雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

演じられた白い夜

2011-03-03 19:13:11 | 
近藤 史恵
実業之日本社
発売日:1998-10

近藤史恵著"演じられた白い夜"を読みました。
演劇の稽古のため使われていないペンションに俳優たちが
集まっています。
台本と演出の神内匠、その妻で女優の麻子、あと女性が
4人、男性が2人です。
雪が降っています。まわりに人家はありません。
台本は練習する分だけわたされます。
劇の内容はインターネットで知り合った人たちがオフ会を
人がいない島で開きそこで殺人が起こるというものです。
劇の中の殺人と同じように現実でも殺人が起こります。
次々に連続して殺人は起こります。

舞台の中の殺人と現実の殺人が交互に書かれています。
こういう話は苦手です。
二つの話を区別して記憶し、そして二つの話の関連性を
把握して読んでいくなんて芸当ができないのです。
なんだかわけがわからなくなっていきます。

殺人を犯す理由がもっともだと納得させてくれるもので
ありません。
劇中の殺人と現実の殺人、雪に閉ざされた場所という
まわりの装置が華やかだけどあまりおもしろいとは
思えませんでした。

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