飛鳥寺は日本最初の仏教のお寺として有名です。その裏庭に犬小屋があり、そのワンちゃんの名前が何と「イブ」ちゃんなのです。アダムとイブ、このお寺の住職様は比較宗教学の研究をしたのかなあ、と旅仲間と談笑しつつ、もう少し先まで歩きますと、そこの大化の改新の際、首を切られた蘇我入鹿の首塚があります。何とも複雑で意味ありげな風景と思いませんか?最初の仏教のお寺の庭に可愛いワンちゃん「イブ」が私を迎えてくれたのです。何故か、老犬ですが、私にしっぽをふってくれたのも何となく意味を感じました。他の観光客には知らんぷり。昼寝をしていて、だらだらしていたのに、私の声に重たいからだを相当努力して起き上がり、互いに好意を表現しあいました。首塚を訪問し、歴史を思索し、また帰路、そのイブちゃんの所に来ますと、また昼寝をしています。他の方の優しい声掛けには応答しないのに、私が声をかけると、薄く眼を開いて相手を確認し、初対面にもかかわらず、私と分かるとまた重たい身体にむちあてつつ、起き上がり、私にしっぽをゆっくりと振ってくれました。仏様の慈愛をこのイブちゃんに感じたものです。私はカトリツクです。面白いなあ、と思いました。飛鳥寺でイブという名前のわんちゃんと出会い、蘇我入鹿の首塚で彼の魂の平安を祈った後、私の心には何とも言えない暖かい歴史の流れを感じたものです。必死で生き抜こうと努力するその時代時代の日本人、そして1300年の後に私のような人間が一人で勝手に夢想し、幸福を感じて、そして私は生きている限り、日本人の生き甲斐支援活動をしながら生きていこうと決意する、こんな事を考えながら自分の首塚を訪ねててきた平成に日本人を、蘇我入鹿はどんな思い出天国から私を見ているのでしょう?
<奈良京都は何故私を幸福にするのか? 76>
自分の生き甲斐を探究されている方々へ:
(1)テキスト「生き甲斐の心理学:ISBN 978-4-9903527-2-1」はアマゾンでもサンパウロ書店でも全国の書店で販売されています。
(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。
(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。
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