生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

東大寺

2013年05月18日 | 第14章:奈良京都は何故私を幸福にするか
東大寺の歴史は膨大なものですが、私は聖武天皇がこのお寺を建立するまでの行基との歴史を考えてみたいと思います。飛鳥奈良時代の仏教は天皇、貴族、豪族の独占のような香りがあり、魂の救いを必死で求める庶民には手に届かないようなものでした。行基という庶民派のお坊様が大勢の人々に愛され、聖武天皇があこがれるような素晴らしお寺・知識寺を河内に建ててしまいます。政府の力を借りないで、です。行基が庶民の力で見事に建立したのを見て、さてこそ、と何かを感じます。今まで権力側から迫害されていた行基を逆に活用する時代に変貌していきます。行基と庶民は旨い具合に聖武天皇に取り込まれていき、日本の宗教界も大きく変貌していきます。全国に国分寺がうまれ、日本人のアイデンティティ形成を形作っていきます。東大寺と日本人の性格形成は深い繋がりがあるようです。もののあわれ、甘えの構造、汚れと禊、恥の文化、わびさび、幽玄美、この6つの日本人のアイデンティティは現代人の幸福感とストレスのありようを支配しています。4月22日から京都奈良の旅を楽しみながら荒削りに書いてきましたが、これからはまた、原点に戻り、現代日本人とこの奈良京都の精神性について楽しく思索を進めていきます。
<奈良京都は何故私を幸福にするのか? 27>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。


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