生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

「嫌い」と言う感情は、とても大事な知恵の源:その2

2013年05月31日 | 第14章:奈良京都は何故私を幸福にするか
現代のギリシャは森がありませんがギリシャ神話が書かれた昔は森に囲まれた豊かな国だったようです。現代のギリシャの、森の無い風景から考えてしまうので、ギリシャ神話の面白さと理解の程度の深さを見失っている日本人が多いようです。森の中の虫や動物とかかわっていたればこそ、あの素晴らしい神話が生まれたのです。日本の古事記物語も豊かな大自然に恵まれていたので書けた名作でしょう。さて日本人の嫌いという感情は実に複雑です。砂漠の民に比較すると、とても感情は複雑で、表現も微妙となります。源氏物語を読んで下さい、あの何とも言えない複雑な感情表現は日本人でないと理解出来ないのでは、と思います。平安の貴族の存在は色々の問題を提示はしていますが、この好き、嫌いという感情の発達の程度と、その深さは文学としては世界に誇るものを持っていて、あの時代に、これほどの複雑で微妙な作品が人類の歴史にあるでしょうか?それだけにこの文化を遺産として所持する現代日本人の感情には実に面白い自己分析が出来るのです。私の中にも無意識にこの源氏物語の複雑な感情が潜在しているのを現代生活でしばしば感じます。嫌い、という感情のすぐ裏側に好き、という感情が絡んでいるので、どこから思索したらいいのでしょう?
<奈良京都は何故私を幸福にするのか? 40>


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