プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★高齢者が住みにくい社会

2007-04-22 09:57:04 | 日記・エッセイ・コラム

 もうすぐゴールデンウイーク。大型連休を利用して家族旅行を計画している人も多い。が、私の地域を見回すと、自宅で過ごす人の方が多いようだ。理由は、簡単で「超高齢化」が進み、一人暮らし世帯の老人は出掛けようがないのだ。選挙の投票にさえ、遠くて行けない不自由な体の人も出てきた。

 町会役員(会計担当)をしていると、町費の集まり具合が年々、悪くなってくるのを実感する。納期までに払えない世帯や、分割払いを希望する家庭すらある。現役世代には分からない次元で、高齢者いじめの政策が進展している反面鏡だ。小さな政府と言えば聞こえが良いが、行政機能をどんどん地域社会に降ろして来ており、役員のなり手すらいなくなりつつある。超高齢化時代における町会運営のあり方を、真剣に考える時期に指しかかったように思える。

 昨日、市役所から「国民健康保険料のお知らせ」が届いた。税制改正による影響についてとし、保険料の負担額が増える説明がくどくどと書かれていた。妻が「毎年負担が増える」とこぼす。従来、金沢市は、保険料(医療分)の賦課限度額を国の基準(56万円)より低く設定(53万円)してきたが、19年度から国と同じ基準に引き上げるというものだ。

 年金生活者は、毎年、支給額が減額され、一方では保険料負担増が続いている。現役世代は、ベア等と企業負担で痛痒を感じないだけに、高齢者には極めて住みにくい政策が進行している。確定申告を済ませるたびに、税金の使われ方に対する不満が増してくる。