電脳筆写『 心超臨界 』

明日への最大の準備はきょう最善を尽くすこと
( H・ジャクソン・ブラウン・Jr. )

ほんとうの心の力 《 残心――中村天風 》

2024-08-07 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  [ 中村天風 絶対積極の成功哲学 ]

   今日一日
   怒らず 恐れず 悲しまず
   正直 親切 愉快
   力と 勇気と 信念とをもって
   自己の人生に対する責務を果たし
   恒に平和と愛とを失なわざる
   立派な人間として生きることを
   厳かに誓います。


「残心」とは、闘い終えたときの心構えということを意味するのである。すなわち、闘い終わったときも闘う最中と同様、かりそめにも安易に心を緩めるなかれということなのである。


◆残心

『ほんとうの心の力』
( 中村天風、PHP文庫、p242 )

得意感を心が感得した際は、たいていの人がたちまち有頂天になって、その結果として心の備えを緩(ゆる)めがちである。そして、心の備えを緩めると、それが誘因(ゆういん)となって運命や健康上に、往々にして軽視することのできない破綻(はたん)をひき起こすことが、事実的にすこぶる多い。

これをもっとハッキリ理解するには、武道のほうでいう「残心」ということを、正しく考察するのが最もよいと思う。「残心」とは、闘い終えたときの心構えということを意味するのである。すなわち、闘い終わったときも闘う最中と同様、かりそめにも安易に心を緩めるなかれということなのである。

特に勝利を克ち得たときは、この心構えを厳重にすべしと戒めている。なぜならば、誰でも勝利を得ると、勝った!という得意感=安心感が即座に心に生ずるものである。すると同時に心の備えに緩みが生じて、武道家の最も恐れる隙というものが付随して生じるからである。

この隙というのは、心理学的にいうと、「放心から生ずる有意注意力の欠如」という心理現象なので、この心裡現象が精神生命の内容に発生すると、心のもつ応変可能な自在性という大切なものが萎縮される。これもとどのつまりは精神生命内に内在する一種の報償作用なので、そうなると当然、心の働きが萎縮的になって、さらに心身相関の結果として、自然と肉体の活動も消極的な束縛を受けることになる。
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