団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

白鵬の大相撲テレビ解説

2022年01月21日 | Weblog

  大相撲が昨日で12日目を取り終えた。1敗だった照ノ富士と御嶽海が共に負けた。優勝争いが阿炎を加えて3人の力士に絞られてきた。

 コロナ禍、それもオミクロン株とやらの猛烈な感染力の恐怖に脅え慄いている。そんな中でも相撲中継は、現状を忘れさせてくれる。

  19日の解説者は、間垣(元白鵬)だった。白鵬の解説は、「待ってました真打ち登場」の感である。北の富士以外の解説は、早送りして聴かない。特に舞の海の解説は、耳にしたくない。その他の解説者は、聞き取りにくい。内容にも説得力がない。「あぁ」とか「うう」とこの人政治屋さんかと思う程、喋りが下手。白鵬の喋りは、上手い。声も良い。内容には感心しきり。実に一人ひとりの力士の分析が鋭い。私の好きな宇良関に「もっとズルクなれば、更に強くなる」と言った。ついこの間まで土俵に上がっていて、あれだけの大記録を打ち立てた大横綱でなければ言えない分析だ。そして対戦した力士で一番強いと思った力士は、高安と言った。驚いた。白鵬の口から高安という名前が出るとは。これぽっちも思わなかった。迫真さに圧倒された。高安は今場所コロナの濃厚接触者で休場。次に高安の相撲をしっかり観てみたい。

  私たちは、相撲を録画で観る。妻の帰宅が6時頃なので、実況放送は既に終わっている。妻は大相撲が好きだ。一緒に観ると楽しい。解説者より上手いのではないかと思う程である。   録画して観ると便利である。早送り、一時停止、巻き戻しが簡単にできる。下手なアナウンサーや解説者が喋っていると“早送り”。台所へ何か取りに行く時、トイレや、宅急便が来た時、“一時停止”。物言いがついた時、まず“巻き戻し”。そして決定的な瞬間を“一時停止”してまるで審判のように目を凝らす。審判長の説明に納得がいかなければ、何度でも観る。時には判定に悪態もつく。大いにストレス解消になっている。

  朝乃山は、夫婦二人が応援する力士だ。今は6場所出場停止処分になっている。4場所目なので、あと2場所は彼の相撲が観られない。照ノ富士、阿炎が番付を下げたが、復活した例もあるので、朝乃山が生まれ変わって土俵に戻る日を待っている。

  私は貴景勝も応援している。以前、貴景勝は、宇良に似た相撲を取っていた。ただ仏頂面の点はことなるが。今場所は途中休場なので、宇良に注目している。一途に相手力士にぶち当たってゆく姿は、イノシシのようだ。妻は、いつも彼がこんな相撲を取っていたら、怪我をするのではと心配する。態度もいい。土俵下に転落して、しこたま頭を床に打った後、ふらふら脳震盪を起こしたように土俵に戻り、きちんと土俵に上がり、頭を下げ、花道を引き揚げる前に、再び土俵に向かって礼をした。彼の表情もいい。勝った時の嬉しそうな顔。負けた時の悔しそうな顔。白鵬が言うように“ズルサ”がつけば、もっともっと強くなりそうだ。妙義龍や千代翔馬に学ぶところがありそう。

 オミクロン株になって、感染者数は、信じられない速さで増え続けている。第6波になるが、科学的な分析も対策のない。2年以上、繰り返し言われ続けている。大相撲のテレビ放送で白鵬が解説するように私たちを納得させ、かつ唸らせる専門家はいないのか?

  感染するのが、恐ろしくて私は、家に閉じこもっている。ご隠居さんになるという夢がまた2歩3歩正夢に近づいている。

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