植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ゲームマーケット2019春 【遊んだ】オススメ作品

2019年05月17日 16時41分19秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2019春まで、あと1週間になりました。
各所でゲムマ注目作品が紹介されています。

中でも注目されているのは、5月5日に開催されたフォアシュピール2019春の出展作品群ですかね。
うちはこちらに出展側で参加したかったのですが、間に合わず一般参加して堪能してきた次第です。
その時遊んだ作品は、ツイートで流しましたし、他にも主催様側がまとめられていますので、
そういったところで取り上げられていない作品を紹介したいと思います。

全て遊んだことのある作品になりますので、遊んだ主観が中心になります。
ゲームマーケット2018秋の再販やテストプレイ版になります。
ルールの詳細などは各サークルさんのページでご確認ください。

■幻影探偵団〈新装改訂版〉/ ハッピーゲームズ(土)L18

 人数:3~4人 プレイ時間:60分

私のところで紹介する必要も無いほど注目されている作品の1つですね。
ゲーム製作者界隈では有名なんですが、四谷の「OMOテストプレイ会」で、
新装改訂する為のテストプレイを遊ばせて頂きました。

まず、テーマが大正時代の洋館で繰り広げられる殺人事件、
刻々と時間が迫る(ターンが過ぎていく)緊張感の中、犯人を割り出していく・・・
この世界観がとってもゲームにのめり込ませます!
そして見ての通りの圧倒的なグラフィック!
この見た目がさらにプレイヤーをこの世界に引き込むのです!!

さて、ゲームの内容は推理です。各プレイヤーは自分と2名の部下を連れていますので、
4人プレイなら、3名×4人で12名。
この中に犯人である「髑髏王」が潜んでおります。

基本的には、「尋問」と言う行動。
これがまた面白く、1F・2Fに分かれている洋館の一部を隠して、
プレイヤーの1人を指名して、この中に条件に合う人物が居るかを聞いていきます。

これを繰り返すことで、徐々に各プレイヤーと、その部下の正体が判明していき、
最後に髑髏王も暴く!と言った流れです。
当然、あるプレイヤーがした質問と答えは他のプレイヤーも聞いていますので、公開情報です。
違いは、自分や自分の部下はバレていなければ、自分しか知らないので、
その差を利用しつつ、自分がバレ無いように、かつ他のプレイヤーを暴くように行動していきます。

徐々にしか暴けないジレジレさがまた楽しい!
遊んだ際は、本当に途中不利な状況で、自分だけがかなり暴かれ、
他のプレイヤーは暴けていない状態でしたが、最後の最後に今までの情報を整理すると、
理論上、犯人は誰々だーーー!! と推理が出来、勝たせてもらいました。

純粋に犯人が判ると言うよりも、今までの情報から可能性を潰していき、
犯人にたどり着くと言う正に理詰めの推理が楽しかったです。

これだけしっかりした作りの推理物大作は他にはありませんので、
推理好きの方にオススメです。
予約は終わっておりますが、当日販売があるようです。


■東京Resistance(東京レジスタンス)/ 堀場工房(土)L14

 人数:2人 プレイ時間:30分

珍しい非対称の2人専用ゲームです。
テストプレイ版を遊ばせてもらいました。

近未来の東京。街を治安と言う名の元に支配をする「治安警察」と、
それに抗い自由を勝ち取る為に戦う「レジスタンス」の攻防がテーマの作品です。

なので、両者の勝利条件が異なります。

治安警察側は、レジスタンスのリーダーやアジトを見つけて倒すこと
レジスタンス側は、9カ所ある拠点のうち5カ所を破壊すること

ゲームは、ボードがありマス目があり、コマが置かれ・・・
一見するとアブストラクトゲーム(テーマ無し・運無しゲーム)に見えますが、
この勝利条件の違いが、テーマ性をゲームに与えています。

治安警察なら、ちょこまか拠点を破壊しにくるレジスタンスをあぶり出し、
リーダーやアジトを見つけようとしますし、
レジスタンスは、治安警察の警備の目を盗んで、拠点を1つ1つ破壊していく・・・

と言う感じになります。
さらに、両陣営には異なるカードデッキが配られます。
(治安警察側には、らしい「ローラー作戦」なんてカードがありますし、
 レジスタンス側には、民衆を煽る「エスカレーション」(扇動)など、
 それぞれの陣営をイメージした内容になっています。)

それぞれ山札を作り、そこから引いた手札を使用することが出来ます。
山札は何回もシャッフルされますので、必ずカードは来るのですが、必ず手元に
欲しいカードがあるとは限らない。。。

この程よい運要素の中で、コマを動かし勝利を掴んでいくゲームです。
しかも、レジスタンス側と治安警察側と両方を楽しむことができるので、2倍お得です。
ガチガチのアブストラクトではなく、
ほんの少しだけ運要素の入ったコマを動かし、
相手を追い詰める対戦ゲームが好きな方にオススメです。

予約は行っておらず、当日販売のみです。

■リトルアルケミア再販/ エバーフォレストワークス(土)Y07
 人数:2~4人 プレイ時間:20~40分

ゲームマーケット2018秋に発売されたものを遊びました。
春は、コンポーネントのデザイン・利便性をより良くして再版されます。

見習い錬金術師となって、素材を集めて錬金術調合して、
色々な商品を作っては納品するゲームです。


まず、目を引くのは可愛らしいイラスト!
このゲームは4人のキャラが居て、ゲームはその内1人を選んで遊ぶことになります。

やることは一緒で、サイコロを振って素材を集めて、
集めた素材をサイコロを振って調合し、これを繰り返して、
求められている商品を作り、納品することで得点が得られます。

特徴的なのが、キャラに能力の違いがあること。

低コストの資材を数多く集めやすいタイプや、
逆に高コストの資材を少しだけ集めるタイプなど居て、
それによって作りやすい商品や作り難い商品などがあったり、
経験値が貯まることで、得られる特殊効果も異なっているので、
キャラを変えることで、違ったプレイになるのが楽しいです。

また、サイコロを振るのも面白い!
まず、サイコロで集まる素材が異なる! これで今後狙う商品を検討することになる。
また、調合するときに出目によっては調合に失敗(商品作りに出遅れる)なんてこともあるけど、
失敗しても素材は失われないし、経験値が余計に入るので、失敗も笑って許せる範囲なのが良い。

ボードやチップなどコンポーネントが多く、一見すると難しそうですが、
そんなことは無く、シンプルなルールですので、
初級者や、ゆるーく、まったーり遊ぶのが好きな中級者にオススメです。

■触覚かるた/ 触覚かるたとジ・エンドのとり助(土)Y05
 人数:2~4人 プレイ時間:5~10分

こんなゲームはいままで無かったパーティーゲームです!

カードにさまざまな肌触りのシートが貼りつけてあって、
みんなで触りあって、その触覚に相当するオノマトペの書かれたカードを一斉に出します。

多数派になっていれば得点です。



「つるつる」と「すべすべ」の差なんて判るかい!!

と突っ込みたくなります(笑)が、正解がある訳では無く、多数派になれば良し。
他のプレイヤーと同じ考えになっていることを想像しながら出します。

特に戦略的なコツが必要では無いですし、かと言ってゲーマーでも楽しめる要素ですので、
初心者とゲーマーが混ざっても楽しめます。

新しい感覚のパーティーゲームが大好きな方にオススメです。

■はたらけ!ノーミン /ラブリー会創作ボードゲーム研究室(土)N28

 人数:2~4人 プレイ時間:30分

見つけたゲムマの情報 (ゲームマーケット2019大阪)

あまり情報が無いまま売られ、そして最新ツイートでは残り僅かとなっている隠れた名作です。
システムは、スゴロクと言うよりもロンデル。
14マスのマス目をコマを進めていきますが、
早く進んだ方が良いのに、資材を持っている分、歩数が落ちるなどのジレンマがあり、
さらに各マスにどのタイミングで止まるかがかなり重要になっています。

名前の通り、畑に種を蒔き、水をやり、作物を育て収穫して、収穫したものを売ります。
この畑が共通の場になっているので、自分で育てた作物を他のプレイヤーに収穫されることもしばしば。
タイミングが重要です。このゲーム!

かなり考えさせられる割には、他のプレイヤーとの間接的な絡みが多いので、
珍しくもワイワイと遊ぶ感じです。
また、イベントを発生させるカードがかなり強力だったり、
高得点が得られるポイントが随所にあるので、
最後まで誰が勝つか判らないです。

じっくり戦略を楽しむと言うより、ある程度戦略を考えつつもワイワイと楽しみたい方にオススメです。

■重機りんりん /ちょんまげ工務店 ※コンバディダス 委託(両日)G32

これも今まで無かった発想!
ゲームは、リソースを集めて、
得点となる工事現場を獲得するリソースマネージメントなんですが・・・

リソースが色おはじきになっており、
それを重機に見立てた、スプーンやフォーク、箸などですくったり、摘まんだりして獲得するってところ!

これだけでワクワクするゲームです。
実際、遊んでみると、スプーンはまあすくえるとして、箸やフォークは意外にキツイ!!
しかも、何秒以内とか、ただすくってくるのではなく、自分の場に置く際におはじきを積み上げろ
とかの指定があり、リソースの獲得に苦心します。

緑4つに他の色2つとか、指定されたリソースを集めて得点を稼ぐゲームは何個も遊びました。
このゲームも、しっかりとどの重機を獲得して、どのリソースを持ってくるのかのちゃんとした戦略があります。

しかし!しかし! そのリソースの集め方に、手先の器用さを求められるとは!!!

この発想に脱帽です。
遊んでみると、他のプレイヤーがどれだけ手先が器用か、不器用かが判り、それがとても楽しいです。
見知った仲間とワイワイ遊ぶ方には、オススメです。


最後に、宣伝をさせて下さい。
植民地戦争+αは、(土)L13 で出展しております。
新作は、中量級入門ゲームで、そのまんまの建築を楽しむ「公国のペレストロイカ」になります。

ご興味がありましたら是非よろしくお願いいたします。


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