真昼のひかり
夏の真っ白な光に
めまいして
ふらふらっと
崩れた
膝
大粒の汗が
落ちた時
世界が
さかさまに
逆流した体液は
どこへ流れていったらいいのか
わからず
パニックって
身の置き所がなく
この身を横にしても
横にはなれず
立てば
立っていられず
叫び声は
叫びにもならず
ただただ
胸をかきむしり
この世界が
暗黒の
救いようのない
時代に
吸い込まれていく
恐怖
バランスは
アンバランスが
正常である
のか
吐き出した酸っぱい体内の
贓物が
まっくろ黒
怪物に飲み込まれた哀れな姿で
恐ろしさの中
抵抗を
それでも
あらわすものがいる
かすかなひかり
に
救いの
一滴の雨