雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

まるまるの毬

2014-11-07 21:00:00 | 

西條奈加著"まるまるの毬"を読みました。
菓子屋の南星屋の店主の治兵衛は元武士でしかも前上様の
御落胤です。
母の兄夫婦の子として育ちまました。
十歳の時に兄が父に家督を自分に譲って隠居すると
話しているのを聞いて自分の出生を知りました。
治兵衛は菓子を作る職人になることを決心して家を
でました。
その時弟の五郎も寺に入ることを決めました。
治兵衛は修行後、全国を回っていろんな菓子を見て
まわり修行もしました。
旅の途中で結婚し娘のお永が生まれます。
妻はお永が小さな時に亡くなっています。
江戸に帰って南星屋を開きました。
お永は結婚しお君という娘が生まれましたが夫の
浮気で離婚し父の治兵衛の元へお君と共に戻って
きました。
店は治兵衛とお永、お君の三人で営んでいます。
全国を回っていた時に覚えた菓子を日に二つ作って
午後から売っています。
小さな店ですが評判はいいです。

五郎は大きな寺院の住職となっています。
南星屋には身分を隠した格好で現れて兄の作る菓子を
食べていきます。

いろいろな出来事が起きます。
平戸藩の門外不出のカステーラを作ったと疑われる
出来事があります。
この時に出会った平戸藩の納戸方が川路金吾で
事件が解決した後は店に菓子の注文によくやてきます。
金吾が藩に帰ることになってお君に結婚を申し込みます。
武士と町人の結婚ですが話はまとまります。
しかし南星屋をよく思わない菓子屋の柑子屋が治兵衛の
秘密をばらしてまわり、結婚話は頓挫してしまいます。

トラブルに見舞われますが解決していきます。
治兵衛の家族や弟の五郎との暖かな雰囲気がいいです。

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