風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ある意味今年一番の衝撃・・・・・・

2015-12-27 14:43:21 | クラシック音楽

ほとんどの方には本当にどーでもいい話題だと思いますので、どうぞスルーしてくださいましm(__)m
ですが、私にとっては人生の衝撃事件だったので書いておきます。。。。今後のためにも。
それに、検索をしたら同じ仲間が山ほどいらしたので、興味ある方はあるかな、と。

ワタクシ、いつも書いておりますとおり、クラシック音楽は完全な初心者で、聴いたことのない曲の方が圧倒的に多いのです。交響曲なんかほとんど知りません。
とはいえむかーしむかしピアノを弾いていたことがあったので(クラリネットも少し)、絶対音感的なものはあったのでございます。

で、本題。先ほど、来年のツィメルマンの予習にと、シューベルトのピアノソナタを聴いていたのですよ。まずはリヒテルさんを聴いてみました。その動画は、たまたま楽譜つきでした↓。

Sviatoslav Richter plays Schubert Sonata D.960


・・・・・・・・・・。
ドードーシードーレーミー レドレーレーレードシドーラーソーと聴こえる・・・・・。しかし楽譜は、
シーシーラーシードーレー ドシドードードーシラシーソーファー

・・・全ての音が楽譜より半~1音高く聴こえる・・・・・。以前はそんなことはなかったのに・・・。

困惑いたしました。ものすごく困惑いたしました。リヒテルが特殊な調律をしてるのか?と動揺し、光子さんやブレンデルやホロヴィッツなどを聴いてみたけど、やっぱり高く聴こえる・・・!

ぐぐってみました。
なんと!絶対音感ってクラシック音楽から長らく遠ざかっていたり、加齢だとかで狂うのだそうです!
相変わらず世の中の音(案内音とか)はカタカナで聴こえていますし、楽譜なんて長年見ていなかったから、まさかそのカタカナと実音の間にズレがあったなんて全然気づきませんでした・・・・・ たぶんここ数年の話だとは思うのですけれど。
いや、違和感をおぼえたことは何度かあったんです。昔ピアノで弾いたことのある曲がデパートなどで流れていたときにふと「?」と感じたり。でも・・・ピアニストが移調してるのかと思っていたのよぉぉぉぉ。
いっそ絶対音感自体が無くなってしまえばスッキリしたのでしょうけど(そもそも絶対音感が役に立ったことなど人生で数回しかない)、あいかわらずカタカナでは聴こえ続けているので、一旦気付いてしまうと、キモチワルイことこの上ありません・・・。
ネットでテストをしたら相対音感は狂っていないようですし、別に作曲をするわけではないから音楽を聴く分には問題ないのかもしれないけど、でもやっぱりすごくキモチワルイ・・・

ネット情報によると再び戻すことは可能なようなのですが。。
でも、リヒテルでさえ治せなかったものを、私ごときに治すことは可能なのだろうか。。
彼の場合は、60代で二音も三音も上がってしまったらしいです(でも私はまだ30代なのに~)。だからそれ以降は楽譜を見ながら弾いたのですって。でも楽譜を見ても、楽譜の音と聴こえている音が違うのだからキツかったろうなあ・・・。とはいえ暗譜や目を瞑って弾けばいいかというと、それもダメ。指で覚えてる鍵盤の音と実際に聴こえる音が違うのだもの。どちらにしてもピアニストにとっては拷問だよね。。。。

凹んでいても仕方がないので、まずは昔ピアノで弾いたことのある曲の中から比較的ゆっくりめの曲の楽譜付き↓を日々聴いて、矯正をがんばってみようかと。。。まだもうしばらくは、ズレたカタカナは聴きたくない。原因が加齢だと矯正は難しそうなので、そうじゃないといいのだがなぁ。。加齢の気がすんごいするが。。


Schumann: Kinderszenen Op.15 No.7, Traumerei (Horowitz)


ドがド♯に、ファがファ♯に聴こえる・・・;;


Chopin Nocturne Op.9 No.2 (Arthur Rubinstein)


シ♭がシ、シがドに聴こえる・・・;;


Murray Perahia - Schubert - Impromptu No 2 in E-flat major, D 899


鍵盤を見てると眩暈がする(実際に聴こえる音とのギャップに)・・・;;
しかしこの曲ってこんなに美しい曲だったのねぇ・・・。自分が弾いてたものとえらい違いだわ・・・。音の美しさがぜんぜん違う。


そういえば昔ヤマハでやったトレーニングは、「ハイ、後ろ向いて~。ポーン。今の音は何ですか?」というものであったなぁ・・・。
こちらのサイトを使って、ヤマハ時代からやり直すか?やり直せるのか?

人間の感覚って自分で思っている以上にアテにならないものなんですねぇ。
まあ幻覚や幻聴というものも実際に存在するわけですから、そりゃそうか。
一年の最後に勉強になりました。

ちなみに当然ですが、ピアノだけでなく、オーケストラの音も全て半~一音高く聴こえております

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