あさのあつこ著"火花散る おいち不思議がたり"
を読みました。
藍野松庵は菖蒲長屋で町医者をしています。
おいちは松庵の娘で父を手伝いながら医者の
勉強中です。
おいちは往診の帰りに追われている女性に
出会いました。
女性はもう間もなく赤ん坊が生まれそうな
状態です。
ついてきてくれた新吉と共に彼女を長屋に
運び入れました。
長屋に住む子供を産んだことのあるおかみさん
達と共に出産の手伝いをします。
生まれた赤ん坊は十助と名付けられました。
女性は滝代と名乗りました。
体が弱っているにもかかわらず十助に
乳を与えます。
そして姿を消しました。
滝代は侍たちに殺されました。
おいちは十助の面倒をみていましたが
将来を考え浸炭屋の吾妻屋の夫婦に養子と
して預けました。
滝代と十助はある藩の御家騒動に巻き込ま
れていました。
十助の命まで狙われています。
藩主の子供を宿した女性と赤ん坊を亡き者と
しようとする人々と、彼女の残した赤ん坊の
命を守ろうとするおいちたちの話です。
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