雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

まほろ駅前狂騒曲

2015-05-20 21:00:00 | 

三浦しおん著"まほろ駅前狂騒曲"を読みました。
シリーズ三冊目です。
二作目の映画の原作はこの本なんですね。
映画は見ていませんが予告編は見ました。
二作目までの本には出てこない内容だったので本とは離れた
内容の映画になったのかと思っていました。

読み終わってなんだか疲れました。
自分とは別の世界の人々だなと感じました。
彼らはそれぞれ満足した人生を送っているのでしょうが、この
中に混じることはできないなと思います。

今回ははるちゃんが登場します。
父親は行天です。
はるちゃんの母親は女性のパートナーと暮らしています。
行天はすべての子供が嫌いです。
宗教にはまっていた親に虐待を受けて育ちました。
子供に暴力をふるうのではないかと思っています。
はるちゃんの母もパートナーも仕事で海外に行くことになりました。
それで一月半はるちゃんを預かってほしいと多田に依頼がありました。
事前に行天に打ち明けることなく預かることになりました。

HHFAという無農薬野菜を作り売る団体がまほろの町に
出没するようになりました。
星良一は暴力団ではありませんが、まっとうな仕事はしていません。
多田便利軒のお得意の岡は家の前を通る横中中央交通のバスが
間引き運転をしていると近所の年寄を集めて団体で抗議に
行こうとしています。
HHFAは行天の母が入っていた解散した宗教団体の元信者が
率いています。
多田と行天はHHFAが実際には農薬を使っていることを
星の依頼で突き止めました。

横中バスに団体で抗議に行こうとしている岡たち老人がチャーター
したバスに行天、はるちゃん、HHFAの母親を持つ小学生の
悠也が乗り合わせました。
駅前のロータリーで宣伝をしようとしているHHFA、それを
阻止しようとする星たちと星に連れてこられた多田がロータリ
で衝突します。
老人たちもロータリにやってきて三つ巴の大騒動です。

興奮したHHFAの一人が鎌を振り下ろします。
その下にははるちゃんがいます。

進んで働こうとはしないぐだぐだの行天ですが、ここぞと
いう時にはいいこと言いますし、体が反応します。
自分一人ではまともに生きていかれないタイプの人かもしれ
ませんがまわりの人がなんとかしてやりたいと思う人なの
でしょうね。
しゃきっとして生きていかなくてもこれはこれでいいのかもと
思えてきます。

まだまだ続きそうな感じです。