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風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

5月文楽公演 昼の部 @国立劇場(5月24日)

2017-05-31 21:38:08 | その他観劇、コンサートetc




ふとサイトを覗いたら良席が一席だけあって(8列目中央)、思わずポチ。
人形の表情まで見るには少々遠かったですが、久しぶりの文楽、楽しかったです!

【寿柱立万歳】
文楽のこの手の舞踊はあまり得意ではないのですが(すぐに飽きてしまふの・・・)、今回のように15分程度だと気楽に観られていいですねー
正岡子規の玄祖父が初春の回礼の際に必ず寒梅の枝をえりに挿して「のどかな春でございます」と言って家々をまわったというエピソードが私は大好きなのですが、そういう今では失われてしまった「のどかさ」に歌舞伎や文楽の中では変わらず出会うことができるのは、幸せなことだと思います
とはいえ長時間になると飽きてきてしまう私は、結局は忙しない現代人なのですけどね

【菅原伝授手習鑑 ~茶筅酒の段、喧嘩の段、訴訟の段、桜丸切腹の段】
今回は半通しで、前半は歌舞伎でいう『賀の祝』。
ところでこの家って、白太夫が預かっている菅丞相の下屋敷だったんですね。桜丸が遠慮なく切腹してるから、てっきり白太夫自身の家のような記憶になってた
家の裏の菜の花?蒲公英?畑がきれ~~~ この長閑な田舎の風景がこれから起こる悲劇を一層際立たせるのよね・・・。

お嫁さん達の黄緑色衣裳は3人ともそっくりで一瞬焦ったけど、よく見るとそれぞれに梅、松、桜の柄になってるのね このお話のヒロインの八重ちゃんの衣裳だけ赤い襟で更にちょっぴり華やか。

『茶筅酒の段』は初めて観たけど、チャリ場?がすっごく楽しい まともに味噌も擂れなければ大根も切れない(包丁も大根もホンモノ)、家事がまるきりダメな三男嫁の八重ちゃん(簑二郎さん)。そんな新妻に丁寧に教えてあげる次男嫁の千代ちゃん(勘十郎さん)。しっかり者な長男嫁の春ちゃん(一輔さん)。3人とも同じような人形で同じような衣裳なのに、ちゃんと違った個性に見えるのが面白いなぁ。若い女の子が3人いると舞台上が賑やか&華やか
そんな中、白太夫(玉也さん)の嬉しそうな様子が切なかった・・・。だってこのときはもう桜丸と話をしているわけでしょう・・・。と、楽しい中にも切なさの込み上げる気持ちにさせていただけたので、芳穂太夫さんの語りも良かったのだと思う。

『喧嘩の段』で梅王(玉志さん)と松王(玉男さん)が折ってしまう桜は、歌舞伎では一枝折れるだけだけど、文楽では幹の根元からポッキリなのね。そんな容赦のない文楽が好き笑。

『桜丸切腹の段』
簑助さん(桜丸)はあまり調子が良くなさそうに見えたのですが、大丈夫かなぁ・・・。こと切れた後に人形から離れる時もちょっとふらつかれてて、人形が動いてしまっておられた。
切腹はすごくキレイでした。歌舞伎で菊ちゃんがやったときも思ったけど、簑助さんの桜丸が本当に若くて美しくて、「今なら止められるのに」ってどうしても思ってしまうのに、それを止めることができない、見守るしかない八重と白太夫が可哀想で。健康な体をもった愛する人が今まさに目の前で死んでいこうとするのを止められないって、ものすごく辛いことだよね・・・。
もっとも簑助さんの桜丸は八重ちゃんのことはあまり気にしていないような、もう死しか見えていないように見えました。
ところでいつも思ってしまうのだけど、刀ではなく鉦と念仏による白太夫の介錯では桜丸は苦しみが長引いて辛いのではないかしら・・・。まぁ白太夫が介錯しなくてもちゃんと自分で首切ってるけども。

【豊竹呂太夫襲名披露口上】
今月は英太夫→呂太夫の襲名披露。私が文楽を観るようになってから襲名は玉女→玉男さんに続いて2回目。ちなみに歌舞伎の方の襲名はワタクシはもう付いていけておりませぬ・・・(今月の歌舞伎座では亀三郎さんが亀蔵を襲名されたんですよね・・・と思ったら違ってた!亀三郎→彦三郎、亀寿→亀蔵だった!やっぱりもうダメだ)。
さて、文楽の口上。以前ロビーのディスプレイで拝見した玉男さんのときの襲名口上は割と真面目なものだった記憶があるけれど、今回は皆さんなぜか爆笑系。司会?は呂勢太夫さん。口上は太夫部から津駒太夫さん、三味線部から清治さん、人形部から勘十郎さん。特に清治さんは、あんなに面白い方だったとは。口調も表情も淡々と「先代は文楽に似つかわしくない美男子で映画などからも声がかかったほどで」、一方当代は「ご覧のとおり愛嬌があり、まことに文楽に似つかわしい」笑。そして「というわけで実にいい男でございました。(チラッと隣を見て)・・・先代は」(会場大爆笑)。間が絶妙!上手いわ~。恐ろし~い越路太夫師匠の修業に耐えたのだから良い太夫になられることでしょう、とも。子供の頃の呂太夫さんの呼び名「雄ちゃん」も可愛かった
勘十郎さんはブラジル公演での日焼けのお話。お二人は研究生としても同期で初舞台も同時だったそうです。ということは玉男さん、和生さんとも同期ということか。でもご年齢は呂太夫さんがずっと上なのですね。

【菅原伝授手習鑑 ~寺入りの段、寺子屋の段】
『寺入りの段』は、呂勢太夫清治さん。真面目な表情の清治さん、口上とのギャップがステキです笑。
『寺子屋の段』は、前半が呂太夫清介さん、後半(切場)が咲太夫燕三さん。襲名披露の呂太夫さんが一番の盛り上がりどころを語るわけじゃないのですね。詳しくないけど文楽世界のルールが色々あるのかな。

なにより勘十郎さんの千代の風情がとても良かったなぁ。さりげない姿勢や首の角度にも千代の性格や感情が感じられて。
咲太夫さんのお声は寺子屋にあまり合っておられないように感じられましたが(と咲太夫さんのときによく書いている気がするけれど)、「笑いましたか」のところ、こみ上げたなあ。周りの人も啜り泣いてた。歌舞伎でもいつも泣くところだけど。ここも勘十郎さんの千代が切なかったです。

呂太夫さんのところは昼食を食べて少しした頃の一番キケンな時間帯で、強烈な眠気が・・・・・。襲名披露なのにごめんなさい
呂太夫さんには昨年の熊谷陣屋で大きな感動をいただいたので(あのときも前半眠ってしまったが)、あの記憶とともにお祝いの気持ちとさせていただきたいと思いますm(__)m

あ、そうそう。子供達の人形がちっこくってわさわさしてて、可愛かった


紫の胡蝶蘭は安倍首相ご夫妻から、お隣は山村紅葉さんから。



12月文楽公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』 七段目~十一段目(12月4日)

2016-12-29 22:05:18 | その他観劇、コンサートetc




今年の観劇記録は今年のうちに!あと2つ(歌舞伎座&レント)、続けてあげます!

国立劇場開場50周年記念の文楽第二弾、『仮名手本忠臣蔵』の夜の部に行ってきました。
4日のチケットを買っていたのに、間違えて3日に行ってしまって。。。劇場入口でチケットを財布から出して気付きました
ダメ元でカウンターに相談してみるも「本日は満席なので・・・」と。そうよね、人気公演の初日だものね・・・。「明日お待ちしています」の笑顔に慰められ、帰宅。
そして、翌日再び国立劇場へ。

今月の公演は昼と夜を通しで10:30~21:30まで11時間!江戸時代さながらですね~。通しで観劇された方も多かったようで、尊敬。
私は昼の部のチケットはとれなかったので夜の部のみの観劇となりましたが、9月の『一谷~』に続き、皆さん気合い入ってました~

【七段目 祇園一力茶屋の段】
文楽の仮名手本を観るのは今回が初めてです。
玉男さんの由良之助は、存在感が薄めで。なのでその分、この段は「おかると平右衛門の物語」なのだなぁということがよくわかりました。
玉男さんもですが、咲太夫さんの由良之助(前半)も祇園の夜の空気というのとはすこし違ったような。私が吉右衛門さんの七段目の由良さんを好きすぎるせいかもですが。

今回夜の部をとった理由の一つ、簑助さんのおかる
おかるの周りだけが祇園の夜の空気が漂ってる(語りではなく人形の威力がすごい)・・・・・。遊女のけだるい酔態、あだっぽさと勘平を愛する健気さ、軽率な行動もしてしまいそうなトんでる感じ。私の理想のおかるだ。。。
人形が酔ってる。熱い息を吐いて、ほてった肌を風に当ててる・・・。
ずっとお軽ばかりを見ていたかったけど、困ったことに簑助さんって「目が合ったように錯覚させる」系の人形遣いさんなのよね・・・。いつも「私ばかり見ていないでちゃんと後輩達も見てやってください」と凄まれてる気分になるの・・・。いや、ご本人は完璧なポーカーフェイスなので、私の勝手な思い込みなんですけど。
勘十郎さんの平右衛門との兄妹の師弟共演、見られて嬉しかったです。
そして初めて簑助さんの人形を観たときに玉三郎さんと似てると思ったけど、今回の簑助さんのおかるの可愛らしさも玉三郎さんのおかると似ているなぁと思いました。

平右衛門を語ったのは、咲甫太夫さん。私は少々苦手な太夫さんなのですが、今回は熱い語りが平右衛門になかなかにお似合いでした。下手側に仮の床を作って、本なしで語っていらっしゃいました。
文楽の七段目は入れ事もなくさくさくと進んで、スマートでいいね。

【八段目 道行旅路の嫁入】
これは私は歌舞伎で観たことがないので、観るのは初めて。
和生さんの戸無瀬、似合うだろうなぁと思っていたけれど、やっぱりこういうお役がお似合い~。落ち着いた、でもまだ若いお継母さん。

【九段目 雪転しの段・山科閑居の段】
雪転しの段。
これ、一度観てみたかったから嬉しかったです。雪玉 そして空から降る雪がキレイ(でもやっぱり△じゃなくて□だった・・・)。

山科閑居の段。
素晴らしかった
9月ラストの陣屋もそうだったけど、皆さん熱入ってますねぇ!
一番感動したのは、勘十郎さんの本蔵!微妙な心の動きがすごく伝わってきましたし、抑えた演技での存在感が抜群。九段目は本蔵が主役の話であることが初めてわかりました。歌舞伎で観たときは吉右衛門さんの由良さんが存在感ありすぎて、由良さんが主役に見えちゃったのよね^^;
和生さんの戸無瀬。品があって、これまた抑えた、でもうちに秘めた熱さが素敵。曽根崎心中のときのお初ちゃんを思い出しました。
他の皆さん(玉男さんの由良之助、簑二郎さんのお石、玉佳さんの力弥、勘彌さんの小浪)も、本当によかったです。

山科閑居の床は、前半が千歳太夫さん×富助さん、後半が文字久太夫さん×藤蔵さん。
どちらも素晴らしかった。特に後半は圧巻でした。
藤蔵さんの三味線、熱い~~~  真ん前の席でたっぷり堪能させていただきました。演奏の合間に何度も糸を調整してらして熱演しすぎで切れたとか?と思いながら見てたんですけど、これは糸を繰るという作業のようですね。ほぉ。この光景時々見るけど、三味線の調子でも悪いのかな?と不思議に思っていたので、スッキリしました。
そして歌舞伎でもそうでしたが、九段目は舞台の色合いがすんごくお洒落。家の黒に、雪の白。由良之助とお石の黒、戸無瀬の赤、小浪の白、力弥の紫、本蔵の黄。ウットリ

というわけで私はものすごく楽しかったんですけど、近くの席の方達は終わった後に「舞台の上の人数が多くて、なんかごちゃごちゃしてたね~」と。確かに人数多すぎて庭の雪灯籠も見えにくかったくらいではありましたけど笑。
でもすっごく楽しかったからいい!
はぁ、、、、大満足。幸せ。

【十段目 天河屋の段】
こちらも初めて観る段。
この段は「平成10年12月公演以来18年ぶりの上演で、国立劇場では開場以来2度目となる上演の稀な場面」とのこと。
大興奮な九段目の後なので気が抜けて観てしまいましたが、貴重な上演、観られてよかったです。あまり面白いお話ではありませんでしたが。。
文楽では了竹って出ないんですね。床本にもない。歌舞伎だけなのかな?
「天河義平は男でござる」はさらっと流れた感じで、聴いている方にも待ってました感は薄めでした。私も今回の予習でこれが有名な台詞と知ったくらいですしね・・。「遅かりし由良之助」(台詞じゃないけど)なんていう言葉も今では全く言われないですものねぇ。昭和初期までは一般的に普通に使われていたみたいですが。ちょっと寂しい気もしますね。
義太夫のラストで「忠臣蔵」という言葉が出るところは、ワクワクいたしました。合言葉は「天」と「河」に決まり、いざ討入りへ!

【十一段目 花水橋引揚の段】
文楽なので討入り場面はなく、討入り後。この事件の発端の一人、若狭助(幸助さん)が爽やかに再登場。
この場面も観るのは初めてなので、観られてよかったです(歌舞伎座の杮落としでもやらなかった)。
夜明けの雪の江戸(設定は鎌倉だけど^^;)の街の書割に、当時はこんな感じだったのかな~と楽しく見ました。雪のお芝居、大好き。

平成も28年の師走に、文楽の仮名手本忠臣蔵の全段通し上演を観る。
これ以上の贅沢がありましょうか。
企画してくださった国立劇場さん、ありがとう!

配役表

国立劇場開場50周年記念12月文楽公演『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』が開幕

※文化デジタルライブラリー『仮名手本忠臣蔵



平幹二朗さん

2016-10-24 00:45:41 | その他観劇、コンサートetc

平幹二朗さんが23日に亡くなられたことを、先程ニュースで知りました。

TVでは子供の頃から拝見していて「怖いくらい演技の上手い俳優さん」というイメージだったけど、舞台を一度だけ拝見したことがありました。2011年の劇団四季の『ヴェニスの商人』でのシャイロック。

想像していたよりずっと背が高く立派な体格の方、というのが第一印象でした。舞台での存在感とオーラが凄かった。
そして印象的だったのは、シャイロックの台詞が、シェイクスピアのあの持って回ったような台詞が、平さんの口を通して語られるとすっと心に入ってきたこと。台詞の格調高さはそのままに、驚くほどストンと心に入ってきたのです。なぜなら凄絶なほどの迫力なのに、演技が極めて自然だったから。テレビドラマのようというのとは違うんです。あくまで「舞台」として成立している上で、迫力と自然さが、重みと軽みが共存している。それって決して簡単なことではないはずで。役者というのはこういう人のことをいうのだなあ、としみじみと思ったものでした。
映画のアル・パチーノと並ぶ(あるいはそれ以上の)俳優さんに日本でこんなに普通に会えたことに驚きました。
あれから色んな舞台を観て、国内外問わず色んな素敵な俳優さんに出会ってきたけれど、あの時の衝撃は今も忘れません。
平さんってシェイクスピア劇に沢山出演されていたんですね。
もっともっと観ておきたかった。。。
てか迷った『クレシダ』も、やっぱり観ておくべきだったわ。。。
でもお金と時間が無限じゃないところが辛いところなのよぉ。。。。。。。。

でも一度でも舞台を拝見できたこと、本当によかったです。
心からありがとうございました、平さん。


9月文楽公演 『通し狂言 一谷嫰軍記』 『寿式三番叟』 @国立劇場(9月6、14日)

2016-09-24 07:54:05 | その他観劇、コンサートetc


第一部を6日に、第二部を14日に行ってきました。
国立劇場開場50周年記念公演で、初段から三段目まで東京で通しで上演されるのはなんと41年ぶりなのだそうです。もったいないなぁ。これ、通しで上演した方が絶対にいいのに。今回、陣門・組討、熊谷陣屋への流れがちゃんと理解できて本当によかったもの。
特に印象に残ったのは、林住家の段の簑助さん、脇ヶ浜宝引の段のチャリ場の衝撃、陣屋の迫力、かな。

以下、完全なる文楽初心者の自分用の覚書なので、どうぞ適当にお流しいただければ幸いですm(__)m

【第一部】
堀川御所の段は、人形太夫さんともに舞台がバタバタしていたような。亘太夫さんの叫ぶようなお声にちょっと疲れてしまいました。。。でも義経(幸助さん)から直実(勘十郎さん)に制札が渡される場面が見られたのはよかったな。これがあの熊谷陣屋の段へと繋がるのですね・・・ 一方で六弥太(玉志さん)へは桜の枝に付けた短冊が渡されます。こちらは林住家の段へと繋がります。
敦盛出陣の段希太夫さんで少し復活(私が)。文字久太夫さん(奥)の辺りでだいぶ落ち着いた気分で見られるように。この段、なかなかよくて。女性達も最強で楽しい笑。ただ和生さんの敦盛は、少年の颯爽とした雰囲気はあまり感じられなかった気も。
陣門の段、須磨浦の段、組討の段。楽しみにしていた組討は、咲甫太夫さんがどうも私は得意ではないみたいで(いいお声だとは思うのですが・・・)、気になっているうちに終わってしまった・・・。遠見の敦盛と熊谷は、人形だと話に集中できるのがいいなぁ。歌舞伎の方はどうしてもつい笑ってしまうから。まぁそれでいいのかもですけど。
林住家の段。この段の菊の前は簑助さん。いつも思うけど、簑助さんの人形だけ空気が違うのは一体なんなのだろう。生物の周りって何か”気”のようなものがあるじゃないですか。無機物にはそれがないですよね。でも簑助さんの人形の周りには、それが見える。そして人間が人形を遣ってるのではなく、人形の方が本体に見える。これ、映像で見た先代玉男さんの人形も同じでした。
し・か・し~~~~~。
私の今回のお席(9列目上手)、半袖を渡される場面の菊の前が全っっっ然見えない。忠度(玉男さん)のお馬さんが間に立ちはだかって、全く見えない~~~。床近の良席にこんな盲点があったとは・・・。忠度サン全然動かないし・・・。
ようやく忠度サンがぱっかぱっかと下手へ移動。縋りつく菊の前との別れの場面。
プログラムで仰っていた、忠度の背の桜を見る菊の前。う、わぁ・・・・・。なんなんだこの人形から溢れ出る恋情は!どうしてこんなに必死な感情が伝わってくるの?見ているだけで泣けてくる・・・・・。
そして幕切れのキメの鮮やかさ&華やかさ
はぁ・・・・・・・かっこいい・・・・・・・。これが見られただけで第一部はもう大満足でございます・・・・・・・。
この段も滅多にかからないんですね。ここ50年で3回だけとか。とてもいい話なのに。紛れもない武士ではあるけれど戦とは違うところに美を思う人達。人は死に、心は歌となって後世へと残る。こういう話、好きです この段の通称は「流しの枝」なんですね。素敵。

【第二部】
寿式三番叟。気楽に見るつもりが40分と思いのほか長く、文楽素人の私にはツラいものがありました(^_^;) まあ50周年のお祝いですしね。
弥陀六内の段三輪太夫さん。小雪ちゃん(紋臣さん)と女房お岩(玉誉さん)との掛け合い、楽しかった。いいねぇ、文楽のこういうオバチャン。ちょっと前段の林と被るけど。
続いて脇ヶ浜宝引の段咲太夫さんがまさかの屁尽くし・・・ すごいわ~、プロだわ~。敦盛ちゃん!?広島カープ~。簑助?勘十郎?玉男?玉織姫!死体の尻から煙出てるし!文楽ってやっぱり庶民の芸能なのだわ~とつくづく。声色の使い分けもお見事でした。でも時々テンポが間延びして感じられたところも(病後ゆえ?)。 そして隣にずっと控えてる〇寿太夫さんが眠そうで落ち着かなくて、かなり気になってしまった。。。(義太夫の世界ってもっと厳しいものかと思ってた。。。)
しかし咲太夫さんのお声は聞いていて落ちつくなぁ。力んでないのにちゃんと届く。
ここのツメ人形の百姓ズ、みんな個性的で可愛い
敦盛の石塔ってこんな形なのか。帰宅してからググってみたけど、須磨に実際にある石塔と同じ形にしてるのね。ほー。
熊谷桜の段。この段、歌舞伎でも陣屋とセットでやればいいのに。相模(清十郎さん)と藤の方(勘彌さん)が陣屋を訪れて出会う場面を見ておくと、後の展開がすごくわかりやすくなる。
熊谷陣屋の段呂勢太夫さん(&清治さん)から英太夫さん(&團七さん)に変わった辺りからしばらく眠くて眠くて仕方なかったのだけど(たぶん一瞬寝た・・・)、義経登場以降はパッチリ。これ以降はのめりこんで観てしまいました。
制札の見得のところの直実(勘十郎さん)は、相模の背中に片足乗っけて(?)藤の方の顔を制札で抑えて(首を見えないようにするためだけど)、歌舞伎より乱暴に見えたけど迫力でした。
相模が小次郎の首を抱くところ、ぐっときたなあ。人形ならではのものを感じた。人形って人間じゃない分、観ている側が自分の感情を入れ込みやすいのよね。想像力が高められるというか。
「十六年もひと昔、夢であったなァ」。ここも義太夫で語られる分さらりとしているようでじんわりきて、歌舞伎よりこちらの方が好きかもしれません。台詞としても「夢だ夢だ」よりしみじみと味わい深く感じられました。
最後は皆さん勢揃いで迫力。
私、陣屋は文楽の方が好きかも。
そうそう、清治さんの三味線、ピーンと張りつめた音が澄んでいて綺麗だった。呂勢太夫さんのお声とも合っているように感じました。って前にも書いたな。

十二月の仮名手本の通しもすっごく楽しみ


人形劇団ひとみ座 『リア王』 @県民共済みらいホール(3月25日)

2016-03-28 00:36:15 | その他観劇、コンサートetc



リア:忍耐が肝心だぞ。人は皆、泣きながらこの世にやって来たのだ、そうであろうが、人が始めてこの世の大気に触れる時、皆、必ず泣き喚く。一つお前に教えて遣そう、よく聴け!
グロスター:おお、神はいまさぬのか!
リア:生まれ落ちるや、誰もが大声挙げて泣叫ぶ、阿呆ばかりの大きな舞台に突出されたのが悲しゅうてな。
(新潮文庫より)

先日のハンブルクバレエ団の公演をきっかけに、シェイクスピアに興味津々のワタクシ。
早速サーチしてみたところこんな公演があることを知り、仕事帰りに行ってきました。
3列目(カンフェティ席)4300円

人形のデザインは片岡昌さんという方で(2013年に亡くなられています)、NHKの『ひょっこりひょうたん島』の人形を担当された方。そして当時その人形操作を担当していたのが、このひとみ座だそうです。『リア王』は彼らの代表作で、1988年からほぼ10年おきに上演されているそう。

人形によるお芝居というと文楽しか観たことがなかったので、人形遣いさんが台詞も言うというのはどんな感じかしら?と期待半分&不安半分だったのですが、皆さん演技が上手くてビックリ
シェイクスピアのもってまわった台詞が、ストンと頭に入ってくる。
あぁこの台詞はこういうことが言いたかったのか、この場面はこういうことを表現したかったのかと、文章ではわからなかった部分を自然と理解することができました。
そして文楽と同じく人間の存在が消えて、人形が生きてるように見えました。それは遣い方ももちろんでしょうが、声の演技の上手さも大きな理由だと思います。

演出も素晴らしく、特に道化の使い方がとても良かった。軽みとユーモアとエグみと哀しみのバランスが絶妙で、シェイクスピアがこの作品に道化を加えた意味がわかった気がしました。文章だけだとイマイチわからなかったのですよ。シェイクスピアはつくづく読むものではなく、舞台で観るべきものだなぁ。

台詞を省略していたり、わかりやすい演出にしていたりと(エドガーが渡した手紙をオールバニ公がその場で読んだり)、変更を加えている部分も多かったですが、肝心な部分はしっかり押さえてあり。といって飽きさせないようにスピード感ばかりを重要視しているようではないのも、好印象。
映画やナショナルシアターライブのシェイクスピアでありがちな必要以上に現代風な解釈&演出でなかったのも、よかったです。大人向けの人形劇」とはっきり謳っているだけあって、エグみも好色さもしっかり表現されていましたし、「気ちがい」「目くら」というような台詞をそのまま言っていたのもよかった(こういう部分をキレイな表現に変えてしまうと、本来の作品の空気が伝わらなくなってしまうと思うので)。

舞台装置もセンスよく、最小限のセットで場面転換や雰囲気がうまく表現されていました。
馬のひづめ、風の音などの効果音もテープではなく全て生音で、その仕掛けが舞台上に全部見えているのも素朴で楽しかった。
特に荒野の嵐の場面は、音だけでなく服のはためきなどが原始的な方法なのにすごくリアルに表現されていて、素晴らしかったなあ・・ 豪華なセットやCGなどを使用した映画よりよほど「シェイクスピア」を感じることができました。こういうところ、歌舞伎と同じですね。蝋燭の本火もgood。

少し惜しく感じたのは、グロスターが崖ではなく丘から飛び込むという状況がストーリーを知らない人にはわかりにくかったのではないかなと感じたところと、最終幕が意外とアッサリ終わってしまったところ。グロスターの最期を語るエドガーの台詞もなかったですし(よね?)、リア王の最期の本人や周囲の台詞も割と割愛されていて、前半からの盛り上がりに比べて「あれ?終わり・・?」感が・・・ あの辺りは原作どおりの台詞・展開にした方がよかったのではないかしら。
でもコーディリアが首を吊られている姿を視覚的に見せたのは衝撃的でわかりやすかったですし、夜空の月も禍々しくて素敵でした

全体としてシェイクスピアを観た満足感をたっぷりもらえた、素晴らしい舞台でした。
次はなにを観ようかな~♪

グロスター:そういうあなたはどこの誰方か?
エドガー:詰らぬ人間さ、運命神の飽く事無き打擲に馴れ、悲しみを知り味ったため、他人に対しても幾分思遣りが懐けるようになっただけの事。さあ、手を、どこか休める場所にご案内しよう。
グロスター:心からお礼を申上げる、天の恩寵と祝福が、いやが上にも御身の上に!


嶋大夫さん、ご引退

2016-02-22 23:17:55 | その他観劇、コンサートetc


※時事通信:文楽の嶋大夫さん、最後の舞台


嶋大夫さん、、、そっか、、、今日が最後の舞台だったのですね・・・。
初めて人形浄瑠璃の面白さ、奥深さを教えていただいた『本朝廿四孝~十種香の段』。
文楽というものがまさかあれほどの魅力をもったものだとは、何も知らなかった私には本当に衝撃で、、、凄味さえ感じたものでした。
そして『桂川連理柵~帯屋の段』のあの語り。

決して多くの公演を聞けたわけではないのに、思っていた以上に辛いものだなぁ。。
その世界の魅力を教えてくださった方というのは、私にとってはすごく特別で。嶋大夫さんは、能楽堂で舞台とは別の姿でのお話を伺ったこともあったので、より身近に感じられたものでした。暗闇の中での素浄瑠璃なのに「命の次に大切なもの」と床本を前に置かれて。なんといえばいいのか、一つの道をひたすら歩んでこられた方の厳しさと清らかさとでもいうのでしょうか。文楽とはこういうものなのか、と改めて感じたものだった。そして浄瑠璃についてのお話をされたときのあの少年のようなお顔(*^_^*)
住大夫さんもご引退されたばかりなのに。。。

舞台って、特に日本国内のものはいつでも会える、いつでも聞けると不思議と思ってしまうのだけれど、決してそうではないのですよね。歌舞伎で十分それはわかっているはずなのになぁ。。。
やっぱりもっともっと文楽も行こう。簑助さんや咲大夫さんがお元気なうちに。いや、その先も観に行くつもりではありますけども。勘十郎さんの世代のお人形さんも大好きですし。歌舞伎に比べて値段が高いのが辛いけれども。。。

嶋大夫さん、本当に長い間おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました!!!

嶋大夫さんが最後の舞台  「一生懸命つとめ、満足」


「長い間ありがとうございました。御礼はもう舞台からお返しするしかないので、一生懸命に務めたことだけは、自分でも満足しております。全部を出して、自分を全部出して舞台を務めさせていただくんだという気持ちは毎日変わりませんでした」

嶋大夫さぁん。。。。。
そして嶋大夫さんの胸に飛び込む簑助さんの人形遣い・・・・、あいかわらず物凄いですね・・・。簑助さんの表情がもうなんていうか・・・人形が全ての感情を物語ってるなぁ・・・


中島みゆき 『一会』 @東京国際フォーラム(2月9日)

2016-02-11 17:34:40 | その他観劇、コンサートetc



一会のチケットは取れる気配が皆無だったのですっかり諦めていたのですが、当日の午後に急遽定価で譲っていただけることになり、仕事を早退して行ってきました。上司に「早退してもいいですか?」と聞いたら「いいですよ。何かありますか?」と聞かれたのを、聴こえないフリして席に戻ったのはワタクシです。上司もみゆきさんが好きらしいので(机の上にアルバムを置いて昼休みにPCで聴いていたのをワタクシは知ってゐる)、フォーラムで会ったらマズいなぁと思いましたが、会いませんでした。お便りコーナーで同じような方がいて、楽しかったです笑。
さて、一会。「いちかい」じゃなく「いちえ」だと会場に着いてから知りました(^_^;)
夜会は行ったことがありますが、コンサートはこれが初めてです。
1年ちょっとぶりの生のみゆきさん。

もう改めて、みゆきさんって奇跡のようなお人だなぁ、と。。。。。。。。。。。。。。。。。。

みゆきさんと同じ時代に生きることができて、こうして歌っているみゆきさんと同じ空間にいることができて、私は本当に本当に幸せです。

そんなワタクシではありますが、みゆきさんのアルバムは全部を聴いたことがあるわけではなく(組曲もまだ聴けていない)、今夜の曲も半分以上はよく知らない曲でした。ですがこんな素敵な曲をいっぱい書かれていたのだなぁととても楽しめましたし、みゆきさんの歌声を聴いて&歌っている姿を見ているだけで、奇跡を目の当たりにしている状態に興奮しっぱなしでございました。いえ大袈裟じゃなく本当にいつもそう感じるのですよ、ご本人を生で見ていると。そして「歌とトークは別世界なみゆきさん笑。あのトークの世界から歌の世界に入っていくときの美しさ&神々しさといったら。まさに女神さま、歌姫そのもの。
衣装もみんなすんごくお似合いで、舞台上で替える姿にも見惚れてしまった。クルクル変わる表情、颯爽とした仕草の美しさ&カッコよさ、歌唱の迫力。それらはコンサートでも夜会でも同じなのですね。
ああ、みゆきさんの1/100でいいから、ああいう女性になりたい。10cmヒールはムリだけど。。

捨てられた島の歴史を歌った「阿檀の木の下で」からそのまま続いて「命の別名」
一昨年の夜会を思わせる、今夜の中でみゆきさんのメッセージが最も強く表れていた部分だったと思います。
「命の別名」は今回のような解釈で聴いたことが一度もなかったので、新鮮でした。
以前も書きましたが、みゆきさんのこの曲がなかったら、今私はここにいなかったでしょう。
あの赤く細長い布は、兵隊さんの鉢巻でしょうか(この後の「Why & No」で赤いスカーフに変わっていたところが素敵だった)。血に染まったようにも見えるそれを持ち、やがて首からかけて歌うのは本人か、遺された者か、あるいはそういう人々を見つめるみゆきさんか。日の丸を思わせる赤いライティングとともに、印象的でした。最後は海に昇る(あるいは沈む)太陽のように見えました。あるいは、血に染まってゆく海のようにも見えました。
この先、私達一人一人が大きな政治的選択を迫られる日がそう遠くなく来ると思いますが、フォーラムに満席の客席を2階から眺めながら(収容人数五千人なんですね…!)、そして客席の隅々までいっぱいに力強く響くみゆきさんの歌声を聴きながら、少なくとも今夜ここでこの曲を聴いた人達は、将来それぞれがどんな選択をするにせよ、極端におかしな方向へ国を向かわせる選択をすることはないのではないかな、とそんな風に感じました。また、そうであってほしいと思いました。

アンコール最後の「ジョークにしないか」
伝える言葉から、伝えない言葉へ
みゆきさん、とてもいい表情をされていましたねえ。余分な力は入っていないのに、すごい迫力だった。
みゆきさんご自身すべてを「語る」ことをされない方というイメージがありますが、最後にこの曲を持ってこられたことの意味も含め、印象に残りました。
そして今夜生で聴いて、この曲に諦めだけではない、前向きな強さ、しなやかさのようなものも感じることができた気がします。伝えない言葉、か。いじらしい大人の歌、ですね。伝える言葉より伝えない言葉が大事なときがあるということを、最近感じることが多くなりました。どちらも難しいことに変わりはありませんが。。。
セットリストの予習をほぼしないで行ったので(なにせ行けることがわかったのが当日だったので)、最後に「ここでこの曲か!」と良い意味で驚きました。予習をしないのもいいものですね。

他、「旅人のうた」「MEGAMI」「ベッドルーム」「空がある限り」「友情」「夜行」などに圧倒されました。あ、「流星」もとても良かった。てか、みんな良かった!!!
「麦の唄」は、 紅白で観たときも感じましたが、夜会24時着の最高に色っぽくてカッコいいサーモンダンスのみゆきさんを思い出しました。ああいう衣装、ものすごくお似合いですよね この曲も大好きな曲です。「新しい大好きをあなたと探したい」というところが、とても好き。生で聴けて嬉しかったな。これもセットリストに入っていると知らなかったので、曲前のトークで「あれ?もしや聴けるのか?」とワクワクいたしました。

また次回も行きたいな~。次回は夜会なのかな?みゆきさんって夜会とコンサートを交互にされてるのでしたっけ?

そういえばアルカディアに出演されていた石田匠さん、コーラスで参加されていて吃驚 夜会の時と同じく、みゆきさんのステージに参加できる喜びのようなものがその表情から伝わってくる気がして、見ていて気持ちが良かったです(^_^)


【第一部:Sweet】
もう桟橋に灯りは点らない
やまねこ
ピアニシモ
六花
樹高千丈 落葉帰根
旅人のうた
あなた恋していないでしょ 
ライカM4
MEGAMI

(休憩20分)

【第二部:Bitter】 
ベッドルーム
空がある限り
友情
阿檀の木の下で
命の別名
Why&No
流星
麦の唄

【第三部:Sincerely Yours】
浅い眠り
夜行
ジョークにしないか


中島みゆき「麦の唄」Music Video [公式]

しかしこの曲がBitterカテゴリーに入っているのはなぜなんだろう?逆になぜこの曲がSweetカテゴリー?というものもちらほら笑。


谷山浩子 猫森集会2015 Cプログラム @全労済スペースゼロ(9月26日)

2015-09-27 14:23:10 | その他観劇、コンサートetc



というわけで、行ってきました初・猫森集会
私が選んだのは、Cプログラム2日目。
といってもわたくし世間に超疎いため、今回のゲスト、全員存じておりませんでした
とりあえずwikiってみたところ、小室等さんのご経歴の中に「谷川俊太郎」「中原中也」の文字をみつけ、Cプロに即決。
だがしかしそれから数ヶ月。なぜかこの組み合わせだけ、いつまでもチケットが売れ残っているではないか。AもBもDも完売なのに。そんなに人気がないのか?
・・・まあいい。売れ行きや視聴率は私の場合感動と一致しないことが殆どであるから、その法則からするとかえって期待は高まるというもの。それにギター片手のステキおじさまと可愛らしい浩子さんの組み合わせは大好物である。6月の東文でも「小室さんに8年ぶりに猫森集会に参加いただけることになりました!」ってすっごく嬉しそうに報告されていたもの。

そして迎えた本日。

よかったよぉぉぉ~~~~~
思ったとおり大好きな世界だった~~~~~
涙ポイントが何度もきちゃって、トークの度に照明が明るくなるのがわかっていたので泣かないように我慢我慢。

以下、セットリストと感想。
記憶違いがあったらすみませんm(__)m

「ねこの森には帰れない」
この会場は初めてだったので全く座席について知識がなかったのですけれど、いわゆる正面席だったようで、浩子さんの顔がしっかり見られて一安心。石井AQさんのシンセの手元もよく見えました。

「空からマリカが」
「えっと、空から女の子が降ってくる歌です^^」と一言、浩子さん。曲もシュールですけど、紹介もシュール^^; 
夜明けのひんやりする湿気や空気が伝わってきました。とてもとても美しかった。いやぁ、やっぱり生で聴くのって迫力が全然違いますね~!

「よその子」

「いつもは最後の方で歌う曲なんですけど」、と浩子さん。
早速、本日一回目の涙ポイント だって大好きなアルバム「宇宙の子供」の中でも大好きな曲で、生で聴きたかった曲トップ3に入る曲なんですもの。
浩子さんがこの曲を歌っているところを見るのはもちろん初めてでしたが、あんな表情をされて歌うんですね。なんか表情を見ているだけで泣きそうになってしまった。
歌い終わった後で浩子さん曰く途中でミスってしまったらしいのですけど、感動しすぎてて気付かなかったわ。どこだろ。窓が開いたのところ?違う?

「Puzzle」
てんかすトリオ(ももクロZ&なんちゃら&なんちゃらのトリオだそうです)へ歌詞を提供した曲だそうです。
「(誰もいないステージ中央を指して)この辺に可愛い女の子3人が踊っていると妄想して聴いてください」。
アイドルっぽい曲(昔のではなく今の)を歌ってる浩子さんが新鮮

「無限マトリョーシカ」
声優でアイドルの上坂すみれさんに提供した曲。シングルのB面笑。
「上坂さんは大学でロシア文学を専攻されて、ロシアが好きな方なのでマトリョーシカにしました。スペードの女王の話をしたらすぐにプーシキンですね!と返ってきて、おお!と」
「とっても難しい曲なんですが一年間練習してきたのでだいぶ・・・あ、練習じゃない ソロライブで歌ってきたので、です 今の聞かなかったことにしてくださいね」って、浩子さん相変わらず楽しい笑。

「へのへのもへじの赤ちゃん」
別役実 作詞、小室等 作曲。
へのへのもへじのあ~かちゃん~ あなたの地球はもう~ないの~ あなたの~お父様が~食べてしまわれた~♪
高校生の頃にすごく好きで、ピアノを弾きながらよく歌っていた曲とのこと。
「小室さんが歌うと闇がぶわっと広がる感じがする」みたいなことも仰っていました。
浩「昨日小室さんから聞いたんですけど、この曲はlet it beを聞きながら作ったからイントロがそっくりになっているそうです。というわけで今日はlet it beのイントロでやってみようかと。・・・怒られちゃうかな」 石井AQ「ポールに?」 浩「(笑)ポールには怒られてもいいです。知り合いじゃないし笑」
イントロとエンディングが浩子さんのピアノでlet it beで、この曲の歌詞に不思議と合っていて、素晴らしかったです。
この曲好きだわ~。合歓の花

~小室さんご登場~

「雨が空から降れば」
別役実 作詞、小室等 作曲。
公園のベンチでひとり~おさかなをつれば~ おさかなも~また~雨の~中~~♪
公園のベンチで・・・魚・・・。フォークな曲調なのに歌詞が明らかにおかしい笑。
 
小「中学三年生のときに楽屋に会いにきたんだよね。変な子だな~って。中学三年であんなのが好きなんて。寺山修二とか別役実とか、当時のアングラ演劇は不条理がテーマのものが多かった。ベケットの『ゴドーを待ちながら』なんかもゴドーが誰かもわからない、でも待ってる。待っていても来ないのに、いつまでも待ってる。来ないものを待ってるような、ないものを探してるような、あなたの曲にもそういうところがあるよ。来ないかもよって言われる方が、絶対来るって言われるよりも信じられるとか、そういうのってあるよね」
浩「夢は絶対に叶う!とかね」
小「でも、あなたの曲ってそういうところもあるよね。もしかしたら叶うかもしれないって感じるような」
浩「う~ん、、、叶う可能性は全くゼロではないかもね、くらいの感じですかね笑」
小「浩子ちゃんは僕ではなく別役実の世界が好きだったんだと思う」
浩「それは違います!別役さんももちろん好きですけど、私は小室さんが好きなんです!」 ←真剣な表情の浩子さん^^
浩「だって初めていいなぁって思ったのが『比叡おろし』でしたから」
小「『風は山から降りてくる レタスのかごを抱えて』って、変な曲だよねー」
浩「でも好きなんです。他の人が歌ってるのを聴いても感動しなかったですもん」
小「俺も笑」
浩「・・・やっぱり!?」
小「うん、俺が歌うのがいいって意味じゃなくて、他の人が歌ってるのを聴いてもいいと思わなかった」
浩「だから私は、小室さんが好きなんです」
小「そんなこと言われると・・・惚れちゃうよ?」
浩「笑」

「百三歳になったアトム」(小室さん朗読)~「鉄腕アトム主題歌」
浩「子供の頃にアニメをお蕎麦屋さんで見て」
小「蕎麦屋で笑?」
浩「はい、家族と行った横浜のお蕎麦屋さんで。男の子が地面に足がくっついちゃってそれを一生懸命持ち上げようとしてて、それでその子はロボットなんだって気付いて、萌えて笑、漫画も全部読みました。これ、明るい話って誤解してる人も多いけど実はものすごく暗くて救いがないんですよね。子供ってそういうものに惹かれたりしますよね」
小「アトムがさ、可哀想なんだよね」
浩「そう、可哀想・・・」
小「人間を守るために作られたロボットだから、人間には危害を加えられないんだよね。そうプログラムされてる」
浩「でも七つの威力のうちの一つが、良い人間と悪い人間を瞬時に見分ける力なんですよね。でも、悪い人間だってわかっても攻撃はできない。すごく辛いですよね。あれはどんな風に考えればいいんだろう・・・」
小「このアニメの主題歌は谷川俊太郎さんの作詞ですが、今から10年くらい前に谷川さんは103歳になったアトムっていう詩を書いてるんです。その詩を朗読してから、歌います」

この曲のジャズ風アレンジは谷川さんの息子さんがされたのですが、ものすごーーーく難しいのだそうで。浩子さん曰く「川村竜さんどころじゃない」と笑。
この曲が、本日二回目の涙ポイント。
小室さんの朗読もとてもよかったのですけど(いい声~~~&上手い!)、浩子さんがね、すっごくいい顔で歌うのよ、アトムの歌を。3.11を経験した今の私達にはこの歌詞はものすごく色んなことを考えさせられる歌詞になってしまっていて。それをね、本当に本当に優しい笑顔と声で歌うの。夕日を見ながら遠い昔、単純に明るく幸福だった頃を思い出しているアトムの声のような。そして、その哀しみに寄り添っているような。
私は、科学技術の明るい未来というものを信じていて。地球が人間を生み、その人間が生み出したのが科学技術であるのだから、それらは母なる地球の一部なわけで、科学技術の発展は良い悪いではなく自然のあるべき姿だと思っていて。だから人間が人知を超える存在への謙虚さと畏れを忘れないでさえいれば、この二つが共存できる道はきっとあるはずだと信じているのです(だから地球交響曲の龍村監督の考え方がとても好き)。
アトムは科学の子。人間を守るために作られた、原子力で動くロボット。
「夕日ってきれいだなあとアトムは思う だが気持ちはそれ以上どこへも行かない」。なぜならアトムは人間ではなくロボットだから。ピーターパンと同じ、成長しない永遠の少年だから。「綺麗だな」の先へ気持ちの行かないアトムを、必ずその先へ気持ちが行ってしまう人間と比べると、その純粋さが美しくさえ思える。アトム自身に罪はない。そして私達はその先へ気持ちが行くことができるからこそ人間なわけで。アトムを生み出したのが人間なら、それを使うのも、あるいは手放す決断ができるのも人間。それは人間が万能だからではなく、人間は万能ではないから。科学は完全ではないから。それを今、私達は大き過ぎる犠牲をもって十分に知ったはず。
 「幸福のためにあるはずの科学技術が、人のエゴや欲でゆがめられてしまう。アトムはいつもそのはざまで悩んでいるんです」手塚治虫さんの娘さんの言葉。

「夏が終わる」
谷川俊太郎 作詞、小室等 作曲。
(たしかこの曲のときに)小室さんが歌い終わると、浩子さんが興奮気味に「こういう感じは小室さんにしか出せないんですよ~~~!!」と^^。
小室さんの大ファンで追っかけをしていたという中学生の浩子さんを見ているようでした
この曲、好きだなぁ。季節も今にぴったりだった。

浩「面白かったのが、昨日のアンケートで『いくら軽井沢でも海王星は肉眼では見えません』って笑」
小「それはね、見えないよね笑」
浩「まあ、『そういう風に見えた』っていうことですよね。私も時々言われます。『そういうのは子供の教育のために困ります』とか」
小「そんなマグロはいません!とかね」
浩「そうそう笑!」

「片恋の唄」
「カタツムリを追いかけて」
この曲とこの後の「終電座」は、何をそんなに急ぐ必要があるの?もっとゆっくり生きてもいいじゃない、とそんな風に言われているような気がしました。おばあちゃんやおじいちゃんや、生きるのが不器用な人や、そういう人に対する心の余裕。それはひいては自分の心の幸福にも繋がる。明るく可愛く、チクリと棘も隠した、いい歌ですね。
トークは、カタツムリが美味しいかどうかとか、石井AQさんは変なものでも美味しく食べるとか、小室さんは人が美味しいと言ってるものは自分も美味しくないと悔しいから美味しくなってみせるとか、食べ物の話 

「三日月の女神」
「神様」

浩「小室さんは私の音楽の神様ですから、神シリーズを2曲続けて」
本日第三回目の涙ポイント。というか鳥肌ポイント。「神様」、CDで聴いていても好きな曲ではあったけど、ここまでゾワゾワ来なかったんだけど、生で聴くと美しいは迫力あるは、いやぁ、神様が見えたわ、ステージの上に。小室さんと浩子さんと石井AQさんが三角形になったその場所に。壁に映る樹の影のライティングも、雰囲気満点でした。

「きみのそばにいる」
デビュー35周年にやっと勇気を出して小室さんに参加をお願いしたというアルバム『フィンランドはどこですか?』より。
浩子さんと小室さんの掛け合いが温かかった。。。小室さん、いい声だぁ。浩子さんは小室さんと一緒に歌ってるときすごく嬉しそうな、幸せそうな表情をされますね。
この曲も涙ポイントでした

「FINLAND」
いいねぇいいねぇ~。すっごい楽しかった♪ 「ロシアの近く 確かあのへんの どこかにある」「ベトナムからはたぶん遠くて 日本からも遠い」笑
丸い風車のようなライティングも可愛かったです。

「終電座」
うわ~~~~カッコいい~~~~~ 三人ともなんてカッコいいの(>_<)!!やっぱり最後は盛り上げてくれますね~~~。
真っ暗な客席が小さな丸いライトでクルクルクルクル照らされて、3番は客席も歌って(周りの人達歌えてた、すごい!私は歌詞覚えてなかったからムリだった;;)、とても素敵な異空間でした。電車担当の小室さんの声にうっとり。

「ひとりでお帰り」(アンコール)
本日もう何度目かわからない涙ポイント。
今夜ここに一人で来てる人も、誰かと一緒に来てる人も、きっと私達はみんな、「ひとりでお帰り」なんだなぁ、と感じてウルウル(意味わからないですよね、すみません)。本当に、優しい歌だなぁ。。。
本日唯一ピアノを離れて、センターに立ってハンドマイクで歌った浩子さん。すんごい素敵でした。ありがとう、浩子さん。ちゃんと、おうちに帰ります。

17:30開演、20:00終演、休憩なし。
今夜は小室さんのおかげで予想外に谷川俊太郎ワールドに沢山触れられて、今月の谷川さん親子のトーク会@佐野洋子展チケットを捨ててしまった落ち込みから少し浮上させていただけました・・・(捨てちゃったんです、間違って生ゴミと一緒に・・・・
政治の方向に向かいかける小室さんの話をやんわり谷山ワールドな空気に中和していた浩子さんにも、惚れ直しました。そしてここが谷山ワールドであることをちゃんとわかっている小室さんがまた素敵でした。
そして小室さん、室生犀星もお好きなのですね。
そして別役実さんは寺田寅彦の血縁なのですね(これはwikiって知った)。
長年のマイブームと最近のマイブームと浩子さんと、私の大好きがいっぱい繋ぎ合わさった幸福な夜でございました。

あ~楽しかった~~~。やっぱり浩子さんは素敵

そうそう、みゆきさんのアルカディアのDVD出ますね~♪買わなきゃ!高いけど。。。

来週は私にとって7年ぶりのハイティンク&ペライア(@ロンドン響来日)!!
今月は歌舞伎座と文楽は結局行けませんでした・・・。シネマ歌舞伎の高野聖もとても観たいけれど、時間とれるとしたらロンドン響前だけなのよね。同じ日にハードかなぁ・・・。


よその子


終電座


ひとりでお帰り


嶋大夫さんも人間国宝に!

2015-07-18 00:12:33 | その他観劇、コンサートetc


嶋大夫さん、人間国宝認定おめでとうございます



なんと、仁左さまと同時に嶋大夫さんも!!
今年、一生私の心に残るであろう素晴らしい舞台を見せてくださったお二人なので(仁左衛門さん@菅原伝授、嶋大夫さん@桂川連理柵)、お二人同時の認定、心から心から嬉しく思います。

これからもいっぱい素敵な舞台を見せてくださいね(*^_^*)


※年を重ねて情を表現 人間国宝に文楽太夫の豊竹嶋大夫さん


谷山浩子 放課後の音楽室~倫典先生と~(revenge!)  @東京文化会館小ホール(5月30日)

2015-06-02 00:03:43 | その他観劇、コンサートetc




行ってきました、初・生浩子さん
初・文化会館小ホールでもあったのですが、いいですね~このホール。ちょい反響しすぎ?な感もあったものの、音がとっても綺麗に聞こえました。特に倫典さんのギターの音の美しかったこと。
二歳違いのアラカンなお二人(by浩子さん)による大人な音楽会。世の中には素敵な大人がいっぱい♪
今回は、客層の男性率の高さに驚きました。倫典さんだからかな(終演後にサイン会されてましたし)。隣に座った男性は明らかに倫典さんお目当てな様子だったわ。
そして、小さなお子ちゃまたちも。みんなのうたからかな。
ご夫婦で来られている方も多かったです。


【第一部】
「まっくら森の歌」
まっくら闇のなかのザワザワした感じ、いいですよねぇ。。。そしてギターの音がホントに。。。
後で浩子さん曰く、このときはすごく緊張されていたそうです。なんでrevenge!なんてつけちゃったんだろ~、またちゃんとできなかったらどうしよう~って。今回の音楽会は、浩子さんの声の調子が悪かった2年前の音楽会のrevengeなのです。倫典さん「revenge!って最初に聞いたとき、俺何かした!?って思った」と笑
「Lady Daisy」
初めて倫典さんがアレンジした曲とのこと(表に名前は出ていないようですが、「でも実際は・・・」と浩子さんが仰っていた)。優しい穏やかな気持ちになれる曲
続いては、倫典さんが「なんでこんな曲順にするかな~」とボヤいた二曲。どちらも難しい曲なのだそうです。浩子さん「リンちゃん、よく間違えてるよねー^^」 倫典さん「こんなことになるならあんなアレンジにしなかったのに。。。」
「恋するニワトリ」
初めて倫典さんの名前が編曲者として正式に表に出たのがこの曲。
これは一人で子供を産んだ女性の曲ではないかという解釈をどっかで読んで以来、そうとしか聞こえなくなっちゃったよぉ~~~。みんなのうた曲なのに^^;
「しっぽのきもち」
ギター、たしかに難しそうだ(よくはわからんが)。でも聴いてて楽しかった!

ここで浩子さんは一旦退場され、倫典さんのソロ。
「大地の輝」
北海道をイメージした曲とのこと。
「トトラの島」
南米のチチカカ湖をイメージした曲。先住民族が湖の上に葦のような草で浮島を作って暮らしている、電気も水道もない暮らし。目を閉じて聴いていたら、行ったことのないその場所の空気や風景が鮮明に瞼の裏に浮かんでくるようでした。ギター一本の音でこんなに“世界”を表現することができるんですねぇ~~~。感動しました。
「河のほとりに」
浩子さんの曲。演奏後、袖から出てきた浩子さん、「別の曲みたいに美しく聞こえた。この曲リンちゃんにあげる。歌いにくいんだもん」。倫典さん、「自分がつくった曲でしょ笑」。
「Thanks my dear」
倫典さんのオリジナル曲(中国でした同名のツアーのタイトルでもあったそうです)で、浩子さんはピアノで参加。

~10分間の休憩~

【第二部】
「あたしの恋人」
21歳のときに作った曲とのこと。「21で作るような曲じゃありませんが・・・」と。うん、たしかに笑。客席のお子ちゃまたちにはどんな風に聴こえてるのかな。
「僕は鳥じゃない」
「さよならのかわりに」
「ピヨの恩返し」
今年2月3月に「みんなのうた」で流れた曲。
「ジャズの川村竜さんにアレンジいただいたので無駄に難しい曲になってて・・・あ、これはツイッターとかに書かないでくださいね!」(スミマセン、書いちゃった♪でもとっても素敵なアレンジでしたから♪)。

演奏が終わって。
「ちょうど同時期に楽曲提供したAKBの方ばかりニュースになってくそーっと思ったんですけど笑。この曲は我ながらよくできたなー、と」。岩尾潤子さんに「可愛い曲を作ってください!」と言われて、「可愛い曲といったらニワトリだな!って」笑。「最初は若い奥さんのつもりで書いていたのに、どういうわけか『あしたで50年♪』となっちゃって、自分でも「ええ!?50年?」とビックリ。50年ということは大体70歳以上ですよね」。
私はこの曲を今回初めて聞いたので、歌詞のどんでん返しに新鮮に驚いて、楽しかった&感動しちゃいました。

で、「え、もう次で最後?何かとばしてないよね?」という話から、「歳を重ねると時間が経つのが早いよね、、、」という話題へ。「若い方と話すと時間の流れが全然違うんだなと感じる。『古い曲なんですけど・・・』と小さな魚をリクエストされたり。私には90年以降は最近です!」笑。「年々早くなってくるから、若い方も油断しない方がいいですよ。たとえば今20歳の方、今までの感覚でいったら人生は28で終わりですよ!」。うん、すごくよくわかる。。。。。

ラスト連続2曲は圧巻でした 浩子さんの歌もピアノも、倫典さんのギターも迫力満点で格好いいこと。
「笛吹き」
『ハーメルンの笛吹き男』をイメージした曲。
「向こう側の王国」
『不思議の国のアリス』をイメージした曲。生で聴くことができて嬉しい。。。大好きです

【アンコール】
演奏前のトークのときにグラグラと大きな地震が。照明も点灯。でもステージも客席も皆さん落ち着いていました。
「まあ、とりあえずおさまったみたいなのでやりましょう」となり、照明が再び落とされた辺りでスタッフの方がステージに来て、浩子さんに耳打ち。「曲の途中でも大きな地震が来たら止めますから」という内容だったそうです。
浩子さん「まあ大きな地震が来たらね、それはそうですよね笑」。
倫典さん「まあお客様のためにはね。でも僕は地震に限らず、これからもどういうことが起きても、ずっと演奏していきたい」と。
「あかり」 
不遇の青春時代を送った作家、アンデルセンを励ますための歌。
きっと君は「帰ってくる」というところがとても好きです。新しい場所に行くわけではない、新しい自分に変わるわけではない。ただ元いた場所に、本来の自分に帰るだけ。

【客席からの拍手に再登場】
浩子さん「用意してきた曲は全部やってしまったんですけど、本当にありがとうございました。地震があったので、気をつけて帰ってください」
倫典さん「(浩子さんへのメッセージとして)素敵なメルヘン婆さんを目指してください笑」
浩子さん「もうすぐになる予定です笑」

以上。
浩子さんのあの世界に初めて生で触れられて、本当に幸せでした。倫典さんもすっごく素敵なオジサマだった!
はぁ、幸せ。。。。。
秋の猫森集会も行きたいな
その前に、まだ持ってないアルバムを買い揃えねば。
浩子さんの曲はニコ動やyoutubeにいっぱいあがっているので(どうやらご本人サマ公認のようです)、聴いたことのない方はぜひ♪ そして気に入ったらぜひ購入してくださいね♪

風のたてがみ、いつか生で聴いてみたいなぁ。私が初めて聴いた浩子さんの曲で、大好きな曲なんです。

※NHKみんなのうたコラム:ピヨの恩返し
私は奥さんは本当にヒヨコだったんだろうなと思ってます♪





☆番外☆
今回の曲じゃありませんが、綺麗な動画だったので^^ これも生で聴いてみたい曲。