備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

復活した。今日は祭じゃ~~~~!!

2012-04-20 14:25:41 | Weblog
やきもん屋の仕事場は水が多い。粘土を作る為の水槽、手を洗う為のバケツ、ロクロ座にあるオカマちゃん、洗い場の流しなど。
そして仕事場には電話もある。今日の事なのでコードレスの子機。

ロクロ中に電話が鳴るとする。大急ぎで泥まみれの手をキレイにしなければ子機に触れない。呼び出し音が終わるのと受話器を上げるのとどちらが早いか……。聞こえることは無いのに「待って~~」っと言い、同時に心の中でコール数をカウントし、必要最小限の指先3本(左手2本、右手1本)だけを拭って電話に出る。
いざ電話に出ればそんな大騒ぎを押し殺して、落ち着いて御挨拶。あとは喋りながら片手づつゆっくりと手近な雑巾で拭う。余裕があれば水道を捻って片手づつ洗う事だってある。メモの必要が出来た場合にも備えてね。
まっ、これが電話が鳴ったときの常です。


で、既に危険な要素は十分にあったんだよな……。あれはいつだったか……。

いつも通り大慌てで電話に出ようとする。左手2本スタイルはいつも通り。摘み上げた次の瞬間、世界がスローモーションになった。
手にあるはずの電話が落下していく。その先にはバケツが……。「ギャーー」という叫び声のなんと無駄な事。「間違いであって欲しい」という願いと裏腹に、見事に盛大な水しぶきをあげてダイブ!
気のせいかも知れないけれど、水のクラウンだって見えたさ。

即座にバケツから引き上げると子機から水が「ザァー」っと出る。滝か? 液晶が浸水で真っ黒になりつつある。電話を掛けてくれた人には申し訳ないが、その瞬間から子機を如何に助けるかが大至急の事態となった。(ところで誰からやったんかな?)

冷静に事態を分析し(ウソ。大慌てで)電池を外す。
バケツの底が泥漿だったのが幸いしたのか、日本のプロダクト技術が良いのか、内部への浸水は少ないようだ。汚れた内側を流水で静かに洗う。基盤も洗った。その後、仕事場の陽のあたる場所に放置。しっかりと乾かす。

……で、一ヶ月ぐらい経ったかな。
仕事場に電話がない事に馴れてきていたんだけど、本日思い切って電池を入れてみました。(幾らなんでも乾いているはずだけど、ちょっとビビりながら)
ちなみに、同じモノが買えるのかメーカーに問い合わせたところ「15,750円となります」とクールに言われていました。(高いわっ!)

電池を入れる……液晶点灯、通話音あり。


なんとっ! 復活した。今日は祭じゃ~~~~!! 
良かった~! めでたいっ! 乾杯せな~~。(たぶん今日の運は15,000円分使ったな)


尚、細君への『子機水没事故の報告』(自首)は、子機買い増しが決定してからと思っておりましたので、この復活をもって事故そのものが消滅したものと見なします。テヘッ。( ̄ε ̄*)~♪






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