怖いのはオッケーって思ったときだよね。ああ、見えた!とかね。ああ、これなんだ、掴んだ、なんて思ったときが、ほんとに落ち目の第一歩ですよね。
いや違うだろう、いや違うだろう、と。
(4月7日放送「情熱大陸」より)
菊五郎さん、かっこいい!素晴らしい役者魂!
なんだか今回の杮茸落でこの世代の役者さん達の圧倒的な舞台を連続で観せつけられて、これからは花形では満足できなくなりそうで怖い。。もちろん花形には花形の良さが、ちゃんとあるわけですが。
それにしても、さよなら公演以降、歌舞伎離れしていた私のばかばかばかーーーっ(><)!!!
さて、そんな菊五郎さんの36歳の時の舞台映像↓を発見。
『与話情浮名横櫛』(1978)
色っぽいですね~~~~。
ちょうど今の菊之助と同じ年頃なわけですが、顔はそっくりだけど、ずっとずっと色っぽい。
先日テアトルの海老蔵の美しさを絶賛した私ではありますが、彼も確かにとってもとっても美しいのだけれど、こういう“淫靡な色気”がどうにも足りないように思うのです。
海老蔵や菊之助だけじゃなく、今の花形世代は、彼らのパパ達世代に比べると、纏っている空気がさっぱりとしすぎている気がするのは(の割に演技は理屈っぽい気がするのは)、やはりそれぞれの育った時代の違いなのでしょうか。
それが決して悪いわけではないのだけれど、やっぱり私は歌舞伎にはこういう色っぽさが欲しいのです。
もし時代が役者を作るのだとしたら、今後も彼らがこういう色気を身に付けるのは、難しいのだろうか。。
仁左衛門さんも、38歳ですでにこの色気↓だものなぁ・・・。
『桜姫東文章』(1982)
あぁ、この時代に生まれたかった!
そして若かりし菊パパや孝夫ちゃんの舞台が観たかった!
いや、生まれてることは生まれておりましたが。
ほんの幼児だっただけで。。。。(泣)
それでもまだ彼らがご健在なうちに歌舞伎の素晴らしさに気付けたことが、せめてもの救い。
今のうちにいっぱいいっぱいこの人達の舞台を観ておこうと、心の底からそう思います。
でもって、花形も心から応援しているので、ほんとに、ほんとに、パパ達世代を追い抜くくらいにがんばってほしいです。
というわけで。
猿之助の襲名披露(巡業)のチケットを買いましたよ^^
歌舞伎座に比べてお値段が手頃なのが、ありがたいです。新春と同じ2500円♪
※名前に敬称が付いていたり、いなかったりするのは、自分と同世代以上か以下かでなんとなくそうなっているだけで、とくに深い意味はありません。どうぞあしからず^^;