シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

インヴィンシブル~栄光へのタッチダウン

2010-01-26 | シネマ あ行
ケーブルテレビで見ました。この作品ってちゃんと日本で公開したのかな?日本でアメリカンフットボールの映画ってよっぽどのスターが出ていない限りなかなかヒットは難しいよね。ワタクシはこのブログでも何回か書いていると思うんですが、アメリカンフットボールが好きです。昔は観戦にも行ってました。

1976年のフィラデルフィア。労働者階級のヴィンスパパーリマークウォールバーグとその仲間たちは失業したり、仕事があっても低賃金でストで戦っていたりしていた。そんな中、唯一の気晴らしはみんなでお酒を飲むことと、広場に集まってフットボールをすることだった。地元のNFLチーム、フィラデルフィアイーグルスはここ数年、成績が振るわず、今期新しくやってきたヘッドコーチグレッグキニアは、なんと誰にでもオープンでトライアウトを行なうと言う。

仕事も失い、妻にも逃げられたヴィンスに仲間たちはこのトライアウトを受けるように薦める。ヴィンスは高校のとき1年間だけアメフトの経験があるだけだが、普段、広場でやっているゲームではエースなのだ。最初は渋っていたヴィンスだが、どうせ失くすものは何もないとトライアウトを受ける。そこで、ヘッドコーチの目にとまり、なんとNFLのチームのキャンプに参加することになった。

1976年のことで、現代のプロスポーツとはまた違うとは言え、これが実話だというのだから驚く。ヴィンスはトライアウトを受けたときで30歳。特にずっと体を鍛えていたわけではない。それなのに、トライアウトに受かっただけではなく、実際にイーグルスのレギュラーとして3シーズン活躍したというのだから、よっぽどセンスがあったんだろうなぁと思う。

ヴィンスの周囲の人にまつわる話はどこまでが本当のことなのか、演出なのかは分からないけど、映画として見ると、ヴィンスの友達の関係とかも丁寧に描かれていて良かったと思う。ヴィンスを応援する気持ちと嫉妬が混じった仲間なんかもいて、リアルに描かれていた。ヒロインのジャネットエリザベスバンクスとのくだりも実際にはどうだったのか分からないけど、本当にヴィンスがのちにジャネットと結婚して2人の子供をもうけ、その子供たちもこの映画に出演しているというのだから、ある程度は本当のことなんだろう。

後半はアメフトのプレーのシーンが続くので、あの「残り30ヤード、20ヤード、10ヤード、タッチダウン!!!」というときの興奮は、アメフトを知らない人にとってはいまいち意味が分からなくて楽しめないかもしれないのが残念だなぁ。アメリカではまぁまぁの興業成績を残したみたいだけど、やっぱり日本では難しいかな。でもアメフトを知らない人でも感動のサクセスストーリーという意味では見てまったく損はない作品だと思うのです。