プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★リフォーム騒動

2007-04-13 14:14:17 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、今日と我が家は珍しく、沢山の人が出入りして賑やかだ。にぎやかを通り越して、うるさい音が鳴り響いている。居間と座敷、それに洗面所のリフォームに取り掛かったからだ。

 外壁、子供部屋、台所等を、毎年すこしずつ手を入れて来て、一番過ごす時間が長い居間と座敷が最後になった。築29年目を迎える我が家は、これでどうにか化粧直しが一段落する。早朝から大工さんに付き合って、日頃、手が回らない部分の掃除に精を出して、小休止中にブログを。

 今回のリフォームで、業者の選定方法が如何に重要かを知った。最初、過去2度施行した会社にお願いしたのだが、たまたま遊びにきた甥が私の無知を指摘したのがコトの始まり。「自分が懇意にしている大工さんを紹介する」と言い、即日、本人に現場を下見させた。壁や天井の張替え一つとっても、下地加工をどうするか、材料に何を使うかで、出来栄えが全く違うし、持ちも違って来ることを教えられた.。いろいろと具体的なアドバイスされ、相見積もりの形になった。

 金額的には大差無かったが、品質が全く異なったので、先の会社に断りを入れた。内心、申し訳ない気持ちだったが、営業担当の説明だけで成約するには高価な買い物だと思いなおした。リフォーム会社の営業担当は、工事の細部の説明抜きで、顧客の要望通りに手配するのに長けていた。いわば、手配師で、一任するには不安が多いことを痛感。かたや、昔気質の大工さんでは、愛想は良くないが、匠の技を発揮して工事がはかどっている。何よりも、若い大工さんが、汗を流す真剣な姿に、まだまだ日本も捨てたもんじゃないぞと喜んでいる。


★もてなしの心を忘れた官邸

2007-04-12 14:25:03 | 日記・エッセイ・コラム

 中国の温家宝首相が11日、訪日した。「戦略的互恵関係の構築へ向けて」などと、難解な字句が踊っているが、過去6年間、冷え込んでいた両国の関係修復に向けて、動き出したことは素直に歓迎したい。

 勿論、手放しで喜ぶのは早計で、解決すべき問題は山積しているが、同じテーブルにつくことすら出来なかった前政権のことを思えば、相互交流の土台が出来たことは紛れもない事実だ。

 ところが、総理官邸で開催された会談の模様を、テレビニュースで見て愕然とした。温家宝首相の背広が雨しずくで光っていた。昨日の東京は、あいにくの雨模様だっただけに、官邸の車寄せで傘をさしかけて、雨に濡れぬようにするのが、ゲストへのエチケット。また、衣服に雨のしずくが付いていたら、拭いてさしあげるか、おしぼり等を渡すのが常識だ。

 中国の首相を迎える官邸側が、ゲストに対する礼儀を失するていたらく。ましてや、礼節を重んじる国からの公賓に対してだから、なにをかいわんやだ。ほかに意図があるとは思いたくないが、この無作法さに腹がたったのは私だけではないはず。"もてなしの心”は、豪華な饗宴を催したり、形式ではなく、相手を思いやる心ではないのか?今後の友好関係に悪影響が無いことを祈りたい。


★正体不明の不安!

2007-04-11 09:25:02 | 日記・エッセイ・コラム

 最近、得体の知れない社会変動が、マグマのようにうごめいている気がしてならない。資本主義の崩壊に向かっての胎動であり、予兆かも知れない。その予感は、”いざなぎ景気”を超える長期経済成長が続くのに、豊かになった生活実感を伴わないことに起因する。

 私は、学者でもなければ評論家でもない。高度な理論ではなく、生活の中で生まれる素朴な疑問の延長線上で政策を見ていると、「国益が国民の利益に直結しない」、或いは、「経済成長神話が善なのか」、更には、「人口減少が悪なのか」と考え込む事象が多い。

 資本主義の崩壊の兆しは、企業合併の進展が象徴的だ。自動車、流通、金融業界に始まり、家電、デパート等々、ありとあらゆる分野でM&Aが進展している。企業の経営統合は、資本主義の宿命だが、その行き着くところは”独占”だ。これが極限に達した時、”競争”は無くなる。資本主義の市場原理が働かないと、どんな社会になるのか?

 また、「デフレが何故悪いのか?」を考えてみた。物価が安く買えることは、消費者には有難いことだ。しかも、以前と異なり、良い物が安く供給される。なのに、政府や経済界はデフレ脱却を目指した。経済が成長することで、雇用が生まれ、所得が増えるとのロジックは、誰もが納得し易い。が、現実は?

 この国が目指す方向は、どこなのか?「美しいニッポン」とは、何なのか?不安でいっぱいだ。いずれにせよ、社会の最少構成単位の幸福を置き去りにはしないで欲しいと願っている。


★ライフプランは若いうちに!

2007-04-10 08:56:55 | 日記・エッセイ・コラム

 ”団塊の世代”を対象としたアンケートで、不思議な調査結果を目にした。設問の一つが、「60歳以降も働き続けたいか?」で、二つ目が「働き続けたい理由」。働き続けたいと答えた人が、約70%。その理由のトップは、「生活費や老後の資金のため」が約66%で、健康のためとか、仕事のやりがいを大きく引き離していた。 別の調査で、「年金生活者の総資産は平均5600万円」とあった。我が身にてらすと信じられないが、政府の調査資料でも、高齢者に資産家が多いのは事実だ。

 先日、福井日銀総裁が某セミナーで、「日本経済が再生を果たした現在、将来に夢を持ち、前に進める機会は着実に増加している」と指摘し、「人生にはつきものであるリスクを認識し、それにうまく対処しながら生活を経営していくことが要求される」と講演した。

 約1500兆円もある家計の金融資産のうち約5割は現預金で、株式や投資信託などの比率が約15%にすぎない現実を踏まえ、投資を勧めようとの思惑が露骨だった。貯蓄志向から投資へと誘導することで、日本経済の活力が増すとの論理だ。小泉前首相が「郵政民営化」を強引に進めたのも、民間市場へ資金を流通させる論理だった。

 マクロ経済・社会は、個人の価値観を超えた(ときには、利益が相反する)次元で活動している。長年の汗水の結晶として手にした財産を、自分へのごほうびに消費する最善の策が何かを、若いうちに考えておくのが賢明ではないだろうか。


★新東京都知事へのエール

2007-04-09 09:05:27 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日8日、選挙投票所となっている小学校の校庭には、例年より早めに見頃を迎えた桜の花が咲き誇っていた。若い頃は、何気なく観てきた桜だが、最近では「あと何回、楽しむことが出来るのかな」と、感慨深く観賞するようになってきた。

 投票を終え、好天にも誘われて自宅近くの桜並木を散歩した。河原でえさをついばむ鴨も、時々顔をあげて桜の花を見ているよう。北へ帰らず、棲みついてしまった鴨たちは人間を警戒しない風情で、どこかのんびりしているように映った。

 さて、全国でも一番注目を浴びた首都決戦は、石原さんが圧勝した。予想通りだったが、解決すべき課題も山積していることは事実だ。人格高潔で政治力もあるにこしたことはないが、欠点を補って余りある結果を出す人の方が、政治家としては好ましいと都民が判断した結果だろう。

 新銀行東京の累積赤字をどうするか、築地の移転問題、更には、五輪招致に向けた取組み等々は、都財政に直結する難問だ。マンモス都市東京を住み良い都市に改造するためには、国の財政力を投入すべきだとさえ思う。日本の顔としての東京が、人間性豊かな都市に再生出来すれば、きっと「美しい日本」が再来すると期待しつつ、8年間で溜まった負の財産を如何に解消するかを注目して行きたい。