雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

アブダラと空飛ぶ絨毯 ハウルの動く城2

2015-05-09 21:00:00 | 

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著"アブダラと空飛ぶ絨毯
ハウルの動く城2"を読みました。
"魔法使いハウルと
火の悪魔 空中の城1"の続編です。
題名が変わっています。映画になってから空中の城から
動く城に本の方の題名を変えたんですね、たぶん。

ハウル、ソフィー、カルシファーなど前巻に登場した人物も
今回も登場します。
しかしあんまりめだって出てきません。
今回の主役はアブダラです。
アラビアン・ナイトが下敷きになっています。
空飛ぶ絨毯やランプでなく瓶のなかから出てくる精霊が
出てきます。

アブダラは裕福でない絨毯売りです。
いつも夢想しています。
空飛ぶ絨毯を買いました。
絨毯の上で寝ると夢見たお城で夜咲花という美しいお姫様の
所へ行き、二人は恋に落ちました。
ある夜に夜咲花は魔人(ジン)のハスラエルにさらわれてしまいます。
アブダラは夜咲花を助けに旅立ちます。
隣人の料理人のジャマールと彼の犬に助けられます。

途中で敗戦の兵士に出会い行動を共にします。
瓶の中から出てきて一日一つ願いを叶えてくれるジンニーとも
出会います。
兵士もジンニーもあとで何が起きるかわからず心から信頼
できる者たちではありません。
夜咲花の父は王でアブダラを殺そうと追手を差し向けてきます。

夜咲花をさらったハスラエルは本当はいいジンでしたが体が弱い
弟のダルゼンに命を隠され弟の命令のままです。
ダルゼンは王女たちを数十人もさらってきて空に浮かぶ城に
閉じ込めています。

アダブラと兵士は旅の途中で母猫と子猫を道連れにします。
母猫は体を大きくすることができる魔法が使える猫です。

途中まで旅の話でなかなか先へ進みません。
だれてきてしまっていったいいつまでこの調子なのと思いました、
そうしたら本の中の登場人物が、いつになったら目的の場所に着く
のかと同じことを言うのです。
おかしかったです。

後半は話がスピードアップして話がひとつにまとまってきて
あれよあれよと解決していきます。
なるほどそうだったんだと満足です。
このまとまり方はすばらしいです。

ハウル、ソフィー、カルシファーも姿をあらわします。
ハウルとソフィの間には赤ちゃんが生まれています。
3巻目も読んでみたいです。3巻でおしまいみたいです。