風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

明川哲也さん

2007-11-12 00:29:22 | テレビ

時折、知らない街を歩いて飲んでみるのもいいものですよ。それはつまり、硬い壁を作らずに、出会う人は一様に受け入れてみたら、というアドバイスです。人生を彩るのは車窓の景色ではなく、人間によって作られていく景色ですから。ボクも最近、やっとわかってきたことなんですけれどね。

・・・・・・

人それぞれですから、その価値観は異なります。長期にわたった人生設計が一番大切だと主張する人がいれば、1日にすべてがあると考えている人間もいる。

心機一転、後者の考え方を取り入れてみるのはどうでしょう。過去や未来の自分に対してうじうじするぐらいなら、あなたもまず、今日1日、明日1日を全うすることだけを考えてみたら。思い煩って陰気になっていることそのものがもったいないもの。人生のひとつの正体は時間だから。

(明川哲也の
俺がきいちゃる


大学時代に深夜番組で金髪先生を偶然見たとき、こんな大きな心の人がいるんだなぁと感心したものだった。
当時も何かとあーだこーだと悩んでいた私は、だいぶ救われたものでした。

その後、消息もわからず(私もあえて探そうとはしなかったが)、でも心のどこかでずっと気になっていたこの人が、2年ほど前、相変わらずうだうだと悩んでいた私の前にひょっこり顔を出した。
それは仕事の合間に眺めていた転職サイトの転職&人生相談コーナーでだった。

そこには「金髪先生」の「き」の字もなかったけれど、プロフィール欄の「叫ぶ詩人の会」という名前と文章の書き方にぴんときて、グーグルで明川さんのサイトを検索したところ、ビンゴ。
あれから数年。こんなところにいたのね金髪先生!ビバ再会!今までどうしていたの~~~?
と彼のコラムを読んでみたところ、私があんなに元気づけられ、人生の迷路はとっくに抜け出ていたかのように見えていた金髪先生。あの後単身ニューヨークへ渡り、彼もまた人生の迷路に迷いこんでいたのでした。
こんなに大きな心を持った人でも(だからなのか)、こんな風に人生を生きているのかと思うと、明川さんには悪いけれど、なんだか元気をもらえちゃったものです。

空虚で孤独でどうしようもなかったというニューヨークでの経験は今、その言葉に深みと説得力を与えている。
明川さんのプロフィールを見ながら改めて思った。
ほんと人生には無駄なことってないのだなぁと。
そして、出口のみえない迷路の中を必死でもがき苦しむような体験は、人間が深みを得るためには必要なのだなぁとも。
もちろん心を病まない程度に、ですけどね(これすごく重要ですよ)。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 榎木孝明 『心は風のままに... | TOP | 夏目漱石 『草枕』と明治3... »

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。