雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

春風の花より軽く訪るる土の動きて緑あたらし

2015-03-23 12:05:55 | Weblog



 春風に







 今日も丁寧に過そう。










 おひるごはんの鯛焼きがおいしかった。



 見渡せば、春のさみどりがみずみずしい。
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愛を綴る渚は耳にてのうへの風は光りて星座とならむ

2015-03-22 08:13:27 | Weblog


 おはようございます。



 「さゆらもゆらに水晶虹彩」に「チェリー・トート・ロード、vol16,17]


 メシア・エントロピー、アンドロメダ・マスカレードをアップしました。


 復活祭にかけて、桜の爛漫をからめ、この物語は最初の予想より大分長くなりました。






 夫を亡くし、娘が自立してゆく四十歳のヒロインの茴に、これから先、今よりさらに力強い人生を、続編で拓いてあげたいと考えています。

 




 ひとは誰でも夢を見るものだと思います。夢をみないひとはいない。夢は心と魂のお洗濯。





 はかない夢ではなくて、生きるための命の力を潤す素敵な夢の時間を、わたしはこれからもみなさんにさしあげます。

 

 文学は死んだ、と言われて久しいのですが、文学は、古代からそもそもごく少数の愛好家のたのしむものだったことを考えれば、現代のこうした状況は、むしろ「先祖返り」」で自然な事態ではないかな、とも感じます。



 マルチメディアであるネットヴィジュアルの娯楽性のほうが、文字だけの小説や詩歌より、かんたんに脳細胞に濃い刺激が得られます。


 にもかかわらず、文字メディアでなければ得られない脳味噌の「高度な快楽」をよろこぶひとたちがいる。


 高度、などと書くと、おおかたから非難されれるかもしれませんが、脳味噌の能動がなければ味わえない快楽は、受け身ネットの遊びとは、やはりレベルがチガウ、と文学愛好家のわたしは、だいじな「仲間」である文学を庇います。


 夢のシェーラザード山口雪香、と呼んでください(な~んちゃって




 あしからず。




 みなさんよい休日を。




 


 


 



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かなしみも魅惑とならむ瑕を含むそのなかみゆゑに虹の深きを

2015-03-21 18:59:51 | Weblog


 ちょっと硬い歌いぶりだけれど、オパールに。



 あれは、虹の石、というのだそうだ。内部の無数の瑕によって虹色を増す。




















 よい一日だった。感謝。










  



 
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耳を伏せ綿毛に眠る夜さればピアノのごとき調律終へむ

2015-03-20 19:49:35 | Weblog


 一日に。




 今日はたびたび山口椿さんとお話した。ほんとに心の広い、強靭なひとと思う。


 前向き、というのは彼のような人だと思う。世間とはそぐわない道を歩んだかもしれない。

 だけど椿さんの芸と理性は、きっと誰も真似できない。


 遠くなっても、長い間庇ってもらった、いいことだけ覚えている。



 とはいえ、わたしも自分のことをしなくてはいけない。


 よい一日だった。



 感謝。



















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水仙の群れるさかみち街のこともガラスも隠し夢のふりする

2015-03-20 17:22:52 | Weblog



  水仙に








 いい一日だった。













 感謝
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風にふと乳いろ見ゆるほのぼのと莟灯(とも)りて小道あかるし

2015-03-20 12:59:05 | Weblog


 白木蓮がさかり。




 純白の莟が、行きすぎる庭のそこかしこに、ちいさなかわいい雪洞が灯ったように見える。


 うすぐもりだけれど、花々が咲きほころびていると、それだけで春景色は優しくやわらかい。



 いい気持で、午前中のケアから戻った。









 連翹、エニシダ、水仙、木瓜雪柳。



 いい季節になってきた。







 今日もていねいにつとめよう。



 よい日でありますよう。


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風のうへに重ねる言葉いつしかとやさしき昔オルガンと聞く

2015-03-19 19:46:55 | Weblog


 夜風に。







 優しい、いとおしむ言葉は、いつかわたしに同じ想い、を返してくれるかしら。



 対象が誰であっても。わたしの歌は読者、というか、心にとどめてくれるすべてのひとのため。






 今日もたぶんわたしは優しい心で過ごした。いくばくの何かはあったかもしれない。




 自己肯定して、ふとまた歌った。






 みなさん、よい夢を。








 
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あまきもの夕暮れ含む嘘本当探しひとつは今日に至りぬ

2015-03-19 17:50:35 | Weblog


 夕ぐれに、ふと





 静かな一日だった。






 感謝。













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沈丁花手にたぐるごと人に近き他界もありて香りすがしき

2015-03-18 14:16:23 | Weblog
 沈丁花に。



 

 夏にまた一人芝居をすることにした。



 シェリダン・レ・ファニュの「吸血鬼カーミラ」


 これは映画化もされている名作だが、たぶん女優一人で演じられたことはないだろう。


 長編原作の流麗な抒情、叙景をできるだけ生かしたいので、わたしが書き下ろした芝居も長くなる。



 夏の夜の夢物語。ただおどろおどろしいのではなく、ファニュの作品にはどれも古典的なリリシズムが濃い。
 

 他界からしのびよる幽霊や妖精たちに、人間である作者がplusの感情移入をしているので、恐怖の描写も柔らかい。


 柔らかい、とはわたしがよく使う表現だが、そうとしか言いようがない。





 ファニュは、勧善懲悪の定石通りに、吸血鬼カーミラを最後に葬り去ってしまうのだが、そのあたりの彼の筆致には彼女を惜しむような耽美が滲む。



 正体のない、夕暮れのように繊細な、そして恐ろしくうるわしい、魅力的なカーミラを演じる。



 貌も体もぴかぴかだった若いころ、こんな大胆な言葉は言えなかった。

 きっと、青春という地平から遠く離れた年齢にもなり、ささやかながら痛い経験を重ねたので、開き直って言えるのだろう。

 


 冴え冴えとした眼で「永遠の少女」なるものを見つめ、表現するつもりです。








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放射能も静けき雨よ春なれどあだおろそかの抒情みにくし

2015-03-16 17:01:07 | Weblog


 未来を読んでいて、いくたりかの方の原発、基地をテーマにした歌に心動かされる。


 私も少しは社会に目を向けて、原発反対、という意志表示をしているけれど、短歌にそれをうたうことはなかなかできない。


 かるがるしく歌ってよいものだろうか、ほんとうに痛みや苦しみを共感できるのだろうか、と迷うからだ。



 やすっぽい表現で、正義に加担するふりなんかできない。



 勇気を表現するのは勇気がいる。




 そうだ、先日とてもすてきな言葉を聞いた。若い画家の女の子だった。


「愛より強いものってなんだと思いますか?」と、彼女。

「何かなあ」と、私。

「それはね、勇気なんです。愛より強いものは勇気」



 その場にいた数人は、みな大きく納得したようだった。






 愛より強いものは勇気。愛と勇気がともだちさ、とアンパンマン。




 だけど、意志表示しないひとを、わたしは非難しない。


 自分が快適に生きるために守らなければならない世界がある、それも当然だから。

 自分をだいじにできないひとに他者を庇うことはできない。



 自分のだいじな世界を破壊されたひとたちの嘆きに、わたしは、たぶん、おそるおそる勇気を絞って、応援している。


 それだけ。




 傘を持たなかった仕事帰り、しとしと降る春雨に濡れながら、この雨にも何ミリベクレルのナントカが混じっているのかな、などと考えながら自転車を漕いだ。


 免疫能力を高めるのが、これからの長生きの秘訣だそうだから、おいしい、栄養バランスのよい夕ご飯を作ろう。




 感謝。



 
 
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アルファポリス