市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

森ながき睫毛そよがせ眠るゆめに雨滲むらむ詩(うた)をつのらせ

2008-02-06 22:05:10 | Weblog


 雨粒の落ちてくる速度が遅くなった、と見えたらふうわりと風花。

 それもほどなく雨音に戻る。しづかな雨だれ。さむい。

 
 想う心は、眠りの中でも途絶えない。






 
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おのもおのも形なき夜を探りつつ触れなば熱き孤独のこころ

2008-02-06 18:29:44 | Weblog
 孤独は抒情の母胎……岩田正さんの言葉から。

 
 気取り、甘やかし、自己欺瞞の孤独ではなくて。


 この方の明快な断定に驚き、そして、なぜか安心する。


 誰かを、心から愛しながら、そして愛されながら孤独であり続ける。

 
 岩田さんの言う孤独って、そのひと独自の〈精神世界〉のことだろうか……?


 言葉の解釈はデリケートなもの。自分本位の考え方では偏ってしまいそう。





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冬日(とうじつ)に濃かりし美人ガーベラをうなだれぬれば水切りに処す

2008-02-06 14:40:50 | Weblog


 いただいた花束のなかに、数輪のガーベラ。

 毎日水換えしながら活けている。

 今朝、その濃いマゼンタ一輪がうなだれていた。

 昨日、水換えをおこたってしまったからだろうか?

 
 花束から抜いて、別な硝子壜に移し、しおれかけた茎を長めにばちりと水切りしてやった。

 さっきみたら、すこし首を持ち上げてきたみたい。水が揚がっているんだろう。



 ガーベラは西洋の花なのに、翳のない派手やかさと、菊によく似たほそくとがった花びらの姿は、まるで中国後宮の美人のようだ。

 美人というのは、中国宮廷語では、ただうつくしい人という意味ではなく、皇帝の妃の位だとか。

 虞美人草、あれは楚の項羽の妃だったろうか。

 


 


 

 
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星枯葉蛾(ほしがれは)いろ吹き消してたひらかに雲間光れり灰の水曜

2008-02-06 10:15:44 | Weblog
 
 今日から四旬節。灰の水曜日。

 昨日とはうってかわって、しんと寒い。夜には、また雨か雪の気配。

 復活祭にむけて、さまざまな準備がされる。

 季節の再生と、キリストの復活。

 春の祭典をねがう祈り、試練の期間……?



 


 星枯葉蛾(ほしがれは)、という蛾がいるそう。
 
 検索でさがしてみたけれどみつからない。言葉の響きと目で見た印象が、なんとなく灰の水曜日にふさわし感じがして。


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