電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「ダヴィンチ・コード」の著者ダン・ブラウン氏は、仏僧が物理学の本を読んで教義を確かめ、物理学者が素粒子実験で宗教的体験をするという例を挙げ、「人類史上初めて、科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に私たちは生きている」と公式のサイトのインタビューで語っています。
◆科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に生きる――ダン・ブラウン
「ブンガクとの遭遇⑤――米では『進化論』教育に圧力」
( 2006.05.09 朝日新聞(夕刊)新科論 「なお続く宗教との対立」)
来週末、世界同時公開される映画「ダヴィンチ・コード」。キリスト教の隠された「秘密」を描く原作を生んだ米国のベストセラー作家ダン・ブラウン氏は、前作「天使と悪魔」でもキリスト教をテーマに選び、今なお続く科学との対立を描いた。こんな場面がある。
スイスにある世界最先端の研究所、欧州合同原子核研究機関(CERN)。所長は、米国ハーバード大で宗教象徴学を教える主人公ラングドンをこう問いただした。
「いまでは教会も科学者を火あぶりにはしないだろう。しかし、教会が科学への締めつけをゆるめたというなら、きみの国にある学校の半数で進化論を教えることが認められていないのはなぜだ」
■ ■
現実に米国では、科学と宗教の激しい戦いが続いている。主戦場は進化論。攻撃をしかけているのは、80年代後半から台頭してきた「インテリジェント・デザイン(ID=知的計画)」という名の理論だ。
「生命の誕生と進化の背景には知的な計画者(デザイナー)がいた」との主張で、「神」という言葉こそ使わないが、キリスト教右派が支持基盤。公立学校で進化論とともに教えるよう活動しているのも彼らだ。
テキサス工科大のジェラルド・スコーグ教授(科学教育)はニューヨークで4月に開かれたシンポジウムで「全米の生物教師は、進化論を教える際、大きな圧力を感じている」との危機感を訴えた。
旧約聖書の「天地創造」を信じる国民は半数にのぼる。3大ネットワークのひとつ、CBSテレビが4月に実施した「人間の起源」に関する世論調査でも、44%が「人間は最近1万年以内に神が創造した」と答えた。オクラホマ州のように、高校の履修基準で「進化」という言葉を一切使わないところも現実に存在する。
ニューヨークの国立自然史博物館では、進化論を確立したダーウィンの業績展が月末まで開かれている。「米国では、進化論はまさに政治問題だ。教育の質を保つため、科学者が立ち向かうことが重要だ」と学芸員のナイルズ・エルドリッジ博士は強調した。
■ ■
歴史的には、科学と宗教との関係は単純な「対立」の構図ばかりではなかった。「神(創造主)がつくった真理」を探し求めた著名な科学者も珍しくない。
仏教は、キリスト教やイスラム教と違って創造主を前提とせず、科学との関係も様子が違う。
芥川賞作家で、福島県三春町の寺の副住職をつめる玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの作品には、科学的な描写がよく登場する。
近作「アミターバー無量光明」では、死期が近づいて「極楽浄土はどんなところか」と問う主人公に、作者と重なる僧・慈雲が相対論や量子論の言葉を使って説明しようとする場面がある。
玄侑さんは「仏陀は、人が何かを観察した結果である『色』ではなく、観察者も含めた全体である『空』を見るように教えた。この『色即是空』の教えは瞑想(めいそう)によって実感されるもので、理知的に理解することは難しいが、量子力学である程度のイメージはつかめる。仏教的世界観への導入として科学的な理解はとても有効」と話す。
観山正見(みやま・しょうけん)・国立天文台長は天文学者であり、僧侶でもある。「欧米の研究者に『父は住職だ』と言うと驚かれるときはある。だが自然をあるがままに受け入れる仏教は、自然の道理を説く科学と矛盾しない」という。
さらに「中世西欧での宗教と科学の間の矛盾や論争が、結果的に科学を進歩させる原動力になった面もあるのではないか」と話す。
「天使と悪魔」のブラウン氏が、仏僧が物理学の本を読んで教義を確かめ、物理学者が素粒子実験で宗教的体験をするという例を挙げ、「人類史上初めて、科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に私たちは生きている」と公式のサイトのインタビューで語っている。
科学と宗教の関係はどのように変わっていくのか、それが世界をどう変えるのか――考えるよすがは、文学に見つかるのかもしれない。
(上田俊英=ワシントン)
(勝田敏彦) =おわり
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「ダヴィンチ・コード」の著者ダン・ブラウン氏は、仏僧が物理学の本を読んで教義を確かめ、物理学者が素粒子実験で宗教的体験をするという例を挙げ、「人類史上初めて、科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に私たちは生きている」と公式のサイトのインタビューで語っています。
◆科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に生きる――ダン・ブラウン
「ブンガクとの遭遇⑤――米では『進化論』教育に圧力」
( 2006.05.09 朝日新聞(夕刊)新科論 「なお続く宗教との対立」)
来週末、世界同時公開される映画「ダヴィンチ・コード」。キリスト教の隠された「秘密」を描く原作を生んだ米国のベストセラー作家ダン・ブラウン氏は、前作「天使と悪魔」でもキリスト教をテーマに選び、今なお続く科学との対立を描いた。こんな場面がある。
スイスにある世界最先端の研究所、欧州合同原子核研究機関(CERN)。所長は、米国ハーバード大で宗教象徴学を教える主人公ラングドンをこう問いただした。
「いまでは教会も科学者を火あぶりにはしないだろう。しかし、教会が科学への締めつけをゆるめたというなら、きみの国にある学校の半数で進化論を教えることが認められていないのはなぜだ」
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現実に米国では、科学と宗教の激しい戦いが続いている。主戦場は進化論。攻撃をしかけているのは、80年代後半から台頭してきた「インテリジェント・デザイン(ID=知的計画)」という名の理論だ。
「生命の誕生と進化の背景には知的な計画者(デザイナー)がいた」との主張で、「神」という言葉こそ使わないが、キリスト教右派が支持基盤。公立学校で進化論とともに教えるよう活動しているのも彼らだ。
テキサス工科大のジェラルド・スコーグ教授(科学教育)はニューヨークで4月に開かれたシンポジウムで「全米の生物教師は、進化論を教える際、大きな圧力を感じている」との危機感を訴えた。
旧約聖書の「天地創造」を信じる国民は半数にのぼる。3大ネットワークのひとつ、CBSテレビが4月に実施した「人間の起源」に関する世論調査でも、44%が「人間は最近1万年以内に神が創造した」と答えた。オクラホマ州のように、高校の履修基準で「進化」という言葉を一切使わないところも現実に存在する。
ニューヨークの国立自然史博物館では、進化論を確立したダーウィンの業績展が月末まで開かれている。「米国では、進化論はまさに政治問題だ。教育の質を保つため、科学者が立ち向かうことが重要だ」と学芸員のナイルズ・エルドリッジ博士は強調した。
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歴史的には、科学と宗教との関係は単純な「対立」の構図ばかりではなかった。「神(創造主)がつくった真理」を探し求めた著名な科学者も珍しくない。
仏教は、キリスト教やイスラム教と違って創造主を前提とせず、科学との関係も様子が違う。
芥川賞作家で、福島県三春町の寺の副住職をつめる玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの作品には、科学的な描写がよく登場する。
近作「アミターバー無量光明」では、死期が近づいて「極楽浄土はどんなところか」と問う主人公に、作者と重なる僧・慈雲が相対論や量子論の言葉を使って説明しようとする場面がある。
玄侑さんは「仏陀は、人が何かを観察した結果である『色』ではなく、観察者も含めた全体である『空』を見るように教えた。この『色即是空』の教えは瞑想(めいそう)によって実感されるもので、理知的に理解することは難しいが、量子力学である程度のイメージはつかめる。仏教的世界観への導入として科学的な理解はとても有効」と話す。
観山正見(みやま・しょうけん)・国立天文台長は天文学者であり、僧侶でもある。「欧米の研究者に『父は住職だ』と言うと驚かれるときはある。だが自然をあるがままに受け入れる仏教は、自然の道理を説く科学と矛盾しない」という。
さらに「中世西欧での宗教と科学の間の矛盾や論争が、結果的に科学を進歩させる原動力になった面もあるのではないか」と話す。
「天使と悪魔」のブラウン氏が、仏僧が物理学の本を読んで教義を確かめ、物理学者が素粒子実験で宗教的体験をするという例を挙げ、「人類史上初めて、科学と宗教の境があいまいになり始めた時代に私たちは生きている」と公式のサイトのインタビューで語っている。
科学と宗教の関係はどのように変わっていくのか、それが世界をどう変えるのか――考えるよすがは、文学に見つかるのかもしれない。
(上田俊英=ワシントン)
(勝田敏彦) =おわり