西日
西日の差し込むそこで
玄関にあった新聞を開いたのだ
胸の高鳴りは頂点
通りのつきあたり
向かいはブロック塀
紺色の制服は
実習の最中で
歩道橋の下に本屋さんとしゃれた喫茶店があった
居場所のない
迷子は
詩を書き散らして
投稿していた
あの日
西日でほてった頬が
じりじりと
どうしていいかわからず
暴れまわる
迷子を
抱えながら
取り繕っていた
あの西日は
いまは
モノレールが立ち止まる
建物の一角の
陰に
ひっそりと
隠れてしまった
あの夏の西日のいたみが
まだ残っている
西日の差し込むそこで
玄関にあった新聞を開いたのだ
胸の高鳴りは頂点
通りのつきあたり
向かいはブロック塀
紺色の制服は
実習の最中で
歩道橋の下に本屋さんとしゃれた喫茶店があった
居場所のない
迷子は
詩を書き散らして
投稿していた
あの日
西日でほてった頬が
じりじりと
どうしていいかわからず
暴れまわる
迷子を
抱えながら
取り繕っていた
あの西日は
いまは
モノレールが立ち止まる
建物の一角の
陰に
ひっそりと
隠れてしまった
あの夏の西日のいたみが
まだ残っている