市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

海と雛はざまに見ゆるおのが顔の化粧を容(い)れずこの年になり

2015-03-05 18:01:17 | Weblog


 午後、仕事がキャンセルになったので、海に出かけた。



 夫と一緒に出掛けて、七里ヶ浜で写真を撮ってもらった。


 家に帰ってみてみたら、陽射しがまぶしい顔をしている。どうも疲れているかなあ、と我が老け顔を眺めてさびしくなった。


 ふと思った。私のお母さんは、ある一定の年齢のまま心を固定して晩年の時を生きている。


 これからも、ずっとそうだろう。

 


 家に帰り、雛人形の前で、もう一度撮ってもらった。


 化粧もしていないが、まひるの日向のわたしよりは多少見られる顔になったようだ。




 女優と名乗るなら美しくなくてはいけない。絶対に美しくなければならない。これは私個人の思い入れに過ぎず、世間からは非難されるかもしれない。

 だから、というわけではないが、おひとを見る時も、掛け値無しによしあしを見つめるように心がけている。



 五十歳。いいえ、終生「美しい」顔でいよう。


 醜さを見るのはきらいなので、自分の周囲の女性たちも美しくあってほしいと思っている。

 わたしは不思議な女で、同性の美しさに対して嫉妬がない。

 美しさよりも、相手の精神的な醜さを見ると、はっきりきらいになる。肉体的な欠点は修正しようがない。それは神様のたまものだ。

 だが、精神は自力で修正できるはずだ。

 

 自分については、24時間いっしょにいるので、他人よりさらに視線が厳しい。

 だから、自分を嫌いにならないように丁寧二時間を過ごしている。


 この画像をそのうち母に送ろうと思う。

 何て言うかなあ。



 遠慮のないひとだからなあ。



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