植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ボードゲーム・カードゲームを作る難しさ

2015年08月15日 07時21分01秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2015秋の申し込みが464もありました。
正直、びっくりしています。
連れから、「ゲームを作るってそんなに簡単なことなの?」と質問を受けたのですが、
私としては、なかなか敷居が高いと思っていたのですが、この増加数を目の当たりにすると、そうでも無いのかもと思いざるを得ません。

でも、本当にゲームを作るって、いろいろなことをやらないといけなく、うちはいつも必要となる能力の多さに困っているのですが、新規参加の方々や、既存のサークルさんは、どうやって乗り越えているのだろうと疑問に思ってしまいます。


ゲームを作るってことは、


1.ゲームシステムを考案する

が最初にあります。作るってことは、作りたいゲームがあるってことでしょうから、ここがあってのスタートだと思います。
うちは、私と、エヌ氏でやっております。なので、作風が多分かなり異なった作品が出ていると思います。


2.テストプレイ

ゲームシステムを試せる試作版を100円ショップの名刺カードとか、なんやらを活用して、ひとまず手書きでも遊べるものを作ります。ここで、知り合いに声を掛けてテストプレイを行います。これって付き合ってくれる友達いること前提なんですよね。
あくまでテストプレイですから問題があったり、問題は無いものの面白さが足りないなんてこともあります。そんな結果に終わるかもしれないゲームに付き合ってくれる人が数人必要です。
さらに欲を言えば、このテストプレイではなるべく多くの方に遊んで貰うのがベストです。人によってジャンルの好みもあるので、違う人で遊ぶと違った結果が見えてくることもあります。ここまでを個人の交友範囲に求めるのは難しく、最近うちでは私が主催しているボードゲーム会の場を利用しています。いろいろなサークルさんが参加されるようになったので、それぞれ好みも違うので、いろいろな角度で見れるようになりました。
あと、贅沢を言うなら、作るボードゲーム・カードゲームがゲーマー向けではなく、一般向けなら小さい子、年配の方など、いろいろな世代の方や、女性にも遊んで貰いたいですね。ここは私は、実家などを頼ったりしています。


3.デザイン

ゲームのシステムが確立しらたら、デザインに入ります。デザインは大きく分けて、レイアウトなどのデザインと、イラストに分かれます。これはレイアウトは出来るけど、イラストまでは描けないってあると思います。特にゲームシステムを考える能力とはまったく異なるので、1人にそのすべてを求めるのは難しくなり、この部分は分業になってくると思います。
うちだと、私はデザインと地図は描けますが、それ以外のイラストが描けない為、初期作の「植民地戦争」は地図のみのデザイン、「サクサク三国志」は強引に武将のイラストを描きました。
「村転がし」から、猫転餅さんに入ってもらったので、そのあとの「教授ヘアーサロン」、「海パラダイス」にはイラストが入って、デザインが華やかになったと思います。

しかし、イラストライターさんによって、描ける作風の範囲はあると思いますので、例えばロボットモノのゲームや、可愛らしいファンシーなゲームでは、中々、同じ人にお願いできないハズです。本当は、デザインは都度、ゲームのイメージにあったデザインをデザイナーにお願いするのが正解ですが、費用が発生することを考えると同人では難しいですから、描ける範囲で済ませたり、描けるものにあったゲームのテーマにしたりしているのではないかと思います。
それとも、各サークルさんはイラストやデザインが出来る人が身近に居て、お願いしているのかなー???


4.説明書作成

折角面白いゲームでも、自分がその場にいない環境で遊んで貰うためには説明書が要ります。以外に簡単なゲームでも説明が難しかったりすると、文章量が増えたり、図を多用したりとけっこう大変です。文章を判りやすく書く能力や、見やすいレイアウトにする能力がいるのと、他の人に読んで貰って添削をして貰う方が、間違えが無くなって良いでしょう。
ベストは、その説明書だけ見せて、実際に知らない人に遊んで貰う必要があります。そうなると、2.でテストプレイしてくれた人以外に、ここで新規にテストプレイしてくれる人がいる訳です。



5.制作・生産

ここまで来るとあとは印刷会社にお願いすることになります。ここでは資金がいります。しかも結構まとまった額です。印刷所にお願いすると、カードゲーム 100部で 5万円前後掛かります(カード枚数によりますが…)。さらに箱をお願いすると、3・4万円ぐらい追加で掛かります。実は、この金額 200部や50部にしてもあまり金額が変わらないのが実情です。これにゲームマーケットの費用があるので、最低ラインで10万円だと思います。
これを注ぎ込める財力がいるのもネックだと思います。

うちの場合、「樹ブロック」「村転がし」「海パラダイス」などは、家内制手工業なので材料を買って、自宅で作っています。原価にお金が掛かるのはあまり変わらないのですが、メリットは印刷所に頼むよりは小ロット生産が可能なところです。
この場合は、広く原材料を調達することが要ります。場合によって見知らぬ中小企業と交渉なんてこともあります。(そんなことしているのはうちぐらい???)


6.広告

ここからはキリがない範囲なのですが、せっかく作ったのですから、売るための宣伝は私は必要だと思います。1つはWebデザインの能力を使ってのホームページ作成。ホームページだと細かな情報をまとめて掲載できるので便利です。最近はゲームマーケットのサイトでゲーム紹介が出来るので、自力でホームページを立てなくてもいけるのかなー? 次にイラスト・デザインが出来るなら、宣伝用の画像を作ってゲームマーケットのページに掲載したり、チラシを作ってそれを当日配ったりが必要です。あと、売り場のPOPですね。最後にここまでは中々難しいですが動画作成ですね。ニコ動やユーチューブにゲームマーケット作品が結構投稿されており、視聴されますのでそこそこPRになると思います。



7.ゲームマーケット当日

売り子が要ります。1人だと中々難しいですよね。トイレにも行けませんし。付き合ってくれる方が1名欲しいですよね。2名体制でも売り場のみが限度で、試遊卓を付けるとなると最低3人、出来れば4人必要ですから、インストが出来る人を数人用意しないといけません。
今回、ゲームマーケット側から一体型(プランF)が出てきました。これなら少しコンパクトにまとまるので、3人でスムーズに回せるかなーって思います。


ここまでだらだらと書きましたが、やっぱりいろいろな能力・技術と、人手がいります。これだけのものを揃えられる人がそれだけ眠っていたと言うことでしょうか・・・


<同人ゲームを作るのに必要なもの>

◎ゲームのシステムを考案する能力
◎面白くないかもしれないゲームを一緒に遊んでくれる人(テストプレイヤー)
◎ゲームのレイアウトをデザインする能力
○イラストを描く能力(イラストなしで、デザインだけでレイアウトすることも一応可能)
◎ゲームを量産する為の資金 約10万円ぐらい
△部材を提供してくれそうな会社を探して、取引交渉
◎文章作成能力
○添削してくれる人
△説明書を読んで、実際に遊べるか試してくれるテストプレイヤー
△ポームページ作成の為のWebデザイン能力
△チラシやPOPをデザインする能力
△動画作成能力
○当日の売り子さん

◎必須、○ほぼ必要、△あれば良し
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