雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

苺は好きですか?

2015-05-10 18:33:49 | 食べ物
苺は自分で買うことはありません。
遊びにいくと母がよく持たせてくれます。
子どものころに食べた苺は甘くっておいしかったような
気がします。
大人になってから食べた苺に甘くておいしかったものはひとつも
なかったように思います。
おまけにほとんどの苺は傷んでいます。
傷んだ苺を口に入れた時のあの不愉快な感覚はうわっ、というほど
本当に嫌です。
苺っておいしいですか?
いままで気づきませんでしたが自分は苺が嫌いなんだと、やっと
身にしみてわかりました。
他人があげるというのを断るのはどう断ったらいいか難しいですが、
くれるのは母です。
次回苺をくれるといわれたら、苺は嫌いだとはっきり言って
別の果物をもらう様にしようと思います。
せっかくもらうならおいしいものをもらった方がいいですから。

アブダラと空飛ぶ絨毯 ハウルの動く城2

2015-05-09 21:00:00 | 

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著"アブダラと空飛ぶ絨毯
ハウルの動く城2"を読みました。
"魔法使いハウルと
火の悪魔 空中の城1"の続編です。
題名が変わっています。映画になってから空中の城から
動く城に本の方の題名を変えたんですね、たぶん。

ハウル、ソフィー、カルシファーなど前巻に登場した人物も
今回も登場します。
しかしあんまりめだって出てきません。
今回の主役はアブダラです。
アラビアン・ナイトが下敷きになっています。
空飛ぶ絨毯やランプでなく瓶のなかから出てくる精霊が
出てきます。

アブダラは裕福でない絨毯売りです。
いつも夢想しています。
空飛ぶ絨毯を買いました。
絨毯の上で寝ると夢見たお城で夜咲花という美しいお姫様の
所へ行き、二人は恋に落ちました。
ある夜に夜咲花は魔人(ジン)のハスラエルにさらわれてしまいます。
アブダラは夜咲花を助けに旅立ちます。
隣人の料理人のジャマールと彼の犬に助けられます。

途中で敗戦の兵士に出会い行動を共にします。
瓶の中から出てきて一日一つ願いを叶えてくれるジンニーとも
出会います。
兵士もジンニーもあとで何が起きるかわからず心から信頼
できる者たちではありません。
夜咲花の父は王でアブダラを殺そうと追手を差し向けてきます。

夜咲花をさらったハスラエルは本当はいいジンでしたが体が弱い
弟のダルゼンに命を隠され弟の命令のままです。
ダルゼンは王女たちを数十人もさらってきて空に浮かぶ城に
閉じ込めています。

アダブラと兵士は旅の途中で母猫と子猫を道連れにします。
母猫は体を大きくすることができる魔法が使える猫です。

途中まで旅の話でなかなか先へ進みません。
だれてきてしまっていったいいつまでこの調子なのと思いました、
そうしたら本の中の登場人物が、いつになったら目的の場所に着く
のかと同じことを言うのです。
おかしかったです。

後半は話がスピードアップして話がひとつにまとまってきて
あれよあれよと解決していきます。
なるほどそうだったんだと満足です。
このまとまり方はすばらしいです。

ハウル、ソフィー、カルシファーも姿をあらわします。
ハウルとソフィの間には赤ちゃんが生まれています。
3巻目も読んでみたいです。3巻でおしまいみたいです。

蔵盗み 古道具屋皆塵堂

2015-05-08 21:00:00 | 

輪渡颯介著"蔵盗み 古道具屋皆塵堂"を読みました。
"古道具屋 皆塵堂"、"猫除け 古道具屋皆塵堂"に続くシリーズ
3冊目です。
今回の主役は益治郎です。
11歳から15年、橘屋で仕事一途に働いてきました。
店のお金を盗んだと疑いをかけられ店を追い出されました。
甚左という盗人に出会います。
仕返しをしてやるから皆塵堂に働き、蔵の中身を調べて
欲しいといわれます。
益治郎は話を受けて皆塵堂で働き始めます。
皆塵堂の主は蔵の中に何が入っているのかわからないと
いいます。
蔵の入り口まで物があふれていてたどり着けません。
益治郎は物を片付け始めます。

皆塵堂となれば幽霊はつきものです。
寺子屋を開いている礼蔵から机が足りないといわれ、店の
道具の中からさがしだします。
机には直吉と名が書かれています。
夜鷹蕎麦屋の仁八は孤児の寅吉を引き取って、昼間は寺子屋へ
通わせています。
寅吉は蝋燭問屋亀屋の生き残りの一人です。
両親と兄は甚左に泥棒に入られ一家心中しました。
益治郎には亀屋の主の幽霊が見えます。

店を訪れた宗右衛門に空家の道具を買って欲しいと頼まれました。
夜に店を訪れた益治郎と巳之助は5人の幽霊に出会います。
薬種屋だった家は、手代が辞めされられたことを恨んで店の
人たちを殺したと言われています。
益治郎は手代が自分の境遇と似ていると感じます。

伊勢屋久兵衛に死んだ娘のため買った人形を預かってほしいと
頼まれます。
益治郎は夜に人形が歩きしゃべるのを見ました。
人形に憑いているのは亡くなった娘だろうと皆は思いますが
やってきた太一郎は憑いているのは男だといいます。

幽霊の出た空家にやってきました。
手代もその時死んでおり他の人と一緒に出てきましたが他の
幽霊は彼を恨んでいるように見えません。
皆塵堂の人々は益治郎がどんないきさつから店へやってきたか
調べます。
甚左と皆塵堂の人々との対決です。

蔵の入り口にやっと行きつき扉を開けました。
そこにあったものは…

いつものメンバー伊平次、峯吉、太一郎、己之吉、庄三郎に猫の
鮪助も登場します。
幽霊ものですが楽しかったです。

ばけたま長屋

2015-05-07 21:00:00 | 
著者 : 輪渡颯介
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2014-12-20

輪渡颯介著"ばけたま長屋"を読みました。
弦次は指物師として独り立ちしたばかりです。
長屋に部屋を借りました。
長屋には三五郎という何をしているのかわからない調子の
いい男が一人住んでいるだけです。
夜になって寝て、人がいない原因を知ることになります。
ある部屋に出る幽霊の姿を見るのです。
絃次は部屋を調べて幽霊が出る理由を知り、取り除いてやります。
幽霊はでなくなります。

雲井朔天という絵師が長屋に引っ越してきます。
朔天は安房屋の佐兵衛に幽霊の絵を描くよう依頼されています。
本物の幽霊を見て参考にしたいと引っ越してきたのです。

幽霊が出なくなったことに責任を感じて絃次と三五郎は幽霊話を
聞いてきてはその場所へ出かけていきます。

実際には幽霊は出なかったこともありますし出ることもあります。
妹の幸せを思って姉が出ることがありました。
菓子屋の息子が亡くなり友達だった男がその家に泥棒に入ったら
菓子を作っている幽霊に出会います。

最後の話はちょっとおそろしいです。
盗みに入った泥棒たちは家人に気づかれ皆殺しにしてしまいました。
その泥棒たちが一人ずつ殺されていきます。

幽霊話ですがぞっとする怖さはありません。
幽霊を見せてやろうと幽霊を追っかける話でその発想がおもしろいです。
幽霊が人を殺すことはないと何かで聞いた気がしますが、
この本に出てくる幽霊は人を死なせます。

鬼はもとより

2015-05-06 21:00:00 | 

青山文平著"鬼はもとより"を読みました。
江戸時代の後半の多くの藩の財政が厳しく武士の暮らしが
立ち行かなくなりました。
奥脇抄一郎は女に腹を刺されるような暮らしをしていました。
藩を立て直すために藩札を発行する仕事に就きました。
藩札頭の佐島に藩礼について財政について学びました。
藩札とは藩内で通用するお札を流通させることです。
何の価値もない札を発行して価値を持たせるするわけです。
今の時代に政府がどんどんお札を印刷してそれで代価を
払うと考えればどういうことかわかると思います。
この方法はうまくいっていましたが佐島は亡くなり、不作で
困窮します。
何もわかってない藩の上層部は藩礼を十割増しで発行しようとします。

これに反対した奥脇は藩を捨て江戸へ逃げました。
藩は失敗してつぶれました。
奥脇は表向き万年青の栽培で暮らしていると見せて、依頼の
あった藩に藩札の扱い方を指南していました。
財政コンサルタントですね。
自分の説くことに何か違うと疑問がありました。
ある時この方法ならきっとうまくいくという方法を思いつきました。
強い意志のある藩で試したいと思います。

北陸の海のある島村藩から依頼がありました。
奥脇は受けます。
誰も彼もが貧乏な藩です。
財政改革のトップに立つのは梶原清明です。
奥脇は藩の特産品を作り、自らの手で売ることこそが大事だと
説きます。
商人に固められている流通とは別ルートで販売します。
それには船が必要になります。

即座にやろうと決意した梶原は鬼になる決意をします。
鬼として恐れられることを覚悟して次々と厳しい決断を
していきます。
自分の父にも切腹を命じます。
必要ない人材はどんどん召し放ちをします。
一軒だけの商人は店を召上げられてしまいます。
鰯の魚油、〆粕、大豆を特産品とすることにします。
船も手にして改革は始められます。

困窮していてどうにもならないとわかっていても人は現在の
仕組みを変えることを拒むものです。
梶原は鬼となって反対派を切り捨て藩を立て直します。
梶原が登場してくるのは半分を過ぎたころです。
あとは一気に話は進んでいきます。
興味深い話でした。

現代でもこういうことはよくあることです。
大勢の人が涙を流すこんな強引な方法しかないもの
なんでしょうか。
リストラは同じような話ですね。
切られた人の立ち直りは各々でするしかないのでしょうか。

魔法使いハウルと火の悪魔 空中の城1

2015-05-05 21:00:00 | 

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著"魔法使いハウルと
火の悪魔 空中の城1"を読みました。
アニメ映画の"ハウルの動く城"の原作です。
登場人物や動く城などのほとんど部分は映画に反映されて
います。
映画では後半戦闘場面になりましたが原作には戦争の
場面はありません。
映画はなんかしっくりいかないものがあります。
本の内容の方が収まりが良く納得がいきます。
それでも映画をみていなければ城の内部や帽子屋の内部、
町の様子などはたぶん想像がつかなかったでしょう。
本に書かれているのはこういう状態なんだろうと
映画場面を頭に描けて理解しやすかったです。
荒地の魔女は映画では後半介護される老女になってしまい
ましたが本では最後までハウルと戦う敵です。
ソフィは帽子を作っていた時は内気な弱々しい女性でしたが
荒地の魔女の魔法で老女の姿になってからは強気なはきはきと
思うことを言う女性に変わっています。
同じ女性かと思います。
カルシファとハウルとは契約をしておりカルシファは火床
から離れることはできずに城の動力を担っています。
その契約の内容を言えたら彼らは契約が破れカルシファは
自由になれます。
そうなったらカルシファはソフィを元の姿に戻して
くれるといいます。
カルシファは動けませんがソフィの相談相手になってくれます。
ハウルの弟子のマイケルは映画よりは年長の若者です。
ソフィの妹の一人と恋しています。
意地悪なお母さんに見えましたが最後の場面では親娘、姉妹は
仲がいいところを見せています。
かかしのカブも登場します。
ずっと城を追ってきて怪しまれていますが最後の方で
正体がわかります。

ハウルとソフィはいつも激しく言い合っています。
最後になってずっといっしょに暮らそうとなって
唐突感があります。
好きだからこそ思うことをそのまま言えたってこと
なんでしょうね。
続きの本があと二冊あります。
読んでみたいと思います。
楽しい本でした。

そうそうソフィは自分で気づいていなかったけど魔女で、
魔力を持っているんですよ。

月は誰のもの 髪結伊三次捕物余話

2015-05-04 21:00:00 | 

宇江佐真理著"月は誰のもの 髪結伊三次捕物余話"を読みました。
シリーズになっています。
前に発刊されている本の空白の時の出来事を書いたものだ
そうです。
江戸の大火事で伊三次とお文と息子の伊与太は焼け出されました。
伊三次は義兄の家、お文は芸妓屋と別れて暮らすことに
なりました。
お文は仕事のお座敷で海野秀之進という勘定所務めの人に
出会います。
お文の実の父親は海野という名前です。
名乗り合わなくてもお互いに親子だとわかりあいます。
そっと海野はお文を助けてくれます。
海野の助けで家を借り家族はいっしょに暮らせるようになります。
手伝いのおふさはこの時期にやってきます。

龍之進と本書無頼派との駆け引きが描かれています。
くやしい思いをしています。

伊三次は家族と離れて暮らしていた間に通っていた店の
女に好かれました。
女房がいることを隠したわけでもなく勘違いされるような
振る舞いをしたわけでもないのにあやうい状態になる
ところでした。

醤油問屋の野田屋が火事で主人夫婦は亡くなりました。
娘二人が残されました。
叔父が二人を引き取り店も再建することになりました。
ところが娘たちは別の親戚に預けられ乗っ取った形に
なりました。

伊三次とお文の話、龍之進の話と混ざっています。
シリーズのほとんどを読んでいるのでまた読めるのは
うれしいです。
"月は誰のもの"というのは焼け出されて何もかもなくして
自分のものがないという時に幼い伊予太が月を見て
訪ねたことです。

オール・ユー・ニード・イズ・ラブ

2015-05-03 21:00:00 | 

小路幸也著"オール・ユー・ニード・イズ・ラブ"を読みました。
去年は出版されなかったと思っていたら、なんと気づかずにいた
だけでした。
なかなか次巻が出版されないな、とずっと待っていました。
一年に一冊の割合でもうすでに今年の分が出版されています。
カナの題名ってみんな同じに見えてしまいます。
東京バンドワゴンの題名はだいたいがビートルズの歌の
曲名なのかな?
おなじみの大家族、古本屋と喫茶店の東京バンドワゴンの
お話です。

"秋 真っ赤ば紅葉がなに見て燃える"
いろんな人が登場します。
脚本家の岸田安見はあまり知られていない川田鉄という
小説家の娘です。
高校生のころより父親の本を見つけると燃やしたりして
破棄してきました。
ノンフィクションライターの仁科由子は東京バンドワゴンが
秘密にしている五条辻家のことを調べています。
本を売りにくる小学生の少女がいます。

"冬 蔵くなるまでまって"
仁科由子が店にやってきました。
幽霊になっているサチに過去のロマンスの噂が流れています。
藤島さんのお父さんは有名な書家の藤島三吉だということが
わかります。
若い奥さんがいます。
花陽の友達の愛奈穂は皆の知り合いの木島だとわかります。

"春 歌って咲かせる実もあるさ"
勘一は盲腸で入院です。
喫茶店にやってくる近所の薫子はもう何日も代金を古銭で
払っていきます。
みんなは認知症になったのではと心配します。
血染めの呪われた本と噂されている本を茅野が手に入れます。

"オール・ユー・ニード・イズ・ラブ"
研人は高校受験の年齢です。
しかし高校へは行かず海外で音楽にひたりたいと願っています。
学ぶことの必要をわからせようと皆は手を尽くします。

幽霊のサチもいつも通りに登場しますし、にぎやかでいつも
いろんな事が起きる東京バンドワゴンです。
二人の小さな女の子たちも走り回ったりおしゃべりするように
なっています。
楽しいです。

鴨川食堂 おかわり

2015-05-02 21:00:00 | 

柏井壽著"鴨川食堂 おかわり"を読みました。
"鴨川食堂"の続編です。
おかわりの方が読みやすいと感じました。
鴨川食堂には店主の流れと娘のこいしと店には入れてもらえない
飼い猫のひなたがいます。
人々は店を探し出して食を探し出してもらいにきます。

店に訪ねてきておまかせの料理を食べ、探してほしいものの
説明をする。
二週間後の場面では探し出したものを再現して依頼主に
提供されます。
簡潔な構成になっているので読みやすいです。

"海苔弁"
北野恭介は大学生で水泳のオリンピック候補です。
両親は離婚して恭介は父と暮らしました。
中学生の三年間は父が弁当を作ってくれました。
毎日同じ海苔弁でした。
飽きずにおいしく食べました。
父は病気です。
どういう気持ちで作ってくれていたか知りたいと思います。

"ハンバーグ"
竹田佳奈の父は弘前で食堂をやっています。
佳奈は食ジャーナリストをしています。
幼稚園児の息子が一番好きな食べ物としてハンバーグを
挙げました。
佳奈が息子にハンバーグを作ったことはありません。
作って食べさせたのは父ではないかと思います。
父とは仲たがいしており直に聞きたくありません。

"クリスマスケーキ"
和菓子屋の正彦と良枝の夫婦は六年前に十歳の息子の翔を
交通事故でなくしました。
翔は時々洋菓子を買ってました。
お通夜に洋菓子店の人がクリスマスケーキをお供えに持って
きてくれました。
しばらくして行ってみたら店を閉めてしまっていました。

"焼飯"
白崎初子はモデルをしています。
子供のころのことは話さないようにしています。
母は初子が十歳のころに亡くなり父は初子を叔父夫婦に
あずけました。
母が作ってくれたピンク色をした焼飯をさがしています。
プロポーズされ、相手に自分を知ってもらうためにあの
焼飯をふるまいたいと思います。

"中華そば"
小野寺勝司は京都で学生時代を送りました。
演劇部に入り、北大路橋の下で練習をしていました。
そこには屋台のラーメン屋がいてうるさがられました。
それで練習後にラーメンを食べるようにしました。
夢を抱いていたころに食べたラーメンです。

"天丼"
歌手の藤川景子は一曲だけヒットを出しました。
ヒットしたころに社長にご褒美だといって天丼をご馳走
してくれました。
故郷へ帰ることにし、その前にもう一度あの天丼を食べたいと
思うようになりました。

お客さんは話をする前に食事を振舞われます。
その内容もとても豪華でおいしそうです。
この食事と、依頼された食べ物とどちらもおいしそうな
お話です。
食べることが好きな人にはとても楽しい本だと思います。

白銀荘の殺人鬼

2015-05-01 21:00:00 | 

彩湖ジュン著"白銀荘の殺人鬼"を読みました。
二人の作者の合作だそうです。
誰かはネットで検索するとわかります。
サイコスリラーでもあり本格推理でもあると裏表紙に書かれて
います。
犯人は多重人格の一つの人格らしいです。
体は男性で順一という人格ですが、変わって現れるのは
美奈子という女性の人格です。
美奈子は順一の人格を奥に押し込めて自分が表に出たいと
思っています。

順一は結婚しており清香という妻と遥という幼い娘がいます。
清香は金持ちの娘で順一を支配しています。
彼らはスキーに行き、トンネルを通らなければ行けない一軒だけ
離れて建っている白銀荘というペンションに宿泊します。
ネットで知り合った三人組の女性たちと建築会社の社員4人と
ペンションオーナーの夫婦がペンションにいます。

美奈子は順一が殺人犯となってもかまわないと、妻を殺害し
他の人々も殺害する計画を持っています。

次々と殺人は起こります。
トンネルが崩落してペンションは孤立します。

殺人は美奈子ともう一人の連続殺人犯とで起こされます。
晴代というもう一つ別の人格がいることを美奈子は知っています。
美奈子は晴代と直接会話をすることはできません。
彼女は晴代と競うように殺人を犯していきます。

トンネルを開通させ白銀荘に行って見たものは、生き残った
一人の大人と子供の遥だけでした。

犯人は誰でしょう。
美奈子がそのひとりであることは間違いありません。

妻の清香は別としてあとの人たちは理由もなく殺されて
いきます。
いくらお話としても嫌になってきます。
サイコパスの人に通常の理論は通用しないわけです。
本格推理ものとしてのひねりはおもしろいものですが
次々と人が殺されていくのは楽しめるとは言えないです。

新聞から

2015-05-01 11:44:07 | テレビ・新聞から
今日の新聞にサリンを撒いたオウムの高橋被告の裁判の記事と、
嫌韓のヘイトスピーチをしている人の記事が載っていました。
一旦こうだと沁みこんだ考えは覆すことはむずかしいという
ことです。

人は誰でも意識しないで信念をもっていると思います。
それが正しいことなのか間違っているかは考えることは
そんなにないでしょう。
人に非難されずにすんでいるのはまわりの大多数の人が同じ
ような考えだからです。
歴史の流れの中で、将来あの当時の人の考えは間違っていると
いわれることがあるかもしれません。
今の世に生きているから正常だと許されているのだろうなと
感じています。
まったく違った環境の人からみたら偏屈な生き方をしていると
見えるのかもしれません。
私自身、別の考え方をしなさいといわれても変われないでしょう。
そうしてみるとあなたは間違っている、反省しなさいと
いったところで人はそれを受け入れられないということは
ありうることでしょう。
異なった考えをする人を排除したくはないですが、明らかに
間違っていると思う時、どうするのがいいのでしょう。
相手は変わらないとしたらその時はどうすべきなんでしょう。