風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ハナミズキ dogwood

2020-05-01 17:10:52 | 日々いろいろ






家に籠り続けているとさすがに体の調子がおかしくなるので、夕方に近所をすこし散歩してきました。
しばらく籠っているうちに、季節はすっかり初夏に
私が住むマンションはオフィス街のど真ん中にあるのですが、人の少ない方へ少ない方へと歩いて行ったら、畑のあるのんびりした一画にでました。ほぉ、ここに住んで8年、こんな場所があるとは知らなんだ。と感心しながら歩いていると、突然デカい電光掲示板が。曰く『Y市 みどりアップ計画』とな。ふぅん、あの馬鹿高い市民税(本当に高いんです!)もこういう風に使ってくれるのならまあ納得します。わざわざ「みどり税」などというものを設けないと緑を育めないものかねえ、とは思うけれども。

上の写真は、その近くで咲いていたハナミズキの花(市の計画と関係あるかは不明)。
新型コロナで忙しなく過ごしているうちに、もう5月なんですね。
新緑のこの季節は私の好きな季節で、ブログ名も5月の季語の「風薫る」からつけたものです
そしてハナミズキというとやっぱり、一青窈さんの『ハナミズキ』。

薄紅色の可愛い君のね
果てない夢がちゃんと終わりますように
君と好きな人が100年続きますように

僕の我慢がいつか実を結び
果てない波がちゃんと止まりますように
君と好きな人が100年続きますように

いい歌ですよね
この「果てない夢がちゃんと終わりますように」というところが優しい感じがしてとても好きなんですが、皆さん、この歌詞に込められた意味ってご存じでした?割と有名なエピソードのようですが、私は詳しくは知らなくて。
調べてみたら、こんなサイトさんがありました。とてもよく書かれてあるので、私がここでこれ以上書くことは何もないのですが、その意味を知って改めて、いい歌だなあ、と。いまの世界の状況にも重なる歌ですね。

私が初めてハナミズキという花を知ったのは、日本でではなく、アメリカででした。
学生時代に3ヶ月ほどアメリカ南部のノースカロライナ州にある大学に短期留学をしていたことがあって、キャンパス内にいっぱいに咲いていたのがハナミズキとマグノリアの花。本当に夢の世界のように美しいキャンパスでした。
とても行きたかった留学だったので、選ばれたときは(一応学内選抜はあったのですよ)嬉しかったなあ。アメリカ南部の良い面も悪い面もいっぱいに学ぶことのできた、濃い3ヶ月間でした。
初めてワシントンD.C.に行ったのも、このときでした。前にも書きましたが、陸路を車で南から北上していくと、突然現れる巨大で異様な建造物。延々と続くその壁に仰天して、運転していたアメリカ人になんですかこれ!?と聞いたら、「ペンタゴン」と。夕方だったので、ほんとうに不気味だった
ワシントンD.C.のポトマック川沿いに咲く桜が100年前に日本から贈られたものであることは有名ですが、その返礼としてアメリカが日本へ贈ってくれたのがハナミズキの木だった、というのは意外と知られていない話ではないでしょうか。

日本に県花があるようにアメリカにも州花というものがあって、ハナミズキ(dogwood)はノースカロライナ州の州花です。
アメリカは州花をとても大切にする国で、各州の土産物屋ではその州の花のTシャツや鍋敷きやポストカードなどがよく売られています。
ハナミズキとともにキャンパス内に咲いていたマグノリアは、ルイジアナ州の州花。アメリカ南部に多く咲いていて、『マグノリアの花たち』という映画のタイトルもそこから付けられたものです。とても良い映画なので、観たことがない方はステイホーム中にぜひ
ちなみにアラスカ州の州花は忘れな草(forget-me-not)で、アラスカの土産物屋ではやはり忘れな草の土産物がいっぱい売っています

私の留学期間は1~3月だったので、ちょうど雪の降る冬~花の咲く春の季節をあちらで過ごしました。もう20年以上も前の話です。
そうそう、一つだけ自慢をさせてください。NBA選手だったティム・ダンカンってご存じですか?私が大学で過ごしたときにちょうど彼もその大学の学生だったので、同じカフェテリアでご飯を食べたり(当時から有名人だったので話したりとかはしていない)、同じバスケのコートに立って観客に紹介されたりもしたんですよ(同じコートに立ったというだけで、隣にいたわけではない。日本から留学生が来ているということで紹介してくれた)。以上、とるにたらない人生のささやかな自慢でした。今まで誰にも言ったことはありませんが。ていうか今まで忘れてた(実はバスケには興味がない。あ、漫画のスラムダンクは好きです)。
先ほど20年ぶりに大学のホームページを見てみたら、キャンパスは当時と全然変わっていませんでした。建物や施設の名前も当時のまま。アメリカの大学って、図書館が24時間開館してるんですよ。真夜中でも勉強ができるようにと。そして図書館から電話をすると(一応タイムテーブルはあったかも?)、スタッフの人が車で迎えに来てくれて家まで送ってくれるのです。日本よりも不便な部分も沢山ありましたが(大きなスーパーが徒歩圏内になかったり、街に娯楽施設が少なかったり)、日本の大学とは何もかもが違って新鮮で、楽しかった。まあ3ヶ月が過ぎた頃には田舎生活に飽きてきて、もし次に海外に住むなら絶対に都会にする!と心に誓いましたが笑。だから次はロンドンにしたのであった。
以下の写真は、大学のホームページより拝借しました。


©Ken Bennett | Wake Forest University

©Ken Bennett | Wake Forest University

©Ken Bennett | Wake Forest University

©Ken Bennett | Wake Forest University

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