ情報も入ってくるし、
祭り本番での協力体制も
強固になるってもんだ。

ところで、話は戻って、
この手作り焼きそばには
実は特別な思い出がある。

それはスーちゃんの大好物だったからだ。
スーちゃんが元気な頃は、
盆踊りの夜は青年団のお店に一番に並んで
買っていたくらいだ。

先日、そんなスーちゃんが今入ってる施設を見舞って、
村の盆踊りがあるよと話をしたら、
「あの焼きそばが食べたいなあ」
と言ってた。
尤もなコメントである。
しかし、残念ながら、
施設に食べ物は持ち込めないので、
外泊で帰ってくるか
と聞いてみたけど、
みんなが元気に盆踊りを踊っている姿を
見るのは寂しいんだろうか。

「いいや、帰らんわ」

とあきらめ顔で言ってたな。

息子としては、
施設の居心地がよくて、
そこにいることを望んでいるんだと思えば、
気持ちも幾分かは軽くなるけど、
息子には迷惑をかけられないという
気持ちから言わせたのなら
せつないこと、この上ない。

そんなわけで、
ビールにまみれながら食べた
手作り焼きそばは、
今年も例年通りべちょべちょだったけど、
母の寂しさを思えば
ちょっぴりほろ苦い味がしたのでした。