シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

最高の人生の見つけ方

2008-05-12 | シネマ さ行
うん、まぁね、そりゃジンとはくるよ。もうすぐ死ぬ人が主人公だし、彼らが最後にしたいことは?っていうテーマってね、よっぽどヘッタクソに作らない限り感動や涙は呼ぶと思う。この作品ももちろん嫌いじゃないけどね。

ジャックニコルソンモーガンフリーマンの共演と聞けば、誰だって「お~渋い二人の共演かー。いいねぇ」って思うだろう。ワタクシもジャックニコルソンは特に大好きだけど、二人とも今回は特に特筆すべきものもないような演技だったな。これをいぶし銀と言えばそうなんだろうけどね。まぁ、今回の作品はストレートな演出だし、観客をビックリさせるような趣向のものではないから、演技もオーソドックスなものになるのは仕方ないだろうけどね。

しかしまぁ、人生の最後にやりたいことって言って、あんなに贅沢できたらすごくラッキーだよなぁ。エドワード(ニコルソン)のほうはね、自分で稼いだ金なんだから、そんなことはないけど、カーター(フリーマン)のほうはたまたま病室が同じで仲良くなったエドワードが超金持ちでそんな彼が、最後の贅沢の費用を全部もってくれるっていうんだから、これ以上ラッキーなことはないよね。

まぁ、結局はなんだかんだ言ったって本当に大切なのは、家族との時間ってことに気づくんだろうけどね。もうちょっと家族との関係に重点を置いてくれても良かったかな。そうじゃないと、なんか「そりゃアンタらにはお金があるからさぁ」感が否めないのよねぇ。余命半年なら、病院で知り合ったばかりの野郎なんかと世界を旅してなんかいないで、家族と時間を過ごしたいと思ってほしいと思っちゃうんだけど、そこは「オトコ」のサガって言いたいのかな?それを理解するのが家族愛とか言われてもなぁ。自分の親なら「好きにすればいいよ」って言えると思うけど、パートナーだったらと思うと、やっぱり奥さんが不憫だった。

やっぱり、名優二人の演技がイイ、イイとメディアでは言われているけど、ワタクシは秘書のトマスショーンヘイズが一番良かったな。冗談とも本気とも取れるエドワードとの少しキツめのやりとりで適度に笑わせてくれて、素敵なフォロー役を演じていた。

あんまりイイ事は書いていないけど、やっぱりほろっとくるシーンは多かったし、「世界で一番の美女とキス」できたエドワードには涙したな。テレビCMで、映像だけだけどネタバレされてるのが残念だなぁ。どうしてあんなの見せちゃうんだろう?全体的に甘~い演出はロブライナー監督らしいってとこでしょうか。