さて、軽井沢は塩沢湖へ向かって車を飛ばしておりました私は、もう少しで塩沢湖という道筋でこんな看板をみつけました。
なんか素敵な響きだわ・・
私は平日で誰も通らないっぽい道の脇に車を停めてしげしげとこの看板をながめてみました。
しかも「絵本の森美術館」と「おもちゃ博物館」って、なんてワクワクするの!
なんだかおとぎの国みたい!と私はこの「ムーゼの森」に立ち寄ることにしました。
入口の切符を買うところでは3人の年配のご婦人たちがいらっしゃいましたが(たぶん近くの「軽井沢エクシヴ」に泊まりに来ている方々ではないでしょうか。ここへは暇つぶしにいらしたんでしょう。)、一歩中へ入ってみるとなぜかもう誰ひとりとも出会いませんでした。
・・こんなに空いているんだ、平日って。
私はもともと小売流通業に勤めていたため、20年くらいにわたっておやすみは平日休みでした。
だからこういう雰囲気のほうが慣れている、っていうか心がやすまる。
遊園地なんかでも行列ができていないと来た気がしない、っていう人がいるけれど、私はとんでもない~、ぞっ!って感じ。
食べ物屋さんなども行列ができていたらどんなにおいしいと評判の店でもまず入りませんしね。
こうして久々に「おひとりさま」を満喫するっていうのもいいわ~と気持ちが弾んでくるのがわかりました。
案内板に従って園内を歩き回ってみる。
なんでもガーデン・デザイナー、ポール・スミザーによる「ピクチャレスク・ガーデン」、“絵画のように美しい庭”ということらしい。
へぇ、私は逆にきちんと設計されたお庭って感じじゃなくて、伸び放題、好き放題に生えてる、って感じがいいなと思ったんだけれど、こういう感じこそ実は緻密に計算されつくしてわざと少しハズしながら作ってあるんだなぁ。
ハスの葉のような巨大な葉っぱ・・・
イモの種類とかハスの葉っていかにも健康そうに、放置しておくとどこどこまでも大きくなりますよね。極限まで育ったそんな感じ。
そんな葉陰にはふっと「おやゆびひめ」が姿をのぞかせそうな気がしてくる・・
「ねぇ、あなたは誰かをかくまってるんじゃないの? 今日は騒ぎ立てるような人は誰もいないから、恥ずかしがらずに出ておいで。」
なんて独り言をつぶやいてみる。
入ってみよう、っと。
わぁ、ちょっとしゃれた小学校の教室みたいな感じ。
ここにも誰もいない。
ここにしか置いてないような海外の絵本もいっぱいある!
私はひとつひとつページを繰ってはその挿絵の素晴らしさに驚嘆する。
いいな、いいな~
わたし、ここに1日中いられるわ、きっと。
ううん、ここに住めるぅ。・・と立ち去り難い気持ちになる。
展示室というより、誰かの軽井沢の別荘というおもむきのおうちだわ。
扉も木でできた重いもので、押すとぎぎぃ~っときしむ音をたてる。
中はとーっても埃くさい。
人っ子ひとりいない・・
いやぁ、もうこれは宮崎駿監督の「耳をすませば」みたいじゃない!
背後から執事のような人に、いきなり
「何かご興味のあるものがございましたかな?」なんて声をかけられたら飛び上がってびっくりするだろうな、なんて妄想にふける。
ていうかここで出会った人がいたら、それだけでなんだかもう運命を感じてしまいそう。
第二展示室の中では「アンデルセンの絵本原画展」をやっていました。
「照度を調節してあります」という張り紙があって中はとても暗い。
「照度を調節してある」とはあっても、「撮影禁止」とは書いていない。
いいのかな・・・? 撮っても。
でも、フラッシュはやめよう。(だから写真が暗くてすみません。)
・・てか、誰も係員の人、いないけど大丈夫なんだろうか?
こんなの悪さしようとしたら何でもできちゃうじゃないか。
そんな気持ちはなくても、子連れだったらつい子どもが・・なんてこともありえるかもよ。
おおらかっちゅーか、流行ってないから人が雇えないのかわからないけれど・・
ま、私にとってはめっちゃありがたいわ~
こういう雰囲気。
なんだか映画「ナイトミュージアム」みたいに、ふっと横を向いている隙に原画のなかに描かれた人物たちが絵のなかから現実の世界に飛び出してきていそう。
「ね、ね、ぜ~ったい誰にも言わないから、抜け出してこられるんだったら、姿を見せてみて? お友達になろうよ。少し遊ぼうよ。」
なぁ~んて言ってみる。
しぃ~ん。
何も起こらない・・
一緒に落ち合って行きますか!
軽井沢でゴルフなんていいですよね~
避暑にはもってこいみたいですから、
早々にまたKAORIさんにお帰りいただかないと(笑)
全然、私たち下手ですよ~
下手の横好きでいいんです・・・
温泉ついでに、ゴルフもご一緒したいです♪
って、一緒に回っていただけるほどまだ上達しておりませんが。
それまでには、精進しておきたいと思います!
なんでもバランスが大切なんでしょうが、ときには”おひとり様”いいですよえぇ。(たいていはこっちのほうがいいか・・)
あの日は帰ってきたら旦那にバレて、(さすがに時間が時間だからバレるわな)
「なんで1人で行くんだよ?」とちょっとむくれながら言うので、
「なぁ~んで! だって、次に一緒に行こうと思って下見してきたんじゃん。」と言ったらまぁ、納得してました。(男って単純)
なので次の塩沢湖はまたおひとり様ができるかどうかびみょーですねぇ・・
やっぱり往復8時間はキツイので、次は泊まりたいしなーなんて考えております。
私も読み進めながら、一緒に、おひとり様時間を楽しんでしまいました。
私も、ずっとサービス業だったので、土日祝日の混雑が苦手で、おひとり様が大好き?です。
気兼ねすることなく、自分の想いのままに行動できるから。
最近は、引きこもり気味ですが、独りでいるってなんて気楽なんでしょうね。
サービス業だったこともあり、何人かでいると、みんなさん満足しているだろうかとか何か不都合はないだろうかと気をもんでしまい、心の底から楽しめないことが多いのかもしれませんね。
もちろんある程度の人数だからこそ、場が盛り上がって楽しいということもありますが・・・
次回の塩沢湖への旅も楽しみにしております♪