電脳筆写『 心超臨界 』

知識の泉の水を飲む者もいれば、ただうがいする者もいる
( ロバート・アンソニー )

そんなことしたらお父さんがかわいそう――加藤祐子さん

2024-09-29 | 06-愛・家族・幸福
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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帰り道、私は母に、「私って、なんのために生まれてきたんだろう」なんていってしまいました。そしたら母がいいました。「じゃあ、お母さんと電車に飛び込もうか!」。「そんなことしたら、お父さんがかわいそう。電車の事故は補償が大変なんだから」私がそういって、それから二人で思わず笑ってしまいました。


◆そんなことしたらお父さんがかわいそう

『種まく子供たち――小児ガンを体験した7人の物語』
( 佐藤律子編、ポプラ社 (2001/4/1) )

〈p101〉
『ミニバラいろの種――加藤祐子さんのこと』
加藤祐子さんは13歳のとき、急性骨髄性白血病の診断を受けます。1994年9月に入院。1年間の化学療法ののちに退院しますが、1997年に再発。その後一時的に検査結果が好転しますが、1999年にふたたび入院。やっとドナーがあらわれて骨髄移植を終えたものの、体力は限界に達していました。

〈p118〉
1998年8月20日に、私はまた骨髄検査を受けました。少し前の血液検査で、白血球の数値がさがっていたからです。

絶対に再発じゃないと思っていたので、先生から

「また治療をしなくてはいけない」

といわれて、思わず先生の前で泣いてしまいました。

「たくさんの人が治っているのに、どうして私だけこんなに再発をくり返すの? なぜ私なの?」

と、また神さまをうらんでしまいました。私が泣いてしまったので、先生もかわいそうでした。

帰り道、私は母に、

「私って、なんのために生まれてきたんだろう」

なんていってしまいました。そしたら母がいいました。

「じゃあ、お母さんと電車に飛び込もうか!」

「そんなことしたら、お父さんがかわいそう。電車の事故は補償が大変なんだから」

私がそういって、それから二人で思わず笑ってしまいました。

どうしてそんなことを母がいったのか、私にはわかりました。私が生きる気持ちを失わないように、母はわざとそんなことをいったのです。家族のありがたさ、大切さをあらためて実感しました。
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