備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

多動性な秋

2015-09-20 21:19:33 | Weblog


昨日、チビ窯の窯詰め終了。
本日、朝から箱書きをワシワシとこなして梱包。昼からは配達・搬出等々の地回り各所。
明日、火入れ予定。我が家のシルバーウィークは窯の前で終わりそうだな。

そういえば窯焚き予告していたのに、ウチにサツマイモのストックが無いな。どうするんだろうか……ウチの子達。まぁ、エエか。「サツマイモがなければ、ジャガイモを焼けば良いじゃない。オホホ」


窯は鏡(窯の出入り口を塞ぐ壁)を作ったらいつでも焚けるのだが、正面焚口まわりの不具合を急遽改善する気になる。
こういう思いつきは即実行。延期するといつ完成するか自分でも判らない。窯焚きが終わったら放置する自信はあるし。

窯の焚き始めの低温時には、炎の大小の影響を最小限にしたい。その為にレンガでトンネルを作って焚口を伸ばす。ウチの場合は火入れ時にはレンガ4丁分のトンネルが壁から伸びている。
しかし、窯正面の床面の水平部分が短くて、窯焚きの度にレンガを仮組みして床を作っていた。これが毎回の事でちょっと不細工である。
そこで、美しいトンネルを作る為に、常設の床を作る事にした。余っていた竿石を土留めにしてレンガを埋め込んで基礎にする。

とはいえ、本格的に耐火モルタルを練って……というわけでなく、仮設よりマシな常設である。そのうち落ち着くだろう。

正面の改良工事を急遽思い立ったので、鏡はそっちのけのままである。

ほぼ終わった段階で、ふと、紫蘇の実の事を思い出した。花が終わって実がなっている。しかも沢山。
これは長く放置してしまうと種が出来て食べられなくなる。窯焚きが終わってからだと、忘れる危険もあるなぁ。試しに数粒を口に含むと"プチッ"っとした歯応えのあと香りが広がる。
「採るなら今だな」と即決。

またしても、鏡はそっちのけ。

日が傾きかけて、太陽光が黄色い時間帯。カラスが啼くのを聞きながら大急ぎで収穫する。穂をしごきつつボウルへ。若すぎる穂はまだ採らない。
あれよあれよとボウルに半分ほど。

最初こそ楽しい収穫だったが、後半は完全に作業となる。う~~む。子供達に下請けに出すんだった……。


慌てて収穫したので枯葉やゴミも混じっている。

これは窯を焚きながら洗って掃除だな。


とかく、多動性気味、行き当たりばったり、出たとこ勝負な仕事の流れであるが、漸く夕まずめに鏡に取り掛かる。
これにて、一応目前の案件は終了した。


今後の予定としては……、(←自分への備忘録として)
窯焚き中は、紫蘇の実仕込み、草刈、環境整備、焼き芋(ジャガイモ?)当番。
窯冷却中は、グループ展の作品チョイス、什器製作、企画原稿書き、散髪。
窯出し後は、仕上げ、梱包、出張準備、搬入、移動、お茶会2日間、移動、会場当番、会場当番、会場当番、搬出、栞製作。

この全ての間に製作して素地を溜めて次の準備をしなければ……。粘土の乾き具合で土を練らねばいけないし……。10月中に窯を焚きたい。あっ、割り木仕入れんと。

備前焼まつり、東京の案件、その後の企画展準備……。別件のグループ展も。うげっ。


やはり、多動性気味であるな。


秋って、そういうものかしら? (←季節のせいにして、すっとぼけ)































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