市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

的のない歌声紡ぐまよなかに画鋲のように貼りつけられる

2008-02-26 21:55:40 | Weblog

 長い夜を。







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つややかに崩れ折れなむ水際に眠りゆくごと他界恋しき

2008-02-26 21:51:26 | Weblog

 夢に。










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雨音のひた深み痛みは錐のごと垂直に刺す夜のかたまり

2008-02-26 21:49:02 | Weblog

 雨音に。











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言痛(こちた)くも恋ひ初めしこと後姿(うしろで)の君の孤独を幹のごと見て

2008-02-26 19:44:52 | Weblog


 樹に寄せる恋。

 葉の落ち尽くした、清潔な隠れのない樹々への恋歌。


 その季節も、まもなく終わります。


 言痛し……こちたし、は万葉語。


     秋の田の穂向きのよれる片よりに君に寄りなな言痛かりとも

                              但馬皇女の歌





 
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半音の群風(むらかぜ)いささほの濁る空には腐臭そも春の匂ひ

2008-02-26 17:13:39 | Weblog


 雨をふくんで、風音が重い。

 くぐもった、擦り硝子のような風の音。

 湿って、どこかなまぬるい、ものうい半音の風に。

 かすかに、早春の花の気配が聞こえる。








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鳥たちが喉ひらきつつ舞ひあがる朝またあたらしき水を飲むため

2008-02-26 08:41:34 | Weblog

 朝に。










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かすかなる囁きに似てこぼれゆく砂時計硝子は透けて保たむ

2008-02-25 22:44:00 | Weblog


 夜のささやき。
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藍深む星ぞらほのか御手(みて)のなかにゆだねてこの生(よ)惑ひはあらず

2008-02-25 20:14:50 | Weblog


 物思いがあるとき……晴れていれば星空を探す。

 春めいて、今夜うっすらと星は淡い。

 藍の夜空には、冬のオリオンがまだ残っています。



 わたしはちいさい。

 宇宙は高くて、大きい。

 めぐりの中で、ゆるやかに流れてゆく。

 
 
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夕影のそら襞ひらくうすあかり梢あなたを恋ふてひかりぬ

2008-02-25 17:50:25 | Weblog

 夕暮れに
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吸ひ痕は夕陽のやうに少年の肉を穿(うが)つか稲垣足穂

2008-02-25 14:17:55 | Weblog


 渋谷「マリアの心臓」で、少年愛の美学展始まる。

 椿さんの作品と合わせて、わたしの絵も出させていただいた。

 さっき、数日ぶりにミクシイのコミュに入ったら、イベント掲示板に稲垣足穂さんの引用。

 それを目にして、なつかしくって、ふと口ずさむ。


 彼もほんとに奇矯な人生だったなあ……。

 椿さんもきっとうれしいでしょう。






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アルファポリス