ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

朝のお題目

2023-10-14 12:02:13 | 日記
                        朝のお題目

                    朝の笑顔が
                    贈り物

                    トランクを抱えた
                    お向かいさんに
                    ご旅行ですか?
                    と声をかけたら
                    顔中笑顔で
                    ううん 用事で
                    うきうきした
                    笑顔が返ってきた

                    うれしいの伝染
                    軽やかになる

                    いつものように
                    瞑想の掃き掃除の途中で
                    黒くならないように
                    汚れを落としていたので

                    そうだよね
                    うれしいことが
                    ほしいよね

                    毎日
                    悲しいニュースがあふれて
                    黒いしみ

                    うなだれてもね
                    なんにもならない

                    さもありなん
                    あーなんだ
                    こーなんだ

                    なんまいだあ
                    なんまいだあ

                    たまちはえませ
                    


                    

納骨堂の拳

2023-10-07 20:06:41 | 日記
                       納骨堂の拳

                   ぬうんでいー
                   有名お寺に行くって

                   ぬうやるばあーが
                   はんばーがーや
                   先祖代々ぬう
                   うやふぁーふじがめんそーる
                   うはかが
                   あんむんぬ

                   やーふんぬ
                   ちょうなんぬうやんむんぬ

                   ないちゃーおてらーんかいなあー
                   ぬうやるばあーが
                   はんばーがーや

                   いかな
                   あたまきりてぃ
                   学問でぃきとーん でぃ
                   いちゃんてぃん
                   むのーしらん
                   ふみしっちぃ
                   むのーしらん

                   いーやさ
                   ちょうなんでいいし
                   かんげーらんしぇー
                   すすどーぬぅくとうるやがやー
                   なまぬう かんげーるやるはじやしが

                   わからん

                   はじめからよー
                   ちょーなんやんでぃいいる
                   かんげーがねーらんばあやさ

                   わからん

                   うとうなさん
                   むうぬうん いいゆーさん
                   やさしいでいいねーやしが
                   
                   うしぇーらってぃ
                   あいえーなあー

                   どぅうちゅい
                   納骨堂なかい
                   いりらってぃ

                   あいえーなあー

                   むにぃ
                   くじぃりてぃ

                   あいえーなあー

                   だあー
                   わじわじーすくとぅ

                   ホテルぬう
                   ランチ
                   ごーやーぬぅサラダびけーん
                   じまま
                   うさがてぃ

                   あいえーなあー
                   ホテルん 節約さーに
                   規模縮小し
                   品数 減らち

                   あいえーなあー

                   あまくま
                   嘆き
                   悲しい

                   とりあえず
                   ちゅふぁら 食べて

                   納骨堂の拳
                   ふりあげてぃ
                   きりとぅばちぃ

                   忘れた

                   おしまい


                      

                      納骨堂の拳
 

                   なんてー
                   有名お寺に行くって

                   なんだわけ
                   はんばーがーは
                   先祖代々の
                   ご先祖さま、祖父母、両親が
                   いらっしゃるお墓が
                   あるのに

                   やーふんぬ
                   長男なのに

                   お寺あー
                   なんだわけ
                   はんばーがーは

                   いかな
                   あたまがよくて
                   学問ができていたと
                   いっても
                   
                   道理もしらん
                   学問、本を読んでも
                   道理もしらん

                   いーやさ
                   そうだ
                   長男という
                   考えがなくこだわらないのは
                   進んだ考えなのか
                   いまどきの多様性平等の 
                   SDGsの考えかもしれないねえ

                   わからん

                   まあね 最初から
                   長男であるという自覚も
                   考えもないから

                   わからん

                   おとなしい
                   口数少なく
                   優しいといえばそうだが
                   
                   かるんじられて

                   あいえーなあー

                   たったひとり
                   納骨堂の小さいロッカーに
                   いれられて

                   あいえーなあー

                   胸が
                   かきむしられて

                   あいえーなあー

                   だあー
                   わじわじーするから

                   ホテルの
                   ランチ
                   ごーやーのサラダを山盛り
                   たくさん
                   食し

                   あいえーなあー

                   ホテルも 節約かなあ
                   規模削減し
                   品数 減らして

                   あいえーなあー

                   あっちこっち
                   嘆き
                   悲しい

                   とりあえず
                   満腹するほど 食べて

                   納骨堂の拳
                   ふりあげて
                   蹴り上げて

                   忘れた

                   おしまい

                  

メビウスの滑り台

2023-10-02 00:01:53 | 日記
                         メビウスの滑り台

                   重い頭
                   床に沈んでしまいそうな

                   長く
                   短い
                   溜め込んだ
                   時間の
                   きれぎれの紙
                   と
                   本とノート
                   何をしてきた
                   と
                   責めている

                   朝のひかりは
                   ほんとは
                   未来だから
                   ありがたく

                   恐怖にさいなまれる
                   夜が明けると
                   何もなかった
                   きのうに
                   安心してしまう

                   ひとり
                   いなくなり
                   ふたり
                   いなくなり
                   またいなくなり

                   こころぼそくて
                   雨傘に寄りかかり

                   握っている雨傘に
                   母の名前を見つけ

                   いまも
                   母を頼っていることに
                   気がつき

                   永遠に娘で
                   そこから
                   どこにもいけないから

                   メビウスの輪の上を
                   滑っている
                   
                   と