プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★情けが仇に

2018-12-10 09:04:26 | 日記・エッセイ・コラム
 元貴乃花親方は、現役時代から相撲道一筋を貫き、親方になってからは、さらに弟子の育成に心血を注ぎ、これからという時期に引退あいた。

 その最大の因となった貴ノ岩負傷事件でも、愛弟子可愛さと生来の不器用さが災いして、相撲協会との対立が激化し、引退にまで追い込まれた。

 自分の進退まで賭して守った弟子が暴力沙汰で引退した今の心境は、「情けが仇」になったようで、無念に違いない。

 もう少し、融通性が利く処世術があればと思ってみてきたが、「どんな状況になっても、今後、10年は会わない」とのコメントが、自分の無念さよりも貴ノ岩への愛の鞭のように響き、清々しい気分になった。

 ふと、北島三郎の兄弟仁義の一節「一人ぐらいはこういう馬鹿がいなきゃ世間の目は覚めぬ」を思い起こした。為政者に少しは真似て貰いたい。