カナリアな日々

百姓になって15年目。補習塾カナリア舎はフェードアウト中。小麦、蕎麦、大豆などを作っています。

手前味噌作り2017

2017-02-12 21:46:07 | 手作り

朝7時火を着ける。




順調に一時間後には沸騰、あくを取りながら(かまどの場合火の微調整ができないのでぐらぐら煮たまま)9時半には、じわっと手でつぶれるくらいの柔らかさに煮えた。






軽くザルで水気をよけて、バケツへ。





煮上がりの大豆の重さは約15kg。(元は6.5kg)



味噌はね機能のついた餅つき機で、大豆をつぶす。

 






つぶした大豆が40度台に冷めるまで待って(麹菌は50度くらいで死んでしまう)、合わせておいた塩麹をまぶして、よく体重をかけて混ぜ合わす。ここは力がいる。だが大切なところ。


ある程度よく混ざってないと、大豆だけの部分ができ、傷む可能性がある。




あとは軽くおにぎって味噌団子を作る。

 






容器に叩きつける。ここでうちは福は~うち~とか鬼は~外~とか、叫びながらやることにしている。節分をやらなくても、ここで毎年豆を蒔くからそれでいいのだ。





出来上がりはおよそ22kg。






お昼前には完成した。

 

 

 

表面を平らにならし、70gほどの塩を表面に振って、ラップをピタッとかける。

 






5kgほどの重しをのせて、ふたをして新聞紙で(ゴミが入らないように)覆って倉庫へ。







これで夏までほったらかし。






味が出てくるのは早くても1年後からあと。熟成の進み具合いや味、香りなども毎年違う。まさに味噌は生き物であります。





あ、そうそう。午後こいけと倉庫へ樽を運び込んだ時、ふと片隅に小さな容器を発見。




二人とも忘れていたが、7年前の味噌。3年味噌にでもするつもりでこいけが残しておいたもの。

 

 

 

外見はかなり黒く、こわごわと開けてみると、いい香り。

 







葱だけ散らして夕ご飯に食べてみたが、酸味と香りの濃い赤味噌のような味噌となっていた。昨年の味噌はまだ真っ白い。歳を経るごとに熟成が進み、だんだん赤っぽく(黒っぽく)、味も香りも変わってゆく。




思わぬ味噌のなせるサプライズの重なった一日だった。




やはり味噌は生き物だ。

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