散歩中、歩道に鳥のようなモノがあった。よく見るとフクロウだった。歩道にフクロウ。時間は、まだ午前5時過ぎ。フクロウが街中にいるだろうか。フクロウが夜行性であることは知っている。鳥と聞けば、浮かぶのは鳥インフルエンザ。私たちはここ4,5年中国から始まったコロナで普通の生活を奪われ、死に直面して暮らした。免疫性が低い私だが、何とか生き抜くことができた。目に見えないウイルス性の伝染病は恐い。フクロウの死体を持ち帰って、保健所に届けるのが今すべきことだと思った。しかしもしこのフクロウの死因が鳥インフルエンザだったら。昨日のニュースに、アメリカで鳥インフルエンザに感染した人が5人亡くなったとあった。免疫性が低い私にも危険がある。仕方がない。このままにしておこう。何か罪悪感のようなものが残った。
家に帰ってチャットGPTに聞いてみた。「街中でフクロウの死体を見つけました。鳥インフルエンザの可能性があるかもしれません。どこに問い合わせればいいのですか?:鳥インフルエンザの可能性がある場合、速やかに適切な期間に連絡することが重要です。以下の機関に問い合わせてください:①地元の自治体(市役所や区役所):多くの自治体には鳥インフルエンザに関する問い合わせ窓口があります。②地方環境事務所:環境省の地方事務所に問い合わせると適切な対応が受けられます。③農林水産省:農林水産省の「動物衛生課」に連絡することで、専門的なアドバイスや指示が得られます。④保健所:地域の保健所も鳥インフルエンザに関する情報を提供し、適切な対策を案内してくれます。…以下連絡先の住所や電話番号など…」
チャットGPTさすがの情報と感心。でも肝心の緊急時の対応がない。朝5時にどこは報告したらいいのか。警察、消防署か。以前警察に、散歩中カモの死体を橋の上で見つけ連絡した。相手にされなかった。私の過度な心配なのか。
最近、散歩中、鳥の事件によく遭遇する。先日、空中を飛んでいた2羽のカラスが、争っていた。1羽がグルグル回転しながら急降下してきて川に落ちた。最近神奈川県の藤沢市や東京都内でもカラスが増えて問題になっている。私が住む町にもカラスがずいぶん増えた。ゴミ収集の日、こっちでもあっちでもカラスがゴミをあさって、ゴミを散乱させている。見たくない風景である。
数か月前に鮎の稚魚が家の前の川に放流された。アオサギ、シロサギは待ってましたとばかりに鮎を捕りまくる。カラスが虎視眈々と鮎をかすめとろうとサギの周りに待機する。
飼い猫なのか野良猫なのか分からないが、いつも誰かが餌をくれるのをじっと待つ猫が近所の空きビルの前にいる。カラスは、餌を与える女性が来る時間を知っていて、猫のそばを離れない。
カラスも他の鳥も動物も生きるために餌を求めて動き回る。この世界には、コロナのような治療法もワクチンもない伝染病がある。コロナの恐怖は、相手が目に見ない事だった。どこからともなく、まるで妖怪のように忍び寄り、体内に入り込み発症させる。あの恐怖はもうたくさん。経験を通して私たちは、多くの事を学んだはず。皆が監視し注意して感染病を防ぐシステムの構築を急がねばならない。伝染を防ぐには、初動が決め手のはずだ。